家づくりなんてカンタンだ!

住宅をつくり続けている設計事務所の雑感

インフレ圧力-その3

2006-10-30 17:04:19 | 住宅
このところほとんどの建材が値上がりしていて、合板の見積りに至っては、1ヶ月の賞味期限
となっています。もちろん、キッチンも例外でありません。

本日建材商社よりS社のシステムキッチンの価格改定のお知らせが届きました。
以下はそこからの抜粋・・・

2004年以降、弊社生産品および仕入れ商品を取り巻く環境において、ステンレス・アルミをはじめとする金属系資材や化粧合板などの木質系資材および人造大理石などの樹脂系資材が大幅に値上がりしております。
弊社では、普及価格帯製品部材の一部海外調達や生産性向上などのコストダウンに全社を挙げて取り組み、諸資材の値上がりの吸収に努めてまいりましたが、昨今は企業努力の限界を超える状況でございます。
つきましては、まことに不本意ではありますが、一部商品につきまして下記の通り、上代価格(定価のこと)の改定(値上げ)をさせて頂きたく、ご理解とご了承を賜りますようお願い申し上げます。

システムキッチンなど  平均3%程度アップ
ミニキッチン・浴槽など 平均4%程度アップ
ステンレス浴槽など   平均5%程度アップ
その他の商品については改定(値上げ)はございません。

・・・・・・・
住宅建築の世界では、デフレはとっくに終わっています。

金沢の街はとてもきれいだった

2006-10-29 19:19:20 | 旅行


25日(水)から昨日まで金沢に行って来ました。
オープンネットという建築士団体の全国大会です。

毎年全国の何処かで行われてきたのですが、
今年は北陸地区で、金沢でした。

写真は会議の後立ち寄った、金沢21世紀美術館です。
この建物の感想は後日として、
金沢の街の印象は「とてもきれい」の一言です。

道路にゴミはもちろんのこと、吸い殻一つ落ちていません。
少なくとも、私が行った所ではそうでした。

それに運転マナーが大変よろしい。
交差点で右折(左折)車が気になって躊躇していても
必ず停まってくれます。

武家屋敷後の舗装路地を歩いていたとき、後ろからタクシーが来ました。
路肩に避けていると、タクシーの運転手がわざわざ車を停めて

「良い旅を続けてください」と言ってくれました。

観光都市のためか、マナーが徹底されているのでしょうが
このように言われると確かに気持ち良いですね。

他にも、街の人たちがとても親切だったりして、久しぶりに良い旅でした。
街がきれいで、運転マナーが良いのは、オーストリアの地方都市に似ている
ように思います。

ヤニが出た

2006-10-25 15:02:32 | 家づくり


無垢の梁を米松を使ったりするとヤニが出ることがあります。
その時はアルコールでふき取るように施主に御願いしているのですが、
今回は下地にヤニがずいぶん含まれていたようです。

下地は赤松がよく使われますが、この下地もおそらくそのようで。
やはり「松」と名前の付いた材料は注意が必要です。

防犯ガラスも仕上がりが肝心

2006-10-22 19:09:17 | 家づくり


ここ2~3年に設計した住宅には防犯ガラスを
採用するケースが多くなっています。
理由は明白ですね。

防犯ガラスとは、強靱なフィルムやポリカーボネートを
ガラスでサンドイッチしなもので、ガラスとフィルムなどが一体となって
破壊行為に対抗する性能があります。

但し、通常のガラスに比べて、破壊に時間が掛かるという意味で
防犯に効果があるだけで、全く破壊不可能ではありません。

中に挟み込むフィルムなどによってグレードが5段階程度あって、
選べるようになっていますが、グレードの高い物はそれなりにコストがかかります。

結露防止を兼ねることが多いので、ペアガラスの防犯ガラス、という仕様になりますが
「ガラス+フィルムなど+ガラス+空気層+ガラス」の複雑な構造になってしまいます。
そして、重量も大きくなるため、掃きだし窓のように大きな窓をこの仕様にするときは
とても重くなるので注意が必要。

実際は、この事例のように防犯ガラスである表示として、ガラスに白く刻印される他
シールもしっかり貼られてきます。

「これは防犯ガラスで、割ることは難しいですよ!」を表示しているわけですが、
引き渡し後もこのままシールを残す施主も多いのが現状。

シールをガラスの端部に几帳面かつ控えめに貼るとか、メーカー側にも
それなりの配慮をしてもらいたいものです。

緊張感のある空間

2006-10-20 19:04:16 | 家づくり


吹抜に架かっていた足場がはずれると
気持ちの良い空間があらわれます。

大きな吹抜に渡り廊下を架けた構造になっているため
廊下の両側は吹抜です。

とてもスッキリした空間ですが、
工事現場では手摺りがまだなので、とても緊張します。

これもある意味で、「緊張感のある空間」
ということでしょうか。

灯台元暗し

2006-10-17 21:10:46 | 生活
夕方小学生の子供達の下校時刻に合わせて
父兄のパトロールが行われています。

子供が被害に遭うことが度々報道されていますが
私が住むまわりでも不審者が目撃されているようです。

そんな中、私もパトロールに加わりました。
集合時間になんとか間に合うように行くと
予想通り参加者は主婦ばかり・・・

もちろん話題に加わることが出来ず、
奥様方の後をひたすら黙ってついて行きました。

腕章をしているので、もんちろ不審者に間違えられることもありません。

パトロールの間交わされる話題に聞き耳をたてていると
身の回りで起きていても、初めて聞く情報が。

不審者が出たために集団下校したことや、あそこの公園でこの前
首つり自殺があったとか、その他同様のことがどっさり。

前々知らなかった。

仕事や世の中の出来事についてはしっかりアンテナをたてている
つもりでも、身の回りのことについて、実はよく知らないのですね。

「灯台元暗し」


解体の準備

2006-10-17 00:20:43 | 家づくり


本日解体前に解体業者と現地で打ち合わせ。

電気・ガス・水道などインフラについて事前手続きの報告と
近所に迷惑かけないための対策などにいて打ち合わせました。

解体工事を監理するわけでないので、大まかなことのみ確認します。
一般的な木造住宅の場合は、5~7日程度で終了します。

建物に限らず、つくりあげるのには相当な時間がかかっても
壊してしまうのは一瞬のことですね。

特に人間関係などは・・・・特に悩んでいるわけでは無いのですが。


定例打ち合わせ

2006-10-12 12:20:37 | 家づくり


すっぽかした定例打ち合わせに出席。
出席といっても、大工さんが黙々と作業している横で
現場監督と打ち合わせるだけなのです。

住宅の現場はこんなものですね。
もっと大きな現場であれば、仮設事務所に机が置いてあって
監督と施工業者が今か今かと
設計監理者待ちかまえている場のなのですが。

モルタルを塗る前に防水紙を張った状態。
サッシの取り合い部分はコーキング。
目立つようにわざと白色にしています。

仕上がりの色は明るい白系統で考えていますが
黒もちょっと良いのではないかと思ったりして。


工事請負契約書の準備

2006-10-10 19:52:31 | 家づくり
週末に分離発注の工事契約会を予定しているため
本日は終日その準備。

工事の種類をどれだけ分離してゆくかで、契約書の数も決まってきますが、
今回は10社程度です。

多いときには15~20社くらいになります。
中には、施主とは直接契約しないなど、工事を請け負う条件を
出すところもあって、契約書が作れない場合もあり。

そんな時は設計事務所が発注書をつくります。

いずれにしてもこれだけの工事請負契約書を準備するだけでも
一苦労。コピーの枚数やら、閉じるときのテープの長さ、
ホチキス押す回数を考えただけでも、結構重労働ですね。

それに契約書なので、間違いがあってはならないと神経を
かなり張りつめての作業となります。

そんな時、現場から本日の定例はどうなりましたか、との問い合わせが・・・
休み明けのためか、月曜のつもりで、すっぽかしてしまいました。

「明日は必ず行きます」




気がつくと台風が来ているのですね

2006-10-05 18:19:52 | 家づくり
明日は大雨になるとの報道を聞いて
慌てて天気図確認してわかったのですが
台風が来ているのですね。

分離発注で家づくりをすると、足場と養生シートのことも
気になります。

足早にやってくる台風には苦い経験があります。

そのときは、台風のことは注意していたのですが
忙しい中、ちょっと油断がありました。

その台風は速度が非常に速く、あっという間に関東地方に近づきました。
気がついたときには手遅れ。
シートをはずしていなかったため足場が揺れて、
その一部が外壁にぶつかってダメージを与えました。

幸いそれ以外の被害は無かったのですが、
その時のことは鮮明に覚えています。

工事現場というものは実にひ弱なものだから
それなりのケアーが必要となります。