『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2011年9月4日(日)

2011年09月04日 00時00分01秒 | Weblog
雨にはあまりあわずにおりましたが、
昨日は、僕がジョギングに出たときだけ、
降ったのでした。

子供の頃読んだ本、
「忍術手品の秘密」にあったかもしれない、
雨と雨のあいだを行けば、濡れずにすむ、
というのは、そういうことかも、と思ったところです。

つまり、
雨が降っていないところと、降っていないところのあいだ、
晴れか曇りかのときに、行くんで、
雨に日は、行かない、という。

「このはし渡るな」と書いてあるのに、
どうどうと、橋の真ん中を歩いて、
「端を渡っていない、真ん中だ」と言い張る、
あの感じですか。

忍者は、なんとしても、助かって、
殿に報告しなくてはならない任務がありますから、
助かるためには、卑怯なことでも、するのだ、と、
何か、忍者の先生みたいな人が、テレビで言ってたのを、
聞いたことがある気がします。

敵に捕まったら、忍者は、どうするのが正しいか。
ひたすら謝って、もうしません、
などと言って、相手を信じ込ませて、
相手が油断した隙に、相手を殴って逃げるみたいなことも、
大事なのだ、とかなんとか。

その卑怯さ、
お侍には、信じられぬところであります。

お侍が、お侍らしいほど、
忍者は、ずるいことをしやすくなると思えば、
お侍とは、こうあるべき、みたいな教えこそ忍者には好都合で、
あれは、お侍、もともと、忍者にだまされて、
あんな特殊な感じになってのでは、
と思ったりもするところでした。

やせ我慢といい、
ちょんまげといい。

僕は、思えば、子供の頃、「忍術手品の秘密」などという本は読んでも、
「お侍入門」的な本は、読まなかった者でありまして、
性格にも、どこか、そういう、雨と雨のあいだ的なところが、
あるのかもしれません。

今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。

洋司