谷沢健一のニューアマチュアリズム

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IBLJと鍵山誠氏(その1)

2008-07-21 | プロとアマ
 鍵山誠氏に電話したのは10日程前であった。鍵山氏は、言うまでもないが、四国・九州ILリーグの代表取締役社長である。今年から新たに九州の2チーム(福岡・長崎)が加盟し、その拡大した状況や着実に選手を育成している実績(すでに13名をNPBに送り出している)などが話題になった。
 苦労も多いはずだが、電話の声はそれを微塵(みじん)も感じさせない41歳の若々しさとバイタリティに満ちたものだった。「谷沢さん、上京の折に、是非、お会いしてもっと突っ込んだ話を。」という明るい声で電話が切れた。が、1週間も経たぬ7月16日、電話がかかってきた。同じ声だった。「今日から東京にいますので、お忙しいと思いますが、云々・・・」その行動の敏速さには敬服するしかなかった。
 私もたまたま授業や講演など昼間の仕事があったので、互いに身体の空く18日夜に歓談しようということになった。その日は、鍵山氏もプロ球団に挨拶に行くので、神保町のYBC東京事務局でおちあうことにした。
 YBCは昨年3月、四国ILの香川、徳島へ遠征した。その際、石毛氏と田口事務局長の尽力で、戦力差がありすぎるというのに対戦できることになった。ところが、香川との試合直前に石毛氏の四国IL社長辞任発表という緊急事態が勃発し、グランドには田口氏が出迎えてくれたものの、石毛氏の姿がなかった。事情もわからず、私の胸中はただ憂慮の2文字に覆われたが、新社長だという青年と会うことになって、石毛氏のパイオニア精神は、別の形でこの青年社長・鍵山氏へ受け継がれているのを知った。