家づくりなんてカンタンだ!

住宅をつくり続けている設計事務所の雑感

桂離宮の見学

2009-10-28 16:47:57 | 建築


先日知り合いから
「桂離宮と修学院離宮の見学予約が取れたのでいっしょにどう?」
このお誘いを断る理由もないため
早速見学に行きました。

桂離宮は京都の西側
桂川沿いに江戸初期に建立・造園された皇族の別荘です。
あまりにも有名なので詳細は上記サイトを見て頂くとして・・・

写真などで有名な部分は勿論目に焼き付けて来たのですが
他にも興味のある部分が満載でありました。



写真は「賞花亭」と呼ばれる小さな建物の土間
いわゆるタタキと呼ばれる部分にも洒落た工夫が凝らされています。

そしてこのような意匠をこらすストーリーが
いろんなところで展開して行き、感動が続いて行きます。
本当にすばらしい。

メンテナンスも非常よいにもかかわらず、このような土間も
一般に解放されていることにも驚きました。
さすがに床には上がる事が出来なかったのですが。

修学院離宮は別の機会に。

輸入建材の開拓(と言うほど大げさでない)

2009-10-25 14:42:10 | 家づくり


友人の薦めで、中国製の建材を見に行きました。
生産者がそのまま日本に輸入して個別販売しているため
流通が明確・簡略ため安価な建材です。

木製品は写真の通りベニヤを使わず、
無垢材でつくっているとの説明を受けました。
実際その方が手間かからず、安価に出来るそうで・・・

デザインやテクスチャーの問題もありますが
個別にサイズオーダー出来るとのことで
これからの展開が楽しみになりました。


パッシブソーラー気密試験はけむたい

2009-10-22 23:41:09 | 家づくり


パッシブソーラーの気密試験をしました。
使用するのは、蜂取り用煙幕と送風機。

これを使って空気が流れる部分の気密状態を確認します。
具体的には、屋根の通気部分と床下空間。

写真のように蜂取り用煙幕から出る煙はかなりの量。



まずは屋根通気では気密は十分のようで
取り入れ口の軒先からのみ煙が出ています。
しかし棟部分で少し煙が出ていたので、そこはシールを打つことに。



基礎の方は少々心配でしたが
こちらも問題なし。

但し壁内側の空間を伝って
天井裏より大量の煙が出て、
非常にけむたいことになってしまいました。

とりあえず安心

2009-10-19 20:28:07 | 家づくり


屋根材の色が決まっていないので、まだ施工していませんが
防水紙(この場合、アスファルトルーフィング)を敷いておけば
とりあえず安心です。

どういう訳か、手配するのをうっかりしていました。
気が付いたのは夜に通り雨があり、気づいた次第。
好天が続いていたためか、油断していたわけです。

慌てて屋根板金業者さんに連絡を取り
防水紙を敷いてもらいました。
こうしておけば雨が降っても大丈夫です。

ブログもこのところさぼっていたのですが
今日投稿して、とりあえず安心(?)

水抜き穴の運命

2009-10-07 11:05:37 | 家づくり

台風一過で本日午後から快晴となりました。
現場は台風が来ると養生ネット(外側を覆っているネット)
はずして強風を受けないようにします。

雨の方は屋根やバルコニーの防水がまだで、壁を張っていない場合は
ある程度内部に雨水が入るのは仕方のないことです。

ベタ基礎の場合、箱状につくっているため
雨水が溜まらないか?溜まった水はどうなるの?
という質問をよくいただきます。



この場合は写真にあるように、水抜き穴をあらかじめ設けておきます。
一旦溜まった水もここから徐々に抜けてゆきます。

しかし、平らなコンクリートにも若干勾配が付いていることがあるので
それでも抜けきらない場合も。

その場合は仕方がないので、ちり取りで掻き出し
残った分は雑巾でひたすらぬぐい取ると
しばらくすれば乾いてしまいます。

勿論水抜き穴は、必要なくなればモルタルで詰められる運命。

床下通気の準備

2009-10-01 16:32:37 | 家づくり


床下通気の方法は、風抜き(四角い開口)を基礎にあけるか
ネコ土台と呼ばれる厚さ20mm程度の部品を基礎と土台の間に挟む
方法が一般的です。

前者の場合、基礎に開口をあける理由で強度に問題が出る事があるため
後者を採る場合が最近多いのでは無いかと思います。

この現場でも後者を採用。
一般的に「基礎パッキン」と呼ばれていますが
これは商標登録された商品名です。

さてこのネコ土台も設置ルールが決まっていますが
いたずらに多めに置いても通気面積が少なくなるだけ。
そのため最低限必要な箇所を指定して設置します。

以前は現場にまかせていたのですが
ルール通りに設置されず、無駄が出たりクライアントに心配かけたり
したことがあったので、最近は部材を置く位置もきちんとマークして
置いてもらっています。

本日は他の目的で現場に出向いたところ
部品がちょうど届いたのと、時間的に若干余裕があり
自分で置いてみました。