自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

「武器をおろそう。」

2008年04月27日 | Weblog
 4年前のアテネ五輪開幕が迫るなか、現地で「五輪休戦」を訴える声が盛んになった。古代オリンピックは、都市国家間の争いを停止する「平和の祭典」だった。大会が発祥の地に戻るのを契機にし、平和を目指す五輪に立ち返ろうと、そして「もう武器をおろそう」とアテネ市長は呼びかけた。平和を願って5大陸を回る聖火は、この時から始まった。
 五輪期間中の休戦は、93年の国連総会で賛同する決議がなされ、国際オリンピック協会(IOC)も以後、五輪のたびに訴えてきた。2000年には、IOCが国際オリンピック休戦センターを設立、アテネに事務局を置いた。
 アテネ市長や市民やIOCがどんなに訴えても、戦争屋は武器をおろさないであろう。
 今この瞬間にも戦争の犠牲者が出ていることであろう。愚かしいことだ。武器をおろして、綱引きでもして楽しんだらどうか。国のリーダーたる者たち、それぐらいの度量をもっていてもいいではないか。
 残念ながら、今年の北京五輪開催中も武器がおろされることはないだろう。