goo blog サービス終了のお知らせ 

それが一番の問題

概要は後からついてくる

なにを買ったの? 文房具。 片岡 義男

2022年05月01日 | 


文房具を被写体にしたフォトエッセイ。

古い文房具が多い印象。

どれも素敵。

ペンやノートを買いすぎて、使いきらないことに罪悪感を感じることがあったけど、
片岡さんに比べれば、、、と思った。プロの文筆化と素人では違うけど、
「必要だから」が理由で買っているわけではないという点は同じはず。

本棚の目立つところに置いて、たまに愛でたいと思う。

MY HOUSE

2022年03月06日 | 映画


題材に興味があって視聴した。

ドキュメンタリー調というか、
取材したことをそのまま撮ったように見える。
新書をそのまま映像化したような印象。

ホームレス以外の登場人物との対比や関わりは稚拙だと思う。

僕にとっては発見や驚きがなく、なにも得るものがない映画だった。



是枝裕和 対談集 世界といまを考える 2

2022年02月15日 | 


是枝監督の映画作品は好き。

だけどこの対談集はつまらない。会話がうわべっつらだけ。あとは昔の話とか業界の話。
どのあたりが「世界といま」なのかわからない。


開高健ベスト・エッセイ 開高健、小玉武

2022年02月13日 | 


和製ヘミングウェイ的なイメージが少しある。
文章と釣り、、、あと戦争を取材とかね。マッチョな面。

もちろん、それだけじゃない。同じくらいセンシティブで、内向的でもある。

ヘミングウェイの文章は簡潔として知られる。
開高健もそうなのかな。わからん。でも、ぶ厚い。denseな感じがする。
今、こんな文章を書く人を僕はしらない。描写力もそう。

読んでいて浮かぶのが、情景、平面のイメージでなく、彫刻とかなにかもっと立体的でtangibleな感じ。
筆力。言葉での表現力。the ability to portrait what he saw.
これが尋常じゃない。プロの書き手という感じ。
さらに、マテリアル(書いている対象)が戦争やその周辺で暮らす人だったりすると、書き上がった文章のパンチは重たくなる。
そうゆうことだと思う。

何度も読みたる。読むたびに舌を巻く。

ほんとうの心の力 中村天風

2022年02月12日 | 


不要なお説教にしか聞こえなかった。途中でやめた。

若すぎるのか、健康すぎるのか、なんなのか。

十年とか二十年後に読み返すと、違って見えるかも知れないね。

数学する人生 岡潔、森田真生

2022年02月11日 | 


懐かしいということ。

戦後、宗教的になった背景。僕にもよく理解できた気がする。

一つのことに集中できる人のことを尊敬する。
そうなれる環境を作って、守ること。
これは他のことを諦めることでもあり、とても勇気がいること。
これをやってのける人たち。心底すごいと思う。

なんでかな。

自分に嘘をついていないからじゃないかな。
自分の満足や幸福に於ける経済的な状況や他人の評価の重要度が低いんだろうな、と思う。

それってとてもかっこいい。自分もそうありたい。

ある意味、アウトローでもあるよね。


人間の建設 岡潔、小林秀雄

2022年02月11日 | 


数と言葉。まだ見ぬ世界を探索するために、使っているモノは違うが本質的に同じことをしていて、その根源も同じであることがよくわかる。

数学では、存在している法則を発見、証明したり。
文章では、自分に見えている世界観を表現したり、言葉にできないことを文章にしたり。
絵でもそうだね。何を描くかではなく、それをどう描くかに表れる。

根源がそこにないと、自分にとっても他人にとっても本物にならないんだな、、、と思う。

燃え殻さん

2022年01月08日 | 雑感
書籍として出版されている著書はあらかた読んだと思う。

きちんと論じることはできないけど、なんとうか、一般とか
あるいは少し壊れた人たちについて上手に書かれていると思う。

気持ちはよくわかるぜと思う。

どの本に書いてあったかは忘れてしまったけど、
多くの人に「自分について書かれている」と
思わせる作品が名作の条件(少なくともそれののひとつ)らしい。

自分のことに思えました。

今後も燃え殻さんの作品を読みたいと思う。

個別の作品の感想は無理のない範囲で書いてみたいと思う。


愛される街 三浦展

2022年01月08日 | 


三浦さんの主張には全面的に同意。
だけど、自分の感覚を代弁してくれる人の本を読んでいい気持ちになっているだけではいけないと思う。

で、自分はどうするんだ。
それが問題。

「世界中どこでも、食べる行為が道空間に向かって濃密に行われる街はいい街だ」と槇文彦というお名前の先生が仰ったらしい。
よくわかる。

「文化は真面目な人にはつくれない」この言葉も心に残った。
確かにそう。だから大企業が行う再開発には違和感を感じてしまう。
文化とは直接関係ないかも知れないけどつまらなくなるんだ。

半歩先を読む思考法 落合陽一

2022年01月07日 | 


メディアで頻繁に見かける落合陽一さん。
といっても、YouTubeに出てくるNews PicksのWeekly Ochiaiがメインだけど。

どんな人なのかと思って本を手にとってみた。

研究の内容はよくわからないけど、自分を追い込んでいることはよくわかる。
そして追い込み続けている。大したもんだと思う。

わざわざ世の中に向けて発表しなくてもよさそうな内容もあるけど、
実名でさらけ出すことはなかなかできることではない。

「思い込む力」という言葉は良いなと思った。

ちょっとひねくれた味方をすると、
こんな文章を書いている暇があれば、、、と思うこともある。
書くことによって思考が整理されたり、可視化できたりするし、
メリットは確かにあると思うけど。言い訳できないもんね。自分にも他人にも。
その辺りの覚悟は見上げたものだと思う。

本のタイトルと内容は一致しない。

「思い込む力」という表現は覚えておきたい。