8月25日13時、海上(うなかみ)野球場で合宿練習は開始された。薄曇りの天空の下、ウォーミングアップも20~30分にして、ハードなメニューから始まった。ベースランニングでは一人がリタイアした。7月の練習では、ベースランニングで5、6人の離脱があったが、それ以降は徐々に体力がついてきたなと思っていたが、まだまだである。
クローズドテストには、茨城ゴールデンゴールズから外野手、男子ソフトボール出身でその世界では全国一と言える投手で飛びぬけて運動能力の高い高校生、100メートルの外野フェンスに打球を叩きつけた某大学硬式野球部のキャプテン、野球部で男子に伍して1桁の背番号を背負っている女子中学生など、ユニークな存在も集まってくれた。紅白試合で実戦能力を発揮してもらったところ、すぐにでも一員になってほしいと思うほどだった。「有敗」多きチームであるにもかかわらず、YBCに好感を抱いてくれるとは、うれしい限りである。
合宿特有の全員ノック(内野2ヶ所)で、日が落ちてもユニフォームが土と汗で汚れきるまで球を追う姿を終始見ていた球場管理人の川名さんは、グランド使用時間は疾(と)うに過ぎているのに、「野球はいいですね。皆さんのお顔を見ていると私も生き生きしてきますよ。どうぞ、遠慮なく使ってください」と言ってくれた。それをいいことに、図に乗って、さらに30分もポール間のダッシュを課して、球場を去るときには夜の帳(とばり)が下りていた。
迂闊(うかつ)にも、そのとき気づいたのだが、飯岡荘の送迎バスを長く待たせてしまっていた。だが、嫌な顔一つせずに運転をしてくれるのだから、本当に旭市の人たちは親切で、心の寛い方々が多い。(それに甘えてしまうのは私の悪いところであるが)
国民宿舎「飯岡荘」に帰ると真っ先に向かうのが温泉の大浴場だ。道路を隔てて九十九里海岸に面しているだけに、大海原を見ながらの入浴は疲れも癒される。有馬温泉の赤湯に対抗できるような黒湯で、実に効き目がありそうな気もするのは私だけだろうか。夕食も明日の試合を考えてくださり、「豚勝」と銚子港で水揚げされた刺身だった。
ミーティングが終わると、玄関前の駐車場広場に選手たちが集まってきた。シャドーピッチングや素振りをする習慣も身につきかけているのかもしれない。私もこの機会にと思い、つい時間の経つのも忘れて夢中になってしまった。実は「旭市の町おこしを考える勉強会」の若い市職員の方たちの真摯な取材を受けていたのだが、川島理事の遠慮がちな「選手たちがあつまっているんだけど」という促しにあって、慌てて飛びだした。
夜間自主練習は長引いて、午後10時が門限の国民宿舎だったことも忘れ、11時過ぎまで行った。翌朝、加藤副部長がフロントで平身低頭していた、と久保田コーチから報告があった。叱られ役の名人はYBCのような「非常識」な集団には必要である。
クローズドテストには、茨城ゴールデンゴールズから外野手、男子ソフトボール出身でその世界では全国一と言える投手で飛びぬけて運動能力の高い高校生、100メートルの外野フェンスに打球を叩きつけた某大学硬式野球部のキャプテン、野球部で男子に伍して1桁の背番号を背負っている女子中学生など、ユニークな存在も集まってくれた。紅白試合で実戦能力を発揮してもらったところ、すぐにでも一員になってほしいと思うほどだった。「有敗」多きチームであるにもかかわらず、YBCに好感を抱いてくれるとは、うれしい限りである。
合宿特有の全員ノック(内野2ヶ所)で、日が落ちてもユニフォームが土と汗で汚れきるまで球を追う姿を終始見ていた球場管理人の川名さんは、グランド使用時間は疾(と)うに過ぎているのに、「野球はいいですね。皆さんのお顔を見ていると私も生き生きしてきますよ。どうぞ、遠慮なく使ってください」と言ってくれた。それをいいことに、図に乗って、さらに30分もポール間のダッシュを課して、球場を去るときには夜の帳(とばり)が下りていた。
迂闊(うかつ)にも、そのとき気づいたのだが、飯岡荘の送迎バスを長く待たせてしまっていた。だが、嫌な顔一つせずに運転をしてくれるのだから、本当に旭市の人たちは親切で、心の寛い方々が多い。(それに甘えてしまうのは私の悪いところであるが)
国民宿舎「飯岡荘」に帰ると真っ先に向かうのが温泉の大浴場だ。道路を隔てて九十九里海岸に面しているだけに、大海原を見ながらの入浴は疲れも癒される。有馬温泉の赤湯に対抗できるような黒湯で、実に効き目がありそうな気もするのは私だけだろうか。夕食も明日の試合を考えてくださり、「豚勝」と銚子港で水揚げされた刺身だった。
ミーティングが終わると、玄関前の駐車場広場に選手たちが集まってきた。シャドーピッチングや素振りをする習慣も身につきかけているのかもしれない。私もこの機会にと思い、つい時間の経つのも忘れて夢中になってしまった。実は「旭市の町おこしを考える勉強会」の若い市職員の方たちの真摯な取材を受けていたのだが、川島理事の遠慮がちな「選手たちがあつまっているんだけど」という促しにあって、慌てて飛びだした。
夜間自主練習は長引いて、午後10時が門限の国民宿舎だったことも忘れ、11時過ぎまで行った。翌朝、加藤副部長がフロントで平身低頭していた、と久保田コーチから報告があった。叱られ役の名人はYBCのような「非常識」な集団には必要である。