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それが一番の問題

概要は後からついてくる

観光立国ニッポン事始め 鈴木 勝

2010年04月04日 | 
観光立国ニッポン事始め (鈴木教授の観光学オピニオン・シリーズ)
鈴木 勝
NCコミュニケーションズ

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初めて読んだ観光本。

おもしろい。

著者は完全に関西びいきだと思う。

ただ、観光に詳しいことは間違いな。
日本が外国から学ぶべきことは良くわかった。

どんな仕事もそうだが、観光って自分の努力ではなかなかどうにもならないことが多い。
たとえば、旅客機の就航数とか、ボテルの格付け、ビザの簡易化など。
これってすごくキツいことだと思う。
いくら自分が頑張ってもなかなか伝わらないし、変わらないことだから。
さらに、一つ変えれば良いというわけではないし。

一生懸命頑張ってインバウンド旅行が増えたところで、おそらく歓迎しない観光関係者も多いだろうし。
中国人は嫌だとか簡単に言う輩は必ずいるし。
モチベーションを維持することがすごく大変だろう。

僕は、日本という国はインバウンド観光に力を入れざるを得なくなると思うんだけど。
現に、「観光立国推進法」ってのが平成18年に制定(改訂?)されてるし。

観光プランナー。面白そうな仕事だな。
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のはなし 伊集院 光

2010年04月04日 | 
のはなし
伊集院 光
宝島社

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小4から「伊集院光のOh!デカナイト」を聞いていた僕の細胞には、伊集院光がいくらか入っている。
最終回も聞いた記憶がある。チンチンをいじりすぎないようにとの忠告を聞いた覚えがある。

今はポッドキャストでしたか聞いていない。
相変わらず面白い。毎週楽しみにしている。

最近になって彼のエッセイ集が出ていることを知った。
当然読んでみたくなった。

内容には満足。
ただ、やはり噺家出身だけあって、彼の話し方を頭の中でイメージしながら読んだ方がおもしろい。
何も知らずに読んでもそれなりに面白いと思うが、やはり伊集院さんは話し方を武器にしている人だと思う。

この本を読んでいると、少年時代の夏休みを思い出す。
その時代の話も多い。
しかし、彼の本読んで面白く感じるときは、それがたとえ先週の話でも
少年時代に何かを面白く感じたときと同じ部分が揺れている気がする。
僕の伊集院好きは、そこに大きく関連すると思う。

立川談志が辞める理由について話したことは、真実だ。
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すべては一杯のコーヒーから 松田公太

2010年04月04日 | 
すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)
松田 公太
新潮社

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すべては一杯のコーヒーから

良書だと思う。

事業を立ち上げたいと考えている人は、基本的な知識として持っておくべきこ事実、
心構え、さらに強い姿勢を見ることができる。
例えば、輸入や物件探しの苦労、いかに融資を引き出すか、など。

最近よく目につくのが、「目標」という言葉。
この言葉を聞くたびに、キチンと制限時間を決めて、
ステップを細かく分けて実現させる、と書いてある。

現実を変えたかったら、まずこの目標が見えるまであがくことだね。

実際には期限には間に合わなかったりするんだけど、あきらめちゃーいけないんだね。

著者は、充実した人生を送るには夢(これは、「願い」のようなもの。
実現しなくてもよい)と目標の両方が必要だという。

銀行員時代は、自分の給料の五倍の利益をだそうと心に決めていたらしい。
とても良いと思う、それくらいできないとイカンのだね。

ひとつきになったのは、「パッション」という言葉。
日本でも良く耳にするようになったけど、これは才能がない人にも
一生懸命はたらいてもらうための発明だね。
そのパッションがあるかないか(出せるか出せないか)も才能の一部になってくるわけだけど、
なんというかアルバイトをその気にさせるトリックだと思う。
良い言葉か悪い言葉かは議論する価値はない。答えは個人個人違うから。

本書には、彼はずっと「食を通して世界の架け橋になりたい」と思っていたとある。
ただ、意地悪な読み方をすると、銀行員になって嫌気が差している時に、
久々に帰ったボストンでスタバが大流行しているのをみて、日本でも流行るに違いないと思っただけで、
動機やら就職先の選びかたは後づけと捉えることもできる。

僕にとってはどっちでもいいが。
事実に嘘がなければそれでいい。
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きれぎれ 町田 康

2010年04月04日 | 小説
きれぎれ (文春文庫)
町田 康
文藝春秋

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作者は、INUってバンドをやってた人らしい。
「メシ喰うな」ってタイトルはどこかで聞いたことがある。
そのまま覚えるくらいインパクトあった。

で、小説。
音楽系の人の文章。
桑田圭祐とか菊池成孔とか忌野清志郎とか。
なんかやっぱモノカキとは違うと思う。

文章自体は川上未映子に近い。
川上未映子が町田康に近いというのが正しいか。

売れない画家の話で、芥川賞もとってる。
男の心理が良く表れていると思う。

思考を口語で表現されてる、ような感じ。
ちゃんとに整えられているんだけどね。それを悟られないようにしてる。
そこがすごいんだと思う。

そして、ところどころで光る、教養の賜物とも言える一言達。

「人生の聖」という短編も収録されている。
語り方は、基本的につれづれと同じと行って良いと思う。

2つの作品に共通する、障害者っぽい行動。
これがキワドい。
こうゆうことしたくなく欲望は僕にもある、と思う。
意識してないけど、どこか眠ってるはず。
これをやってしまってる場面を読む体験は新鮮。

他の作品も読んでみたい。
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