家づくりなんてカンタンだ!

住宅をつくり続けている設計事務所の雑感

屋根の下葺材料は

2010-10-29 20:44:41 | 家づくり


屋根の下葺材(防水紙)と言えば、アスファルトルーフィングが一般的ですが、
このソーラーシステムの場合は使用しません。

なぜなら、通気層を通る空気温度が夏場は100度前後まで上昇するので
原材料がアスファルトの防水紙では対応出来ないためです。

代わりに推奨されているのが、タイベックルーフライナー
温度上昇にも対応しているだけでなく
透湿性能もあるため、屋根の結露防止にも役立つ下葺材。

値段は壁に貼るタイベック(防水紙)の約三倍もする高価な材料でもあります。

写真は軒先に開口を開けるため、めくりあげた状態。
この開口から野地板下部より空気を取り込みます。

また冠水。やれやれ

2010-10-26 21:07:45 | 家づくり


猛暑の後はどうしても雨が気になっていますが
雨が降るとご覧の通り、基礎に水が溜まります。

なんとかして水を取らなければならないのですが
ポンプを使うには浅いため
ちりとりで掬った水をバケツに入れる・・・
この繰り返しとなります。

それでも取り切れない水はどうするかと言うと
雑巾が最後活躍することに。

面倒ですが新築工事では良くあること。
監理の一環として若いスタッフに経験してもらうのが
結構勉強になります。

上棟しました

2010-10-25 18:33:32 | 家づくり


棟上げ・建前・上棟などいろいろ呼び方はありますが
建物の骨組みが出来上がった状態を言います。

他の場所で打ち合わせがあったため
朝からスタッフに現場監理を任せていたのですが
ようやく午後3時過ぎに立ち会うことができました。

レッカー車はすでに帰っており
人力のみで作業が進んでいました。
つまり効率よく作業が進んだと言うことです。

作業終了時に大工さんが「いい現場だ」と一言。
うれしくなりました。

レトロの上手い表現は・・・

2010-10-23 19:55:08 | 家づくり


ソーラーハウスの報告はお休みで
今日はスカイツリー

10月中旬の姿ですが
かつての通天閣から角が生えてきたように
上へ上へという勢いが出てきていますね。

日本の近未来もこのような勢いがほしいものです。

ところで、本所吾妻橋駅周辺にはちょっとレトロなレストラン
がいくつかあるのですが、スカイツリーにあやかるのであれば
新しいタワーとの対比として、
レトロな部分をもう少し上手く表現出来ればいいのにな、
と店の前を通る度に考えてしまいます。

一店のレストランだけの問題ではありませんが
せっかくの立地を生かすのであれば、商店街全体で一考の余地が
あるのではないか、もったいない、
と考えながら現場に向かっています。




いよいよ木造工事です

2010-10-22 20:21:46 | 家づくり


木造部分の工事の前に
前回の基礎断熱と設備の配管を進めておいてから
ようやく木造の工事が始まりました。

初めに土台と大引きを設置します。
金物工法であるため
所々黒いジョイントパイプが見えています。

具体的には、スペースロック工法という金物工法。

この工程は、防蟻剤を塗りながら進めてゆきます。
少し緑色に見えているのは防蟻剤を塗ったため。
エコボロンという塗料で
ホウ酸塩が主成分で、人体には安全です。
色は塗布部分を確認するため、わざと色を付けています。


工事着工してから1ヶ月近く経ちましたが
結局これくらいは基礎工事にいつもかかっています。

無理に工期を短縮しません。
全行程の約20%くらいでしょうか。
基礎工事は慎重に、養生期間を取る事が重要であるため。

土台の工事前に

2010-10-20 19:26:18 | 家づくり


前回、立ち上がり部分に断熱材を貼り付けましたが
雨が上がった後、雨水処理をしてから
天気予報と相談しながら、床の掃除をし、
断熱ボード貼りの準備をしました。

外回りの立ち上がりに沿って、60cm程度断熱材を敷きます。
もちろん立ち上がり同様、コーキング剤で貼り付けます。

これが基礎の内断熱工法です。
目的はソーラーで取り込んだ熱を逃がさないこと。
工事は単純ですが、効果はあります。

そのほかには、基礎天端と土台の間から空気が漏れないよう
気密材を敷いています。

これは帯状の樹脂シート(厚め)に二本ゴムパイプを貼り付けた
形状ですが、土台と基礎の間でゴムが圧縮され気密を確保する仕組み。

天端リストという商品。

立ち上がりに断熱材を貼り付けるのも大変です

2010-10-19 18:16:56 | 家づくり


溜まった水を処理したあとも、天気予報を気にします。
太陽が顔を出せば、湿った部分を乾かす事が出来るから。
そして、立ち上がり部断熱材の設置を何日の何時頃から行うか。

高性能断熱ボード(押し出し法ポリスチレンフォーム)を利用しますが
取り付け方法は、シリコンコーキングを接着剤として
コンクリートに貼り付けるだけ。
(隙間はコーキングか発泡ウレタンで埋めます)

そのためコンクリートが乾いていることが重要となります。

この日は足場設置が終わった15時過ぎから
3人でがんばって、明るい内に終わらせる事が出来ました。
作業としては貼り付けの他に、粉が吹いている床の掃除も。

実は二日後に雨の予報がでていて
床面に貼り付ける分はその後にしました。(時間もありませんでした)
もちろん溜まるであろう水の処理と
コンクリート面の乾燥もスケジュールに入れなければなりませんが
天候が相手のため、なかなか思うようになりません。

このような作業を自前で行う理由は
コストダウンだけでなく、
タイムリーに工事が行えるということ、
そしてスタッフ教育の一環です。
体で覚えてもらのが一番。

冠水養生、ではありませんが

2010-10-18 19:51:04 | 家づくり


猛暑のあとには、予感通り長雨がやってきました。
こういう時は天を恨んでしまうものですね。

実際、基礎工事から上棟までの間は
毎日のように天気予報とにらめっこが続きます。

最近はピンポイントの天気が1時間単位でわかるため
とても役に立っているのですが
天候を変えることは出来ません。

この日も本当は次の作業を予定していましたが
結構な雨にたたられ、ただ見守るばかり。

実は、好天続きがそうさせたのか
「水抜き無しで行きますか」
との業者提案にのってしまい
天から降る雨はすべて基礎の中に溜まる事になりました。

翌日には、プールとなった基礎にスタッフを入らせ、
ひたすら水抜きに励んでもらうことになった訳です。

マアマアかな

2010-10-16 19:27:45 | 家づくり


3日間の養生が終わって
型枠を外します。

どんな感じに仕上がっているか、
アンカーボルトは大丈夫だろうか
等々気になりますが、基礎天端がきちんと水平に
なっているか、と言うことも重要です。

基礎の端から水平に眺めますが
この基礎はほぼ水平に仕上がっているようです。

マアマアかな、ほっとする瞬間でもあります。

以前極端に凹凸が出来た現場では
結局削ってもらいましたが
水平に仕上げられないのは問題でした。

この現場天端には天端リスト
という気密材を敷く予定。


今回はお祭りにならず

2010-10-15 21:17:18 | 家づくり


アンカーボルト確認後すぐにミキサー車がやってきました。
今回は数量が少ないためか、ポンプ車は登場せず
代わりにネコ車(手押し車)が活躍しました。

ベースコンクリートに養生し
ミキサー車と打設部分の往復

猛暑が残っていたため
見ている方もフラフラになり
お祭りにはならず。

この後、少し固まってからレベラーを流し
雨対策でシート養生をして終了。

iPhoneで撮影して
パノラマ処理するとこのような写真になりました。