♪次♪の部屋

和紙人形・デコパージュ・料理・旅行記

大谷美術館・神戸花鳥園へ

2007-04-28 23:16:45 | 美術館巡りの部屋
4月21日西宮市大谷美術館へ「近代美人画展」を観に行った。

昭和45年、大谷竹次郎(元昭和電極社長)が長年に亘って収集した近代絵画を中心としたコレクションをその邸宅とともに市に寄贈した美術館で一般宅地の中にひっそりと佇んでいる。




館内はゆったりとした庭園など心癒され、ゆっくりと観賞できるとても良い美術館です。

庭園を眺めながら屋内で食事を、食後のコーヒーはテラスで。
至福のひとときを感じながら。



ここは以前「香合の美展 -手のひらの宇宙-」といって手のひらに収まる小さな香料を入れる器ですが素晴らしいデザインの香合を目にすることが出来ました。
今回は美人画です。上村松園、伊東深水、鏑木清方、大阪の島成園、木谷千種など数多くの画家達の80点が展示されていました。
優雅で耽美な美人画の世界、首の傾げ方、着物の着方など人形作りにはとても参考になりました。

展示は4章に分かれていました。

■第一章 東都・江戸の風味を残す美人画
鏑木清方「秋の錦」  池田輝方・池田蕉園「春秋図」  伊東深水「薄暮」
■第二章 京・大阪の伝統
上村松園「桜狩の図」  寺島紫明「湯上り」  樋口富麻呂「粧ひ」
■第三章 大阪の画家たち  北野恒富「願いの糸」島成園「化粧」  木谷千種「初音」
■第四章 金沢の伝統
広田百豊「初秋」  紺谷光俊「採果図」

上村松園 桜狩の図


鏑木清方 秋の錦


美しい花が咲き乱れる庭を散策しました。
大谷夫妻銅像







玄関脇に岡本太郎作「午後の目」。ユニークさに自然に笑いがこみ上げてくる。



ついでに神戸まで足を延ばし2006年2月に新しい観光スポットとしてオープンした神戸花鳥園へ。
神戸花鳥園と静岡県掛川市などのパンフレットがおいてあった。

総面積 約4ヘクタール 、空調温室面積は約1万6千㎡の広大な空間で、加茂グループ(加茂元照社長)が運営しているとあった。

加茂グループは、1957年開園した「加茂花菖蒲園」(静岡県掛川市)、1990年「富士国際花園」(静岡県富士宮市)、2001年「松江フォーゲルパーク」(島根県松江市)、2003年「掛川花鳥園」(静岡県掛川市)と現在5つものテーマパークを運営している巨大なグループである。

温室設計はオランダ、ガラスはドイツ、フレームはオランダ、メッキはベルギー、遮光カーテンはスウェーデン、温室のコンピュータ制御はデンマークとヨーロッパ企業の製品を使用しているとのこと。

先ず迎えてくれたのが花花花・・・・



大輪のベゴニア



完全空調の施設の中で放し飼いにされていた色んな鳥達

ショウジョウトキ



マナツル



クロエリセイタカシギ



気長に待って孔雀の求愛を



フラミンゴの求愛も



初めての出会いオニオオハシ



オオギバト



睡蓮



その後、昨年2月に開港した神戸空港に開港直後に行ってみようと思いつつそのままになっていたので行ってみた。
結構見学者が多く、ここは関西空港と違って車で行くのに通行料金がかからなくて良い。(関空は橋を渡るのに1,500円の料金がかかる)

神戸空港



2階は出発ロビー
吹き抜けになっていて広々した空間。ここで面白い店のネーミングを見つけた。
吉本興業の店であった。
たのむヮ買うてぇ屋




3Fはレストラン街、4階は展望台、神戸の海が一望できる。
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鶴太郎展へ

2007-04-24 00:35:35 | 美術館巡りの部屋
4月17日片岡鶴太郎展がKYOTOえき美術館で開催されていたので見に行った。京都まで行くのだからともう一カ所京都近代美術館で催されていたアール・デコ・ジュエリー展も廻ってきた。
鶴太郎といえば初期は声帯模写、テレビのバラエティ番組や映画、ドラマなどの役者の印象があった。
数年前、門司港レトロ地区へ行ったときにたまたま個展を見てあぁ絵も描く役者なのだと思った程度だった。
2,3年前にNHKの趣味悠々で講師として出演していたときそのシリーズを毎回みていた。その後、何点かの絵を見る機会もあり徐々に興味が湧いてきました。

今回はポスターにもなっていた竹すずめなど京都を題材にした作品もいくつかあった。


驚いたことに、日本画だけではなく陶芸、漆、ガラス、着物などにも素晴らしい作品を観ることが出来た。
ガラスの技法は金箔を貼りそれに皹を入れたものに興味をそそられたというのも私がやっているデコパージュにその技法を取り入れたいとの思いでした。
また、着物は枝垂れ桜が一面に描かれていて3点の違った絵柄の作品があり見事のものだった。

一際目を惹いたのが大きな屏風に描かれた緋鯉の大群。吉峰寺の襖絵とあった。

下記の説明があった。

襖絵「游鯉龍門圖(ゆうりりゅうもんず)」
100畳の座敷に襖25面、長さにして26メートルにも及ぶ大作。
京都の著名な庭師、小川治兵衛作・善峯寺本坊庭園の池に泳ぐ錦鯉を題材に、池から飛び出した鯉の大群が、座敷を回游してまた池へと帰り、滝を登って龍になるという壮大な構想で描かれている。背後に広がるもみじ山を借景に、庭と襖絵がまさに一体となった作品である。
題名「游鯉龍門圖」は、善峯寺の天然記念物「游(ゆう)龍(りゅう)の松」と、「龍門」という急流を登りきった鯉は龍になるという伝説から、片岡鶴太郎氏がつけたもの。

吉峰寺は京都大原野にある西国三十三所20番札所であります。
普段は非公開のようですが今秋に一般公開されるようです。
11月17日から12月2日まで。
ぜひ行ってみたい。
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宇治源氏物語ミュージアム

2007-04-18 00:36:38 | 美術館巡りの部屋
4月5日、宇治源氏物語ミュージアムに行った。
ここは過去2度ほど訪れた所であるが今回は源氏物語和紙人形が展示しているということで足を運んだ。
会場には素晴らしい和紙人形が展示されていたが残念ながら撮影禁止。
穴があくほど見つめ目の中にしっかりと納めて帰ることにした。

源氏物語ミュージアムは平成10年11月に開館した宇治市の施設であり、「常設展示室」のほか、期間限定の展示をおこなっている「企画展示室」、また「源氏物語に親しむコーナー」ではコンピュータでクイズや占いがあり結構楽しむことが出来る施設です。
篠田正浩監督、ホリ・ヒロシ氏制作の人形を使った映画「浮舟」が紫式部の声は岩下志摩、浮舟は葉月梨緒菜などで20分間上映されている。

常設展示室では、「春の部屋」「秋の部屋」に分けて光源氏などの人形で物語の画面が展示されています。春の部屋は光源氏の華やかな世界、秋の部屋は月の光に照らされた薫が八の宮邸に住む大君・中君を見初める橋姫の場面が展示。

「源氏物語」は全五十四帖からなり第四十五帖目の「橋姫」から最終の「夢浮橋」までの十帖部分を「宇治十帖」と呼ばれています。
その最後の巻がこの宇治を舞台にしているのです。

全巻を読んではいませんが、簡略されているイラスト入りの本を買って和紙人形作りの参考にしています。

宇治川に沿って歩いて行くと宇治十帖モニュメントが建っています。 源氏物語宇治十帖の浮舟と匂宮です。



宇治橋
大化の改新の翌年の646年に初めて架けられたと伝えられます。奈良と京都をつなぐ奈良街道に架かる橋。






宇治橋東岸から続く石畳がさわらびの道。道沿いに源氏物語の宇治十帖の「早蕨(さわらび)」の古跡があるところから、「さわらびの道」と呼ばれるようになった。



途中に見事な山吹



宇治上神社
1994年(平成6年)に平等院とともに世界文化遺産に登録されました。
境内には入りませんでしたが次回はゆっくりと源氏物語ゆかりの箇所を散策したいと思いました。



「さわらびの道」を10分くらい歩いて行くとこの宇治上神社が。そこからすぐに「源氏物語ミュージアム」につくことが出来た。

源氏物語ミュージアム
屋根のなだらかな曲線はやわらかな女流文学をイメージしたものということです。



和紙人形を目的に足を運んだ宇治、思わぬ桜の満開に良い散策が出来ました。


コメント (2)
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セーブル皿

2007-04-16 02:18:09 | デコパージュの部屋
デコパージュの技法でヨーロッパのセーブル皿を。

セーブルとは
18世紀のヨーロッパ陶磁器界に君臨する窯。
セーブル窯の前身はヴァンセンヌ窯でルイ14世の寵愛を受けたポンパドール夫人の助力でフランスの王位窯として発展を遂げた窯。
花、鳥、森、城などの素材を多彩な色で描き出すセーブルの華麗な装飾。
金彩文様は24金を転写紙で刷り込み、贅沢にも再び、刷毛で金粉を施し完成させる。

それをデコパージュ技法ではこれらの絵を切り抜き当時の模倣に挑戦しました。

素になるお皿



花、鳥の絵を切り抜く



金紙を縁飾り様に切り抜く



これらをお皿にレイアウト。
何回も並べ替え、好みにレイアウトするこの行程が一番のたのしみ。
これを今からクリアー液を流して仕上げる。

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開催期限ギリギリの観覧

2007-04-08 20:45:43 | 美術館巡りの部屋
1月16日より3月25日まで国立国際美術館で開催されていた‘夢の美術館 大阪コレクション’に開催期限ギリギリに観覧しました。

この美術館は1970年大阪での万博開催時の万国博美術館が万博が終わった後国立国際美術館として1977年に開館しましたが老朽化や立地条件などから都市型の美術館として大阪市中之島に93年に移転されました。

外見は一見美術館とは思えないようなアートの鉄パイプに囲まれたガラス張りの建物です。設計は誰?と思いネットで調べるとアメリカの建築家シーザー・ペリが担当したとあった。
やはり日本人ではないのか。
地下3Fに企画展示室、地下2F は常設展示室と完全地下型の美術館ですが世界でも珍しいとのことです。





今回の大阪コレクションはこの国際美術館、天保山にあるサントリーミュージアム、建設準備中の大阪市立近代美術館の三美術館が所蔵する20世紀美術を一堂に72点もの作品が展示されていました。ポスターに使われていたのはモディリアーニ33歳の作品の裸婦像「髪をほどいた横たわる裸婦」です。



この作品は過去何度か観た記憶があります。

地下2Fには‘ピカソの版画と陶芸’が開催されていました。
版画にドライポイント、エッジングとあった。
また、次に進むとリトグラフとあった。
どれも版画の手法だと思うが木版画は凸に銅版画は凹に色を付け刷り込むのかな。
全く見分けがつかない。自分でやってみれば分かるかも知れないと思いました。

エッジングは過去にグラスエッジングでしたら経験がありますが。
これはガラス製品に電動ヤスリで傷を付けて絵を描いていく手法です。

とにかくピカソはいつ見ても素晴らしい。結構好きな画家の1人です。

この日は宝塚ワシントンで日本酒と日本料理を楽しむと題してグルメの会が開かれたので少し早めに出かけての寄り道観覧でした。
お酒を飲めない私はいろんな高級な日本酒を横目にひたすらいつものジンジャーエールです。次回グルメの会ははも料理に決定。

目で楽しみ、口で楽しみ、と良い一日でした。

コメント (3)
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