♪次♪の部屋

和紙人形・デコパージュ・料理・旅行記

フィラデルフィア美術館展「印象派と20世紀の美術」

2007-09-20 01:43:55 | 美術館巡りの部屋
8月21日、閉館日の京都市美術館へ行き空振りでしたが、その後行く機会がなく最終日の9月24日が迫ってきました。
と、いうことで前売り券も買っていたことだし、多分多いだろうなと思いつつ一昨日に決行。
予想どおり、イヤ、予想以上の混雑振り。
先ず、平安神宮前にある岡崎公園駐車場には何と迂回して並ばなくては入れないほどです。11時も過ぎていることですし、京都植物園近くの何度か行ったお寿司やさんで食事を先に済ませることにし、3時頃戻ってみると車の列は少し解消されていてやれやれ。
ところが館内は入場制限が続いていて、漸く入れたものの人、人、人。
入り口付近では体を右、左、右と何度となく動かさなければ全く見えない。
そんな状態が続く。人混みに押されて気がついてみると出口と書いてあるところへ来てしまった。
何と言うことでしょう。


フィラデルフィア美術館展「印象派と20世紀の美術」
資料には次の様に書かれていた。

~アメリカ独立宣言の地フィラデルフィアに建てられた美の殿堂「フィラデルフィア美術館」は、所蔵点数225,000点以上を誇り、そのコレクションは、西欧近現代の名画の数々をはじめ、アメリカ人画家の作品からアジア美術や世界の工芸品にまで及んでいます。また、個人コレクターから寄贈された作品が豊富なのも特徴です。
 本展覧会は、フィラデルフィア美術館が所蔵する貴重なコレクションから、ルノワール、ドガ、マネやモネなど世界的に名高い印象派とマティスやピカソら20世紀の名画77点を一堂に展覧するものです。アメリカ合衆国を代表する美術館のこの珠玉のコレクションは、アメリカの富の反映であると同時に、その蓄積された文化・美術遺産の厚みと豊かさを雄弁に物語っています。~

~約25万点というフィラデルフィア美術館のコレクションの中から、珠玉の絵画や彫刻計77点を展示。マティスの「青いドレスの女」やピカソの「自画像」など44点は日本初公開となる。~


混雑した会場に中に、確かにピカソの「自画像」、マティスの「青いドレスの女」などは目にとまりました。
ルノアールはポスターになっていた「ルグラン嬢の肖像」(画像1)や晩年の作「大きな浴女」など4点、モネも5点、その中でも印象に残ったのは晩年の「睡蓮、日本の橋」(画像2)。


画像1


画像2

確か晩年は視力がかなり衰えていた様ですが、以前もこの時期に描いた絵に出会って事がありますがその時も感動しました。
通常目にするあの睡蓮とは全く異なり別の画家が描いたようなタッチでした。
コメント (8)
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京都市美術館へ、なんと・・・・。

2007-08-21 00:08:53 | 美術館巡りの部屋
7月14日から9月24日まで京都市美術館でフィラデルフィア美術館展が開催されている。終了ギリギリに行くと人が多くて大変だからと思い、この暑さの中、京都まで。美術館前に着くと(写真1)人が誰もいない。
アー、またやってしまった。急に汗がドドット。
京都まで足を運んで何度、休館日の美術館に出会したことか、懲りないものですね。

いつもは開いているとびらですが美しい模様の扉(写真2)を初めて見ることが出来た。

僅か2,3分間にもタクシーでやって来た夫婦、若い二人連れ、子供づれの3組が美術館へ。


(写真1)


(写真2)

この暑さです、すぐそばの平安神宮(写真3)も人影疎ら、写真だけ撮って美術館には後日出直すことにしました。


(写真3)

昼食は京都北山通りの焼き肉屋南山に行ってきました。
南山産直の美味しい4種(岩手の短角和牛、千葉の八千代黒牛、滋賀の近江牛ともう一種は何処だっけ)の肉150gを焼きしゃぶと焼き肉で頂き、地元京都の野菜がふんだんに使ったサラダや酢の物などがセットされていてとても美味しかったです。

デザートも柚子シャーベット、抹茶ババロアも他にない美味しさ、コーヒーもとても美味しかった。

この店、お奨めです。
http://www.nanzan-net.com/

前売り券もゲットしているので京都市美術館には日をあらためて行く事にします。
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若沖は若冲

2007-06-01 12:59:51 | 美術館巡りの部屋
先日、若冲展のことをかきましたが漢字が間違っていました。
ちゅうはサンズイではなくニスイだったのですね。
間違って掲載してしまいました。

若冲

今日、栗猫さんのmixiを見て気がつきました。
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若冲展へ行ってきました。

2007-05-25 23:35:36 | 美術館巡りの部屋
京都の相国寺 承天閣美術館において5月13日より「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」が開催されているのをテレビで紹介されていたので行ってきました。
「承天閣美術館」は相国寺と関連寺院の文化財を展示する相国寺内にある美術館です。相国寺に美術館があるとは知りませんでした。

平日の比較的人の少ない日を選んだにもかかわらず凄~い人々ひと。

駐車場はなく、京都御所に車を止めて京都御所の中を森林浴をしながら相国寺まで1kmほど歩き目的地へ。
京都御所内公園


同志社大学


相国寺

ここは同志社大学の裏手にあって広大な敷地には方丈庭園、法堂、養源院、
大光明寺、その奥には藤原定家、足利義政、伊藤若冲のお墓が建っています。
通常は非公開のこの寺は参拝日が決まっていて今年は平成19年9月15日~ 平成19年12月8日が一般公開です。
また、この相国寺は臨済宗相国寺派の本山で、相国寺派には金閣寺・銀閣寺などが含まれているのです。
若沖展は開基足利義満600年記念として開催されました。

広大な境内



若冲の絵は奇想、強烈な迫力という印象です。色鮮やかな植物、鳥、虫などを皆引きつけられるように見入っていてなかなか作品の前から動かない人が多く残念ながらゆっくりとは観賞出来ませんでした。特に『群鶏図』の前は人だかり。
私は力強いタッチの中にも優しさがある雪中鴛鴦図や雪中錦鶏図が好きでした。
(図録が分厚いためスキャナーでのコピーはやめました。)

ポスター


群鶏


10年くらい前に京都で若冲展は一度観たことがありますがその時は今回ほど人が多くありませんでした。ここ数年、急に若冲は注目されてきた影響でしょうか。

《伊藤若冲について下記説明書がありました。
写実的にして装飾的な花鳥画と水墨画に独自の画風を作り上げた江戸中期の画家、伊藤若沖。京都錦小路の青物問屋の長男として生まれ、家業のかたわら狩野派や光琳派、中国の元代、明代の画法を学びます。40歳で家業を弟に譲り、生涯妻子を持たず絵画の制作に専念。数十羽の鶏を飼ってその形態を写し取ったという逸話がありますが、実際に身の回りにいる動物や鳥獣魚介、植物、野菜を題材に多くの作品を描いています。
相国寺の大典禅師と深く交流し、相国寺に釈迦三尊増と動植綵絵を寄贈しました。
動植綵絵はその後宮内庁に献上されましたが、今回120年ぶりに里帰りということです。》

館内には、金閣寺にある若冲の描いた障壁画、襖絵も展示されていました。
33幅の動植綵絵と釈迦三像図の部屋もなかなか圧巻でした。

図録もかなり分厚く重い本でしたが車で行ったので今回もまたまた買ってしまいました。
本物に近い色彩でかなり綺麗なできあがりでした。
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5月4日和歌山へ

2007-05-08 17:46:25 | 美術館巡りの部屋
ゴールデンウィークも終盤を迎えた4日、和歌山近代美術館で竹久夢二「描くことが生きること展」た開かれているのを知り行くことにした。



柱の上下に波板とたんが使われていた面白い館内のオブジェ



一階入り口のオブジェ




夢二展は3度目の観覧であるが今回は夢二初期から晩年までの作品が年代順に350点が展示されていて数多くの作品から新しい夢二発見となった。
先ず初期の「コマ絵からの出発」、そして「夢二画集と作品展覧会、港屋の時代」「抒情の展開」「デザインという活路」「外遊とその前後」と五つのテーマに分け展示されており、よく見かける代表作以外のこれまであまり知られていなかった作品を見ることが出来、夢二に纏わるいろんな資料も展示されていたので作品とともに結構時間をかけての概観となった。
チラシは「立った姫」 扇を持ちよく見ると後ろ向きに立っている。面白いポーズ、バックには富士山。その上の余白に杜甫の「去年は米が高くて日常の食にも困り、今年は安くて農民の生活は苦しい」といった意味漢詩が刻まれていた。                                      


よく夢二式美人といわれますがまさにそのとおり夢二の美人画には夢二が持つ独特の雰囲気が醸し出されているように感じました。                                            
赤い大輪を咲かせた椿の木を囲む5人の子ども達の着物の柄も面白いが大好きなデザインであるこの椿の花のモチーフは何度も目にしたことがある。この会場にもいくつか出てくるモチーフである。



千代紙やゆかたのデザイナーとして、画家として、詩人としてまた夢二学校や呉服屋としての経営者の顔をも持つ夢二は没後70年。全国に夢二館は7つあるということですが以前岡山に行ったときに夢二館の前を通ったのに時間がなく寄れなかったが次回機会があれば生家などにも訪れたいと思います。

和歌山県立近代美術館は和歌山博物館と併設していて、和歌山城の天守閣を望むことが出来、敷地内には池や滝を眺めながら散策できる憩いの場所に建っていました。

和歌山県立博物館



美術館より和歌山城を望む



ついでに日本名城の一つになっている和歌山城にも行って来ました。
八代将軍吉宗のふるさとである和歌山市の中心にあり、虎伏山に天守閣がありそこから和歌山城が一望できます。今回は天守閣には昇りませんでした。

下記は資料より記載
~和歌山城は,天正13年(1585)に紀州を平定した豊臣秀吉が弟の秀長に築城させたのが始まりです。その築城を担当したのが,築城の名人藤堂高虎とでした。まず,秀長の城代として桑山重晴が入り,慶長5年(1600)には,関ヶ原の戦いで功をたてた浅野幸長が入城。そして,元和5年(1619)には徳川家康の第10子頼宣が入城し,紀州55万5千石の居城となり,以来,尾張・水戸と並び,徳川御三家のひとつとして,長い歴史を刻んできました。~

和歌山といえば紀州の殿様、童謡の歌碑

♪~てんてんてんまり、てんてまり
てんてんてまりの 手がそれて
どこからどこまで とんでった
垣根を越えて 屋根越えて
表の通りへ とんでった とんでった~♪



虎伏像





和歌山城の入口は5ヶ所,重要文化財に指定されている「岡口門」,門外に馬術の稽古場のあった「追廻門」,一の橋の架かる「大手門」,「不明門」址,「勘定門」址があります。

岡口門



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大谷美術館・神戸花鳥園へ

2007-04-28 23:16:45 | 美術館巡りの部屋
4月21日西宮市大谷美術館へ「近代美人画展」を観に行った。

昭和45年、大谷竹次郎(元昭和電極社長)が長年に亘って収集した近代絵画を中心としたコレクションをその邸宅とともに市に寄贈した美術館で一般宅地の中にひっそりと佇んでいる。




館内はゆったりとした庭園など心癒され、ゆっくりと観賞できるとても良い美術館です。

庭園を眺めながら屋内で食事を、食後のコーヒーはテラスで。
至福のひとときを感じながら。



ここは以前「香合の美展 -手のひらの宇宙-」といって手のひらに収まる小さな香料を入れる器ですが素晴らしいデザインの香合を目にすることが出来ました。
今回は美人画です。上村松園、伊東深水、鏑木清方、大阪の島成園、木谷千種など数多くの画家達の80点が展示されていました。
優雅で耽美な美人画の世界、首の傾げ方、着物の着方など人形作りにはとても参考になりました。

展示は4章に分かれていました。

■第一章 東都・江戸の風味を残す美人画
鏑木清方「秋の錦」  池田輝方・池田蕉園「春秋図」  伊東深水「薄暮」
■第二章 京・大阪の伝統
上村松園「桜狩の図」  寺島紫明「湯上り」  樋口富麻呂「粧ひ」
■第三章 大阪の画家たち  北野恒富「願いの糸」島成園「化粧」  木谷千種「初音」
■第四章 金沢の伝統
広田百豊「初秋」  紺谷光俊「採果図」

上村松園 桜狩の図


鏑木清方 秋の錦


美しい花が咲き乱れる庭を散策しました。
大谷夫妻銅像







玄関脇に岡本太郎作「午後の目」。ユニークさに自然に笑いがこみ上げてくる。



ついでに神戸まで足を延ばし2006年2月に新しい観光スポットとしてオープンした神戸花鳥園へ。
神戸花鳥園と静岡県掛川市などのパンフレットがおいてあった。

総面積 約4ヘクタール 、空調温室面積は約1万6千㎡の広大な空間で、加茂グループ(加茂元照社長)が運営しているとあった。

加茂グループは、1957年開園した「加茂花菖蒲園」(静岡県掛川市)、1990年「富士国際花園」(静岡県富士宮市)、2001年「松江フォーゲルパーク」(島根県松江市)、2003年「掛川花鳥園」(静岡県掛川市)と現在5つものテーマパークを運営している巨大なグループである。

温室設計はオランダ、ガラスはドイツ、フレームはオランダ、メッキはベルギー、遮光カーテンはスウェーデン、温室のコンピュータ制御はデンマークとヨーロッパ企業の製品を使用しているとのこと。

先ず迎えてくれたのが花花花・・・・



大輪のベゴニア



完全空調の施設の中で放し飼いにされていた色んな鳥達

ショウジョウトキ



マナツル



クロエリセイタカシギ



気長に待って孔雀の求愛を



フラミンゴの求愛も



初めての出会いオニオオハシ



オオギバト



睡蓮



その後、昨年2月に開港した神戸空港に開港直後に行ってみようと思いつつそのままになっていたので行ってみた。
結構見学者が多く、ここは関西空港と違って車で行くのに通行料金がかからなくて良い。(関空は橋を渡るのに1,500円の料金がかかる)

神戸空港



2階は出発ロビー
吹き抜けになっていて広々した空間。ここで面白い店のネーミングを見つけた。
吉本興業の店であった。
たのむヮ買うてぇ屋




3Fはレストラン街、4階は展望台、神戸の海が一望できる。
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鶴太郎展へ

2007-04-24 00:35:35 | 美術館巡りの部屋
4月17日片岡鶴太郎展がKYOTOえき美術館で開催されていたので見に行った。京都まで行くのだからともう一カ所京都近代美術館で催されていたアール・デコ・ジュエリー展も廻ってきた。
鶴太郎といえば初期は声帯模写、テレビのバラエティ番組や映画、ドラマなどの役者の印象があった。
数年前、門司港レトロ地区へ行ったときにたまたま個展を見てあぁ絵も描く役者なのだと思った程度だった。
2,3年前にNHKの趣味悠々で講師として出演していたときそのシリーズを毎回みていた。その後、何点かの絵を見る機会もあり徐々に興味が湧いてきました。

今回はポスターにもなっていた竹すずめなど京都を題材にした作品もいくつかあった。


驚いたことに、日本画だけではなく陶芸、漆、ガラス、着物などにも素晴らしい作品を観ることが出来た。
ガラスの技法は金箔を貼りそれに皹を入れたものに興味をそそられたというのも私がやっているデコパージュにその技法を取り入れたいとの思いでした。
また、着物は枝垂れ桜が一面に描かれていて3点の違った絵柄の作品があり見事のものだった。

一際目を惹いたのが大きな屏風に描かれた緋鯉の大群。吉峰寺の襖絵とあった。

下記の説明があった。

襖絵「游鯉龍門圖(ゆうりりゅうもんず)」
100畳の座敷に襖25面、長さにして26メートルにも及ぶ大作。
京都の著名な庭師、小川治兵衛作・善峯寺本坊庭園の池に泳ぐ錦鯉を題材に、池から飛び出した鯉の大群が、座敷を回游してまた池へと帰り、滝を登って龍になるという壮大な構想で描かれている。背後に広がるもみじ山を借景に、庭と襖絵がまさに一体となった作品である。
題名「游鯉龍門圖」は、善峯寺の天然記念物「游(ゆう)龍(りゅう)の松」と、「龍門」という急流を登りきった鯉は龍になるという伝説から、片岡鶴太郎氏がつけたもの。

吉峰寺は京都大原野にある西国三十三所20番札所であります。
普段は非公開のようですが今秋に一般公開されるようです。
11月17日から12月2日まで。
ぜひ行ってみたい。
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宇治源氏物語ミュージアム

2007-04-18 00:36:38 | 美術館巡りの部屋
4月5日、宇治源氏物語ミュージアムに行った。
ここは過去2度ほど訪れた所であるが今回は源氏物語和紙人形が展示しているということで足を運んだ。
会場には素晴らしい和紙人形が展示されていたが残念ながら撮影禁止。
穴があくほど見つめ目の中にしっかりと納めて帰ることにした。

源氏物語ミュージアムは平成10年11月に開館した宇治市の施設であり、「常設展示室」のほか、期間限定の展示をおこなっている「企画展示室」、また「源氏物語に親しむコーナー」ではコンピュータでクイズや占いがあり結構楽しむことが出来る施設です。
篠田正浩監督、ホリ・ヒロシ氏制作の人形を使った映画「浮舟」が紫式部の声は岩下志摩、浮舟は葉月梨緒菜などで20分間上映されている。

常設展示室では、「春の部屋」「秋の部屋」に分けて光源氏などの人形で物語の画面が展示されています。春の部屋は光源氏の華やかな世界、秋の部屋は月の光に照らされた薫が八の宮邸に住む大君・中君を見初める橋姫の場面が展示。

「源氏物語」は全五十四帖からなり第四十五帖目の「橋姫」から最終の「夢浮橋」までの十帖部分を「宇治十帖」と呼ばれています。
その最後の巻がこの宇治を舞台にしているのです。

全巻を読んではいませんが、簡略されているイラスト入りの本を買って和紙人形作りの参考にしています。

宇治川に沿って歩いて行くと宇治十帖モニュメントが建っています。 源氏物語宇治十帖の浮舟と匂宮です。



宇治橋
大化の改新の翌年の646年に初めて架けられたと伝えられます。奈良と京都をつなぐ奈良街道に架かる橋。






宇治橋東岸から続く石畳がさわらびの道。道沿いに源氏物語の宇治十帖の「早蕨(さわらび)」の古跡があるところから、「さわらびの道」と呼ばれるようになった。



途中に見事な山吹



宇治上神社
1994年(平成6年)に平等院とともに世界文化遺産に登録されました。
境内には入りませんでしたが次回はゆっくりと源氏物語ゆかりの箇所を散策したいと思いました。



「さわらびの道」を10分くらい歩いて行くとこの宇治上神社が。そこからすぐに「源氏物語ミュージアム」につくことが出来た。

源氏物語ミュージアム
屋根のなだらかな曲線はやわらかな女流文学をイメージしたものということです。



和紙人形を目的に足を運んだ宇治、思わぬ桜の満開に良い散策が出来ました。


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開催期限ギリギリの観覧

2007-04-08 20:45:43 | 美術館巡りの部屋
1月16日より3月25日まで国立国際美術館で開催されていた‘夢の美術館 大阪コレクション’に開催期限ギリギリに観覧しました。

この美術館は1970年大阪での万博開催時の万国博美術館が万博が終わった後国立国際美術館として1977年に開館しましたが老朽化や立地条件などから都市型の美術館として大阪市中之島に93年に移転されました。

外見は一見美術館とは思えないようなアートの鉄パイプに囲まれたガラス張りの建物です。設計は誰?と思いネットで調べるとアメリカの建築家シーザー・ペリが担当したとあった。
やはり日本人ではないのか。
地下3Fに企画展示室、地下2F は常設展示室と完全地下型の美術館ですが世界でも珍しいとのことです。





今回の大阪コレクションはこの国際美術館、天保山にあるサントリーミュージアム、建設準備中の大阪市立近代美術館の三美術館が所蔵する20世紀美術を一堂に72点もの作品が展示されていました。ポスターに使われていたのはモディリアーニ33歳の作品の裸婦像「髪をほどいた横たわる裸婦」です。



この作品は過去何度か観た記憶があります。

地下2Fには‘ピカソの版画と陶芸’が開催されていました。
版画にドライポイント、エッジングとあった。
また、次に進むとリトグラフとあった。
どれも版画の手法だと思うが木版画は凸に銅版画は凹に色を付け刷り込むのかな。
全く見分けがつかない。自分でやってみれば分かるかも知れないと思いました。

エッジングは過去にグラスエッジングでしたら経験がありますが。
これはガラス製品に電動ヤスリで傷を付けて絵を描いていく手法です。

とにかくピカソはいつ見ても素晴らしい。結構好きな画家の1人です。

この日は宝塚ワシントンで日本酒と日本料理を楽しむと題してグルメの会が開かれたので少し早めに出かけての寄り道観覧でした。
お酒を飲めない私はいろんな高級な日本酒を横目にひたすらいつものジンジャーエールです。次回グルメの会ははも料理に決定。

目で楽しみ、口で楽しみ、と良い一日でした。

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嵯峨野人形の家(2)

2007-03-20 23:39:15 | 美術館巡りの部屋
嵯峨野人形の家では京都葵祭の様子を木目込み人形作家による作品が展示されていた。

木目込み人形は桐粉を石膏のようにかたどりして固めたものです。
ボデイの溝に、糊をつけて布を張って仕上げていきます。
いつの日か、和紙人形でこのような作品に挑戦したいと思います。







2階には全国の郷土人形が数多く展示されていました。
郷土人形は素焼に簡単な彩色を施しただけのもので、壊れやすいうえに色が剥げやすいので綺麗なままで残っているのは少ないそうです。

長浜郷土人形


富山郷土人形


花巻郷土人形
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京都美術館巡り

2007-03-20 01:23:33 | 美術館巡りの部屋
10日、京都文化博物館へ「吉川観方コレクションの人形と衣装」へ、そのあと
思文館の雛展を。2時から粘土で作る小さなお雛様の講習の申し込みをしていたので2時間かけて初めて粘土細工に挑戦、ミニ額に入れた小さな作品が仕上がった。

15日は京都市美術館で「大エルミタージュ展」を。
「いま甦る巨匠たち400年の記憶 大エルミタージュ美術館展」と、チラシにあった。ポスターはゴーギャンの「果実を持つ女」。
ロシアの女帝エカテリーナ2世が集めたフランドル派やオランダ派の絵画の選りすぐりが今回京都にやって来るとあって、待ってましたとばかりに開催2日目に行ってきました。
エルミタージュとは隠れ家。
世界最大ともいわれているこの美術館は一度訪れたいと思っていたがなかなか実現せず、4,5年前にも大阪で観ることが出来たが、今回で2度目。
今回はモネ「ジヴェルニーの干草」、ルノワール扇子を持つ女」、ゴーギャン「果実を持つ女」、ルソー「リュクサンブール公園、ショパン記念碑」
マティス、ピカソなど「都市と自然と人々」をテーマに80点が展示が展示されその素晴らしさに感動。写真はパンフより

ゴーギャン 果実を持つ女


モネ ジベルニーの干草


ルートヴィヒ・クナウス 野原の少女



午後は嵯峨野人形館へ
嵯峨人形・木彫りで衣装に彩色を施した人形。
御所人形・男の安口型を桐に掘り、胡粉を塗り木賊(とくさ)で磨き上げ眉、目、
     髪を下記紅をさして作る。
衣装人形・頭師によって作られた人形に衣装を着せる。
加茂人形・柳の木で作られた3cm~5cmの小さな人形。木目込み人形。
牙首人形・頭は象牙で作られた1cmの小さな人形。
芥子人形・小さな立ち人形。
郷土人形・日本各地で親しまれ、その土地の風土、風習をおり混ぜて作られた人      形。伏見人形など各地区のひな人形が驚くほどの数を展示していた。
これらを20万余点が館蔵されているとのこと。
今回はそれらのひな人形が展示されていた。(写真がガラスケースを通して撮っているので画像がイマイチです)

江戸時代


室町時代


次郎左右衛門雛


雅楽雛


天子・這子


からくり人形なども大黒からくり人形といってハンドルを廻すと大黒様は大きく小槌をふりその周りを可愛い鼠がそれぞれに貢ぎ物を持ってまわったり、 時を告げるからくり人形はハンドルを回すと童子が太鼓をドーンと打つと鳥は羽を大きくはばたき「コケコッコー」と首をあげて大きく一声告げます。からくりの中に太鼓の音と鳥の音が入っているのは大変珍しいとの説明を受けましたが今まで観たことの無い様な精巧さには驚かされました。


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近・現代の日本画「梅花の宴」

2006-12-25 01:42:12 | 美術館巡りの部屋
先日奈良県立万葉文化館開館5周年記念特別展へ日本画「梅花の宴」が開催されていたので行ってみた。

万葉文化館


万葉の時代、大陸から日本にもたらされたという梅の花。
万葉集では梅の花を詠んだ歌が一番多いのだそうです。
大伴旅人が赴任先の太宰府で開催した「梅花の宴」の際に詠まれた梅を愛でる歌32種が納められているとのことです。

日本画家・富岡鉄斎、川合玉堂、横山大観、前田青邨などが描いた力作ばかりの作品が一堂に集められていて一点一点を食い入るように観てきました。現代活躍中の画家により作品もありましたがそれはあまり関心がありませんでした。

入館して展示室に向かう途中には万葉集に詠まれた植物などの写真や万葉庭園、 炉跡群の復元展示などがあります。
これは飛鳥池遺跡にミュージアム建設の際に日本最古の貨幣富本銭が見つかり、ボランティアガイドさんの説明によると地元住民との間で建設当時いろんな経緯があったようです。
詳しくは下記HPに詳しく載っています。
http://www.ne.jp/asahi/musica/rosa/asuiketp5.html

秋から冬に変わりつつある明日香村の風景


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正倉院展

2006-10-27 14:52:32 | 美術館巡りの部屋
10月24日から11月12日まで奈良国立博物館にて正倉院展が開催された。



奈良、天平文化の宝物が9000点納められていると言うことです。
今年は58回目、日頃は非公開であるため年に一度だけの一般公開と言うことで毎年この正倉院展は見に行くようにしています。

《本年は聖武天皇の1250年目の御遠忌(ごおんき)に当たり天皇の崩御より四十九日目に、お后の光明皇后が天皇遺愛の品々600点ほどを東大寺大仏に献納しました。この宝物は正倉院宝庫の北倉に収納され、やがて正倉院宝物を形作る核となりました。今年は正倉院宝物成立にとっても記念すべき年であると言うことができます。》と会場に説明書きがありました。

素晴らしい展示品はカメラに納めることが出来ませんのでHPをご紹介します。
http://www.narahaku.go.jp/exhib/2006toku/shosoin/shosoin-1.htm

すぐ前の奈良公園ではのんびりと鹿が池で戯れていてその様子を見ていると日頃の忙しさから解放されこちらものんびりと過ごすことが出来た一日でした。

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