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東電、原発事故のデータ解析を発表―チャイナ・シンドロームに近かった

2011年12月01日 | Weblog

(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版より)
 【東京】東京電力福島第1原発事故の際に1~3号機で起きた炉心溶融(メルトダウン)は、東電のこれまでの分析よりはるかに深刻だった。同社が30日に発表したデータ解析結果で明らかになった。ただ、損傷がさらに大きくなる恐れはないという。
 東電と政府は1号機の核燃料棒が完全に溶融した可能性の高いことを初めて認めた。溶けた核燃料が圧力容器を突き抜け、格納容器の床にまで落下。堆積した燃料によってコンクリートの床のかなりの部分を浸食したと推定される。
 溶けた燃料が格納容器を突き抜け、その下の地面に達する壊滅的なシナリオは「チャイナ・シンドローム」と呼ばれることもある。炉心溶融が発生し、溶けた燃料棒が地中を突き進み、地球の裏側の中国にまで達するという話がその由来で、同名の米国映画によって世の中に広まった。そして、福島原発1号機の炉心溶融はこれまで考えられていた以上にチャイナ・シンドロームに近い状況だったと思われる。
 東電はこれまで、1号機の核燃料の50%超が溶け、その一部が格納容器に落下したとの見解を発表するにとどまっていた。格納容器の鋼鉄製の壁の外にはさらに厚さ7.6メートルのコンクリート床が設置されている。
 今回の解析結果によって、今年3月に発生した福島原発事故が非常に危険な状態であったことや、解明されていないことが依然として多いことが改めて浮き彫りにされた。解析は原子炉の放射線および温度の測定データに基づき、東電と政府が個別に実施したもので、部分的な炉心溶融を起こした3基の原子炉内における核燃料の状態を一層正確に把握することができた。
 東電は2、3号機の損傷について、1号機ほど深刻ではないものの、一部の核燃料が圧力容器を突き抜け、格納容器に落下した状況に変わりないと発表した。ただ、政府当局者によると、3基全てで核燃料が100度未満に冷却されており、事態がこれ以上悪化することはないという。
 政府当局者はこれまで、核反応や放射性物質放散のなくなる冷温停止状態を年内にも達成すると発表している。
 大阪大学名誉教授の宮崎慶次氏は、「上から水が掛かっていれば、燃料がコンクリートを大量に突き抜けることはない。水が長い間、入れられなかったことを示している」と指摘し、なぜ1号機の冷却開始が遅れたかが疑問だと述べた。


(日本の原子力技術は世界一と言われていたはずなのに。)
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