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パンダ好きな私のある日の出来事

パンダが好きです。
そんな私の毎日の中で・・・
起こったこと。行ったところ。

6月歌舞伎座こけら落とし公演(第3部)

2013年06月10日 00時35分57秒 | 芝居
朝、腕と指が痛い!!で起きる今日この頃。
不思議なことに、やっぱり生理周期と手首や指の痛みの周期とがあってるんだな。
生理痛ってほどじゃないけど、弱いところにいろいろな反応が出るってことなんじゃないだろうか?

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さて、今日は歌舞伎座の6月公演、第3部を見てきました。
鈴ヶ森
助六
です。

鈴ヶ森は、手順やらなにやらはそのとおりなので、なんとも言えないんだけど・・・
なんだかかったるい感じというんでしょうか。
少しのんびりした感じがしました。
なんだろう?
雲助の殺陣なんかは、いつもやっているものでもちろんおもしろいんだけど、なんだかそこがかったるいというか。
間延びした感じというのだろうか?
幸四郎の台詞回しも、いつもどおりのうたうような感じで、そこも考えどころだと思うのだけど。
長兵衛は、座頭役なので、重々しくていいんだけど、もう少し侠客としての江戸っ子っぽさがあっていいんじゃないかな?
「大きさ」を出す必要はあるけれど、それがうまくいってなくて、ただただ間延びした感じになってる気がしました。

助六。
平成22年4月の「さよなら歌舞伎座」のときは、団十郎であり、通人は勘三郎であり。
その2人がいないということは、まだ驚きを感じます。
そして、それと同時に、自分が今まで見てきた助六を思うと・・・

母・満江は芝翫であったり。
通人は松助だったり。
意休は羽左衛門であったり。
田舎侍は先代の市蔵だったり。
田舎侍の中間には鶴蔵だったり。
白酒売は宗十郎だったり。

そういうものが思い浮かんで、目に浮かんできました。
なんだろう、今回の助六はそんな特別な感覚がしました。

今回は、通人に三津五郎。
いつものこの役はおもしろいことを言ったり、楽屋ネタっぽいことを織り交ぜたりしておもしろいだけなんだけど、今回は、なんだか泣ける内容。
12代目の団十郎が大きなお星様になって見守ってくれてる。
生まれ変わりの息子さんも生まれて、その子が大きくなって助六を演じることができるようになるまで、歌舞伎を末永くよろしくお願いします。
って。
涙腺ヨワッって言われそうですが、泣いてしまいました。
いや、涙をこらえるのが大変で・・・。
三津五郎が言うよりも前に、田舎侍を見て、そして通人の出てくるのを見て、昔の人たちを思い浮かべる不思議な感覚がわいてきてたところに、このことばだったので。

こうやって、歴史が積み重なっていくんだということを目の当たりにしたような。
実感できたような。

毎回、歌舞伎を見に行きながら、いつも横にいるはずの父がいなくて、感想も言えなくて、さびしいと思って。
あぁ、こうやって私はずっと歌舞伎を見ていくんだなぁっていう気持ちが一緒になるんです。
その感覚が、芝居と合ったという気がしました。

助六は、十八番もの。
やっぱり、演技がどうのというよりも雰囲気なんだと思います。
だから今回みたいな不思議な感覚を覚えたんでしょうね。

助六はあともう1回見ます。
そして、今月の公演は、あと1部を見る予定。
楽しみだなぁ。