谷沢健一のニューアマチュアリズム

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早稲田125とハンカチ王子(その3)

2007-03-10 | プロとアマ
 ブルペンの中央に入った斎藤君は、3,4歩進み出て上級生捕手に帽子をとってきっちりと挨拶した。捕手に緩いボールを投げ始めた彼を見て、基本動作はしっかりと出来ていると思った。
 捕手を立たせたままの投球が約30球、そして捕手へ座ってくれという合図をした。まず、ワインドアップからボールが投げ込まれた。軸足に沿って上げられた左足が上体と一緒に溜められた一瞬の間(タメ)がいい。体は大きくないが、投球バランスの要、パワーの蓄積がそのタメにある。
 全力投球に入って徐々に熱を帯びてくると、「いいボールだ!」と捕手の声が響く。また、逆にストレートに伸びのないと斎藤君にイラつく表情が浮かぶ。
 セットポジションになると、クイック投法はお手のもののようだ。斎藤君の真後ろの位置に移動して見ると、スライダーがまだコントロールされていないようだ。1球だけチェンジアップのようなボールを投げた。
 「今のは何だ」と訊くと「フォークです」と捕手が答えてくれる。応武監督は「昨日あたりから良くなってきました。私はアイツ(斎藤君)と心中ですよ」と言う。その言葉から、リーグ戦の初っ端からの起用があるぞと予感した。
 となれば、大半のマスコミが「六大学はプロよりも熱い!」と盛り上げるのは間違いないようだ。

1 コメント

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名前 (♪♪)
2007-03-11 10:05:33
斎藤君の字間違ってる。
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