家づくりなんてカンタンだ!

住宅をつくり続けている設計事務所の雑感

今年の区切り

2009-12-29 20:57:51 | 家づくり
本日夕方から忘年会。
このところひどい風邪にかかり
忘年会は全てキャンセルしてきたのですが
何となく区切りがつかないままでした。

事務所の大掃除は年明けに持ち越しですが
これで一区切り出来そうです。

年賀状も出したし・・
今年はこれで終了。

また来年、よろしくお願いします。

これも結構大変なんですよ

2009-12-29 14:58:01 | 家づくり


先日上棟した住宅の「上棟飾り」
上棟日に棟の近く、例えば束などに取り付けます。

この飾り物ですが、お店でこの形で売られて居るわけでなく
いわゆるセット物を組み立てなければなりません。

上棟日には現場に出向いて、多くの職人さん達の作業を見守るのですが
結構手持ちぶさたになるため、ほとんどは私が組み立ててきました。

数え切れない数を経験しましたが
実はそれなりにコツが必要なのですね。

組み立て説明書は添付されているのですが、
これが・・・すぐに理解出来る人がいたら天才、
と思えるくらい難解な説明書。

しかも現場は風が吹いている場合は多く
紙や紐など軽い物の管理が大変です。

そのため、あらかじめ事務所で組み立てて車で運ぶこともありますが
電車で向かう現場ではちょっと恥ずかしいので
この現場のように、風に負けずにがんばることになります。

ソーラー発電の準備も慎重に

2009-12-17 21:12:14 | 家づくり
本日朝一番で、ソーラー発電施工業者と電気業者、私の三者立ち合い。
この現場は、新築の時からソーラーパネルを設置するため
周到に準備してきました。

電気業者さんと私も要領がいまひとつのため
施工業者さんに現場に来てもらいました。

屋根に設置するパネルだけでなく
パワーコンディショナーや周辺機器について
配線と設置位置を確認。

分離発注でソーラーパネルを設けると
こんなにローコストで出来ました!
という報告は改めてお知らせします。

それからオープンハウスも予定。

雑誌編集者と

2009-12-16 21:20:46 | 家づくり
今日は夕方から某雑誌編集者にインタビューを受けました。
内容は、マンション購入に際しての注意点。
設計者としての立場からコメントを求められました。

それ以外にもいろいろお話しする事があり
内容も二転三転してしまいましたが
雑談形式のインタビューも何とか終了。

また、来年3月から、(こちらも)某サイトで
建築家カテゴリーで回答者になる予定。

詳しくは時期が来たらお知らせします。


横向きの通気胴縁

2009-12-13 18:05:37 | 家づくり


外壁通気工法とは
外壁材と構造壁などとの間を空気が流れるように
仕組みをつくった工法です。

空気が流れる隙間をつくる、と言うことは
外壁を浮かせなければなりません。
そのため通気胴縁と呼ばれる下地を入れます。

一般的には通気胴縁はタテに設置します。
これは空気は下から上に向かって流れるからですね。

以前のブログにも書いた様に
モルタル壁や横方向に張るサイディングの場合は
全て縦方向で問題ないのですが
タテにサイディングを張る場合には
胴縁は横方向となります。

この場合問題になるのは空気の流れ。
以前は胴縁を短くして隙間を開け、空気の流れ道をつくりましたが
最近は便利な物が出ています。

この胴縁には20cm毎に溝が彫られているため
そこが空気の流れ道となります。

サイディングの割付を気にすることなく
胴縁を取り付けられるという訳です。



柱の断面に顔があってもいいじゃないか

2009-12-12 20:54:58 | 家づくり


グラスの底に顔があってもいいじゃないか
一定年齢以上の方には解るフレーズですね。

現場からの帰り道、目の前に木造住宅の廃材を積んだトラックが
信号待ちしていました。
きれいに積み込まれた廃材は柱と梁であることが解ります。

木造住宅が解体されるときに出る廃材である事は一目瞭然ですが
じっと眺めていると、それぞれの断面に表情が浮き上がり
すばやくカメラを取り出した訳です。

一つ一つの材料に住宅の時間が刻まれている事を考えながら
それぞれの顔を眺めていると、とても不思議な気分になりました。

しばらくすると、信号が青になって物語も終了。

塗りパターンを決める

2009-12-11 19:57:10 | 家づくり


外壁を左官で仕上げる場合
塗りパターンはメーカーの仕様によらず
作業初日に立ち会って決めることが多くあります。

こちらの現場では、以前ご一緒した職人さんのため
気軽に打ち合わせただけでなく、以前の仕事の苦労話や
最近の仕様についていろいろ教えてもらいました。

左官に限らず、ある程度お互いの手の内を知っていると
そこから世界が拡がります。

希望のパターンは、四角いコテを使い
塗りの往復での力加をこのようにしましょう、と確認。

材料は以下の物を使います。


消防中間検査

2009-12-10 00:06:26 | 家づくり
RC造の賃貸マンション工事現場で
本日消防署の中間検査を受けました。

特に義務づけはないのですが
ゼネコンの方から、受けられるのなら是非、
とのリクエストがあり、申し込んでいたわけです。

検査と言っても大がかりでなくて
主に給排水と電気幹線が防火区画貫通する部分の処置
それから避難器具と避難経路の確認などでした。

消防署から二人やってきて
朝十時より3~40分程度で終了

消防はこの後完成した時に検査を受ける予定。
ちなみに一般の住宅では消防検査はありません。

建築確認時の書類審査と火災警報器の設置報告程度です。

ご苦労様でした

2009-12-04 14:51:04 | 家づくり


ご苦労様でした。
自然にこの言葉が出てきました。

木造住宅の現場では
足場が建って、シートが張られると
それがそのまま借り囲いとなります。

それでも関係者以外が入らないように
囲い(バリケード)を設けなければならない場合も
もちろんあります。

専門業者に頼んで、レンタルで囲いを設ける場合もあれば
もっと簡単に済ましてしまうことも。

この場合は、設計事務所で用意しました。
ネットで取り寄せた樹脂製の足2本と
近所の金物屋さんで購入した排水パイプ2本の組み合わせ。
間口が広い場合は複数用意します。
そして虎ロープ。

建築確認の掲示板もこれにぶら下げます。

数ヶ月前に組み立て、その後お役ご免になった部品は
汚れと傷みが目立ち、シマウマロープになってしまいました。
掲示板も割れてしまっています。

ご苦労様でした。

モルタル通気工法

2009-12-02 22:10:42 | 家づくり
モルタル壁にも通気工法を
という要望が多くなってきました。

但し欠点はコストがかかること。
何とかならないか、といろいろ調査したところ
性能がとても良く、安価な工法を探し出して以来
こちらのモルタル通気工法の定番となっています。

性能表示でいう、劣化等級3(三世代75年)という優れた耐久性も。



壁通気胴縁の上に防水紙、上から金属製の網を張ります
その上から軽量モルタルを塗るのですが
ポイントはクラック防止対策




モルタルの上からファイバーメッシュをくまなく塗り込んでゆきます。
さらにその上にモルタルを塗り重ね
合計15mm厚となります。

もちろんこの厚さで防火構造認定も取得済み。

モルタルが乾いてから、塗料をコテで塗り上げて完成します。
これら一連の費用は、平米当たり6600円。

高いか安いか、詳しくはお問い合わせ頂いても
他と比較してもよろしいかと思います。