谷沢健一のニューアマチュアリズム

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クラブチーム活動の「場」(その2)

2008-11-20 | YBC前進
 もともと、市を通して県から無償で借りていたのだから、何の文句もつけられない。それどころか、県と市に感謝すらしていた。お陰で今年はPWPで練習試合を17試合もできた。グランドが狭いので、特別ルールを設定しての試合だったが、相手チームの部長や監督は口々に「試合できるグランドがあるだけも羨ましい」と言ってくださった。
 わずか1年という短期間でも、土日に1日中専用できるグランドが存在したことで、明らかに選手たちは成長した。今年のYBCは、高い会費や企業の協賛を受けずに強くなれることを証明できた。その一端はやはりPWPという場があったことである。  
 この3年間の公式戦試合数は3、7、13と倍増を重ねた。4年目も多少メンバーは変わるだろうが、YBCの野球をやりたい若者が(なかには若者を卒業した者も)自ら進んで入団してくると期待している。チームづくりもこの3年間では最高といえるスタッフにも恵まれ、望ましい方向に向かっている。
 今回のグランド喪失の宣告は、「YBCのミッションは何か?」と天が問うているのかもしれない。昨年6月にYBCはNPO法人として認可された。NPOや企業は創業者の抱いた想いをミッションとして、創設されるのではないか。創業者の想いを賛同してくれる人たちの協力を得て具現化・具体化することではないか。私の想いはいくつも心の内に潜んでいる。
 フェニーズを強いチームとしてつくりあげていくことは大きなミッションであるが、それ以外の想いもたくさんある。スポーツ啓蒙活動などを軸にした地域貢献もその大きな一つだ。本当は、これがNPO法人の活動としては真っ先に挙げられなければいけないのである。
 私個人は、講演活動や少年野球教室、ティーボール教室(養護学校へのボランティア活動)、指導者研修会などを行ってきたが、更にこれらをYBCの事業活動と結びつけて、より活発かつ効果的にしなければならない。スタッフや選手たちにも当然、NPO法人のメンバーとしての任務が課せられることになる。フェニーズは単独チームではなく、YBCという法人の一部だという意識を抱いてくれなければいけない。野球以外の活動は無理だと言う者が大半ならば、人材をさらに募らなければならない。