家づくりなんてカンタンだ!

住宅をつくり続けている設計事務所の雑感

四十九日

2006-04-28 20:08:31 | 生活


久しぶりのブログです

先日実家で四十九日の法要を行いました。
一通りの儀式が終了し、最後に住職が
鏡餅を切り分けて、人の形を作りました。

丸い餅が49個と人型の餅

これで亡くなった人をおくるのですが、
この人型もさらに切り分けて、49個にするのだそうです。

体の調子が悪い部分の餅を食べると良くなるということなので
私もたくさんいただいてきました。

調べてみると、この餅を食べないでお寺に納める所も
あります。

地域性なのか、解釈の違いなのか
いろいろあるようですね。

ちなみに実家は、浄土宗です。


網入りガラス

2006-04-20 21:40:49 | 家づくり
窓などのサッシに入れるガラスも随分進歩してきました。
ここでは、最近のビルに使われているガラスのことでなくて
身近な家の窓のガラス。

防火指定のある地域(都内や神奈川の市街地はほとんど該当)
に隣地や道路からある一定以内の範囲には、網入りガラスを使います。

透明ガラスをよーくみてみると、ガラスの中に細い金属ワイヤーが
入っていますよね。このガラスが網入りガラス。

もちろんカスミガラスの網入りもあります。

最近は、網入りガラスと同等の性能がある、網無しガラスも
使われるようになってきました。
美観上は好ましいのですが、価格が・・・

これまであえて検討してこなかったのですが、
本日あるガラス業者さんとの打ち合わせで

網入りと同等の価格で出します!

と言ってもらえました。輸入品だそうですが、ちゃんと認定も
取っています。

以前のブログと同じく、ルートを工夫すれば、良い物が安価に
手に入ります。

いろいろあるものです。

住宅=投資?

2006-04-19 20:06:55 | 家づくり
当たり前ですが、家づくりには随分費用がかかります。
それを投資と考えるかどうか・・・

つい最近までは、木造住宅の寿命はせいぜい30年と考えられて
きました。今でもそのような住宅がたくさん建設されているのも
事実です。

でも建築家が関わる住宅は5~60年を想定して間取りや工法を
選び、きちんと監理しています。

これだけ寿命が長くなった住宅にかけるコストについて
どのようにかんがえますか。

持ち家と賃貸とどちらが得か、という議論はいろんな観点から
されていますが、いずれにしても大きなお金をかけるわけです。

気持ちの良い住宅に住むと、明らかに仕事にもプラスとなってゆくので
結局投資した分が回収できるのだ、という話をクライアントから良く聞きます。

これは数字では検証出来ないことですが、多くの場合このように
考えられているのではないでしょうか。

でも、数字で検証できる方法があるとすると、どうでしょう。
ブログの中で紹介した、太陽光発電+エコキュートがそれです。

太陽光発電と言えば、イニシャルコストが高くて、なかなか手が出ないのが
現状ですね。以前試算したところ、このシステムに投資した金額を回収するのに
2~30年かかります。普通の方法では。

もしも、10年で回収できて、その後はひたすら得をする方法があるとすればどうでしょう。
10年なんて、ワールドカップ2回経験したあと、3回目の予選までの時間、と考えれば
短いのではないでしょうか。




火災警報機

2006-04-11 19:57:10 | 住宅
今年の6月から、住宅の寝室にも火災警報機を取り付けなければ
ならなくなりました。

これまでは、一部の自治体で火を使うキッチンや、階段などの吹抜
に警報機を設ける指導はありましたが、法律が改正され、
厳しい内容になってきました。

さらに、東京都などの基準では、「住宅内の各居室・・・」
という基準もあって、この解釈だとリビングルームなど寝室以外の部屋にも
必要になりそうです。

マンション住まいの方はご存知でしょうが、部屋の中や物入れの中までも
感知器がついていますよね。

住宅の場合は、警報機の程度がマンションとは違いますが
同じように取り付けなければならないのです。

就寝中に火災が起こった場合に、致命的な被害を
少なくしたい、と言う意図は良くわかるのですが、
これほどまで法律で縛らなくても良いのでは。

いかがでしょうか。

換気設備についても同じです。
数年前からシックハウスが問題になってきたために
換気扇の設置箇所が多くなりました。

建て前は、24時間換気となっています。
スイッチプレートにも
スイッチを切らないように、とのシールを貼り付けます。

でも、一日中換気扇を廻している住宅がどれほどあるのか、
是非知りたいものですね。

事故を未然に防ぐ観点からであれば、一律に縛りを設けないで
このような方法があるのですよ、という情報を提供して
後は自己責任で選ぶ方法もあるのではないでしょうか。

良い機会なので、住宅の安全性について考えてみませんか。

お得なソーラーシステム・その1

2006-04-07 17:18:39 | ソーラーハウス


本日ソーラーシステムを製造販売している事務所にお邪魔してきました。
貝殻マークで有名な企業です。

太陽の光で電気をつくって・・・のソーラーパネル。

太陽光発電のソーラーと言えば、時々TVCMでも流れていますが
これまでは、元を取るのに、30年くらいかかるのでは、
と思っていました。

でも、詳しく話をお聞きして、目からウロコ。

システム自体はまだそれなりの費用もかかりそうですが
オール電化、とりわけエコキュートを採用することと、
実践している分離発注方式(オープンシステム)を組み合わせることで

10年くらいで

元が取れそうなことがわかってきました。

元が取れればよい、
という単純な発想だけではありません。

環境のことや、災害時のことなど考えると
メリットありそうです。

今後お知らせして行きます。

旗竿状敷地

2006-04-06 20:51:17 | 家づくり


本日、某市合同庁舎へ旗竿状敷地のことで相談に。

駅から庁舎までの桜並木は満開を少し過ぎたあたりで
花吹雪舞う中、気分良く向かいました。

旗竿状敷地は、文字のごとく、道路に接する部分が
細い路地になっている敷地のことです。

そもそも、家を建てるには敷地が2m以上道路に接して
いる必要がありますが、この敷地は2m未満。

そのままでは建て替え出来ないので、何か緩和処置があるのでは
と僅かな期待を胸に桜並木を歩いて向かったのでした。

しかし

予想通り「これはダメです!」のつれない回答。

「それでは、役所に申請の必要がない範囲でのリフォームということで・・・」
と質問したところ

「そんなこと、こちらでは答えようがありません。工事をするなら監察係に相談してください」

監察係でも同様の相談をしたところ、かなり曖昧な、
奥歯に物がはさまった言い方をされてしまいました。

やはり、奥歯に・・・の様なリフォームになる予感がしています。



自転車の置き場所について考えよう

2006-04-02 17:46:19 | 家づくり


あなたは自転車にのっていますか?
のっているとすれば、その目的は何でしょうか。

通勤用、通学用、趣味で、又は仕事用ですか。

駅前の放置自転車はいろいろ社会問題になっているようですが
住まいではどうでしょう。

意外なことに、住宅設計の時にないがしろにされるのが、自転車。
駐車場については、あれこれ使い勝手を検討したりするのに
自転車置き場についてはあまりつっこんだ打ち合わせをしません。
(私だけかもしれませんが・・・)
空いたスペースに置ければいいや、と安易になっているのが現状です。

自転車は消耗品と考えられていて、住宅の世界では身分が低い。
中には、貴族のような(高価な)自転車も存在しますが。

だから自転車は雨ざらし、又はそれに近い状態で保管されている
ことが多いのではないでしょうか。

もうチョット自転車の置き場所について考えてみましょう。
出来れば「大切にすること」を楽しめる空間が
住宅の中あると良いのではないでしょうか。

外部に屋根付きの自転車置き場をつくる方法よりも
スペースが許せば
昔の農家の土間のような空間があればいいな、と思います。

日本の住宅はくつを脱いで上がるので、ほとんどの家は
玄関の三和土(タタキと読みます)があります。

そこを広くすると自転車置き場の出来上がり。

ただし、広いだけの玄関に自転車を置いているだけの空間は
工夫しないと、殺風景になってしまうので、ここは建築家の
腕の見せ所でもあります。