自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

竹は木か草か?

2010年01月18日 | Weblog
 元日に今年の合言葉は「森の時代へ」だと書いた。木や森について通の稲本正さんの本を読んでいたら、面白い記述に出会った。竹は木か草か?イネ科の草だと考えられてきたが、最近、竹は独立してタケ科になり、竹は竹なんです。
 この本には木についての含蓄のある話が多く載っている。なぜ木偏に「無い」と書いて橅(ブナ)なのか? つまり木だと思っていなかったんですよね。昔は今のプラスチックみたいに、いやそれ以上に沢山あったということです。・・・無いくらいにあった、ブナだらけだったわけです。
 木偏の文字、松、桐、杉、梅、桜、・・・これぐらいは大抵の人は知っていると思うけど、江戸時代の人は五十種類ぐらいは知っていたんじゃないですか。
 木に会うと書いて檜(桧)、何故でしょう?木と木をあわせると火が出ますね。火の木が本来で、今のは当て字なんです。(これ、ホントやろか?疑う訳ではないけど。)
 桐には茎があって、桐は多年草の草なんです。そこで、「木と同じ」つまり桐という当て字にしているんです。
 森は杜ですね。偏は木、つくりは土。だから杜が正しくて、森は当て字なんです。
 この本『森を創る 森と語る』には、普段気がつかない事が一杯書いてあるが、この本の主旨は「人類全体が化石燃料による物質文明を謳歌し、それこそが繁栄の証だと思い込んだ時代は終わった。それに替わる人間的豊かさと自然環境の豊かさを確保するには、何から始めたら良いのだろう」と模索するところにある。
 今世紀は環境の世紀だという謳い文句を実現するには、自然の現状を知ることから始めなければならないということを、この本は伝えたいのだと思う。

コメントを投稿