それが一番の問題

概要は後からついてくる

ボロボロになった人へ リリー・フランキー 幻冬舎

2008年11月09日 | 
ボロボロになった人へ (幻冬舎文庫 り 1-3)
リリー・フランキー
幻冬舎

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2冊目に読んだリリー・フランキーの本。
「美女と野球」は気楽に読めた。この本にはそうはいかない。
今日のような曇った日曜に読む本ではない、と思う。

「大麻農家の花嫁」
これはコミカル。
小説や漫画にのみに許された世界が展開される非現実的な絵が頭に浮かび続けて飽きない。
農家の息子が主人公に惹かれる理由は理解できないが、
他の女性を愛さなかった理由は良くわかる。

「死刑」
これもバカバカしくて、とても面白かった。
会話が多くてテンポが良い。だからページをめくる手が止まらない。

「ねぎぼうず」「おさびしとう」
この2作が、日曜日には合わない、、、というかドロドロした人間を描いているので、
暗い気分になる。自分の知り合いにもこういう女の子がいるからか。
とにかく、想像したくない場面が淡々と描写されている。

「Little Baby Nothing」これは、若者、二十代初めから半ばくらいの冴えない男達の話。
的を得ていると思う。自分のまわり、、、というか自分もその一人だった。
それだけに、痛いところを突かれている気がした。

「ボロボロになった人へ」は、僕が解説を気に入った数少ない出版物の一つ。
特に古賀エイチさんの「森羅万象に確固たる意味など存在しない」という
言葉が心に残った。その通りだと思う。

結局、地球にとって、人間一人が生きる意味などほとんどないのだ、ってこと。
その事実を拒絶するから苦しいのだ、、、どっかで聞いた話だ。

僕はモガきたいけどね。その方が楽しいから。

兎に角、解説を読んでリリーさんの意図がわかった気がしたし、なにより少し楽になった。






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猫たちの隠された生活 エリザベス・マーシャル トーマス 草思社

2008年11月09日 | 
猫たちの隠された生活
エリザベス・マーシャル トーマス
草思社

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僕はノラやペットの猫について知りたかったんだけど、意外とライオンやヒョウ
などの話が多かった。

猫は人に懐かないと思っていたけど、そんなことないらしい。
そんな感じの記述が多くて、とても楽しめた。

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学はあってもバカはバカ 川村 二郎

2008年11月09日 | 
学はあってもバカはバカ
川村 二郎
かまくら春秋社

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駄本。

古い新聞記者の愚痴。
その愚痴の大半は筆者の適応能力の欠如に起因する。

言葉は生物のように変化し続ける。
関西の言葉と関東の言葉が混ざってはいけないのか?
曖昧な事実を伝えなければならないときに、曖昧な言葉を使うのは間違いか?
一般的な大人全員が理解できる日本語ってなんだ?誰が決めるんだ?
歴史学部と数学部の学生が同じレベルの日本史の背景理解があるとでも思ってるのか?
「第二公用語」が曖昧模糊、、、想像力が欠落してるんじゃないのか?

発行部数が多いと不自由も増えるだろう。それにしても頭が堅すぎるんじゃない?

ちなみに、「パソコンでテレビゲームをする」は間違いだと思う。
意味はわかるけど、正確ではない。

朝日新聞全体に流れる説教臭さも文章に出ている。
年配の人は知らないが、若者は読まないね、こんな人が書く記事なんて。

若手記者が気の毒。
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