谷沢健一のニューアマチュアリズム

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クラブチームの公式戦(その1)

2008-06-04 | YBC前進
 全日本クラブ選手権千葉県大会&都市対抗千葉県大会1次予選は、ホームページに掲載されているように優勝することができた。創設3年目にして初めての優勝である。その基となったチームの和と闘争力は、松村主将以下選手たちの人格と意志と鍛錬で培われた。またスタッフの献身的な協力には頭が下がる想いである。7月上旬の全日本クラブ選手権南関東大会にはさらに練習を重ねて、昨年以上の成果を挙げたいと願っている。
 しかし、今回は大きなジレンマに直面した。5月29日(木)の2次予選初戦は雨で順延された。平日の開催はクラブにとってはひじょうに辛い。数少ない公式戦はクラブチームの活動の頂点であるから、選手たちもスタッフも何としても参加したい、出場したい。そのために、勤労者は上司と交渉し同僚や部下に頭を下げて了解を取る。もし有給をとれたら僥倖である(多くの人たちが承知しているように、有給は非雇用者の法的な権利だとはいいながら、事実上は無用の権利に等しい)。学生は単位習得が綱渡りになる。とくに実験・実習の多い理系・医系の学生は、欠席は命取りになりかねない。
 それを少しでも和らげるには、意図的にフリーターやアルバイターの選手・スタッフを増やすといい。あるいは、企業チームに準じる形態、レギュラーの大半がいくつかのスポンサー的な会社(野球活動を業務より優先させてくれる会社)に雇用してもらうようにする方法も考えられる。
 YBCもそのようなチームにすべきかどうか、発足以来、幹部スタッフの間でことのあるごとに議論し続けている。門戸を広く開放するというYBCの理念に沿って、今日まではほとんど上記の方法をとらないままで、チーム力は向上してきた。だが、チーム力の向上は、公式戦の試合日数が増えるということであり、平日の試合が増えるということである。