今朝は、万葉集の講座に行ってきました。
夏休みあけの久々の受講です。
青空もそよ風も、もう秋だなと感じる朝でした。
巻十の七夕歌が、今日で終り。
七夕は、万葉では秋ですから、歌の中にも、秋の風が吹くんです。
秋の風とは、何か。
秋らしい涼しい風、ということもありますが、歌の中では、暦の上での秋ですから、七月の風。
理屈をこねれば、
たとえ、それが生あたたかくても、秋の風、となります。
七夕歌の最後の長歌に、
さもらふ、という言葉がでてきました。
さぶらふ、候(そうろう)です。
意味は、注意深く様子をうかがいながら、適当な時期を待つ、という感じ。
後に、転じて、身分の高い人の側に仕える、となりますが、これが、ただ、側にいて、殿がああしろ、こうしろというのにしたがうのが、さもらふではなくて、注意深く様子をうかがっているのですから、殿が、喉がかわいたかと思ったら、言われる前に、さっと、飲み物を出す、ようでなければいけないんですね。
面白いところだと思いました。
お侍のお話、時々、この「出来心」に出てきますが、そういう気の利く仕事ができないと、だめよ、という、ますます、自分と比べて、お侍は、偉いなぁと、思ったことでした。
長くなります。
彦星が帰る時、織姫が、船の梶(かじ)や棹(さお)を隠して、だから、しばらくいてください、という歌があるんですが、これが、古今集になると、梶を隠してくれ、と人に頼むんです。
貴族は、一般庶民とはかけはなれた暮らしをしているので、自分ではなにもしない。自分で梶を隠すなど想像もつかない、と、今日はそんなお話も、あって、いつもながら本当に楽しい講座でした。
さっきまで朝だと思ってたのに、もう夕方です。
なぜでしょう。
今日、このあとも素敵な時間でありますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司
夏休みあけの久々の受講です。
青空もそよ風も、もう秋だなと感じる朝でした。
巻十の七夕歌が、今日で終り。
七夕は、万葉では秋ですから、歌の中にも、秋の風が吹くんです。
秋の風とは、何か。
秋らしい涼しい風、ということもありますが、歌の中では、暦の上での秋ですから、七月の風。
理屈をこねれば、
たとえ、それが生あたたかくても、秋の風、となります。
七夕歌の最後の長歌に、
さもらふ、という言葉がでてきました。
さぶらふ、候(そうろう)です。
意味は、注意深く様子をうかがいながら、適当な時期を待つ、という感じ。
後に、転じて、身分の高い人の側に仕える、となりますが、これが、ただ、側にいて、殿がああしろ、こうしろというのにしたがうのが、さもらふではなくて、注意深く様子をうかがっているのですから、殿が、喉がかわいたかと思ったら、言われる前に、さっと、飲み物を出す、ようでなければいけないんですね。
面白いところだと思いました。
お侍のお話、時々、この「出来心」に出てきますが、そういう気の利く仕事ができないと、だめよ、という、ますます、自分と比べて、お侍は、偉いなぁと、思ったことでした。
長くなります。
彦星が帰る時、織姫が、船の梶(かじ)や棹(さお)を隠して、だから、しばらくいてください、という歌があるんですが、これが、古今集になると、梶を隠してくれ、と人に頼むんです。
貴族は、一般庶民とはかけはなれた暮らしをしているので、自分ではなにもしない。自分で梶を隠すなど想像もつかない、と、今日はそんなお話も、あって、いつもながら本当に楽しい講座でした。
さっきまで朝だと思ってたのに、もう夕方です。
なぜでしょう。
今日、このあとも素敵な時間でありますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司