谷沢健一のニューアマチュアリズム

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クラブチームの公式戦(その2)

2008-06-04 | YBC前進
 県連盟が決めた予定では、木・金・土・日の4連戦になるはずだった(途中で2敗すればその後の試合はなくなるが)。4連休をとれる選手はひじょうに少ない。スタメンクラスで半数ちょっとである。初戦の木曜日に欠勤・欠席して試合に出ると、次の金曜日は出勤・出席しなければならない選手が大半だった。やむなく、私は金曜日の敗戦(それも無惨な敗戦)を覚悟した。金曜日を出勤・出席することで土日は試合に参加できる選手は多い。よし、土日の試合を全力で闘おう、と決心した。
 しかし、天候は味方してくれず、木曜日の試合は金曜日に延期になった。当日、球場に来られたのは、スタッフ3名、選手10名である。正捕手・準捕手の2名も会社を休めない。準々捕手は学校をやすめない。結果は、推して知るべし。7回コールド負けだった。そして、順延で金土日の日程は土日月に変わり、YBCは日月の連戦になる。
 が、金曜の夕方から降りだした雨は土曜日も続くことが確実になった。試合はさらに順延になり、YBCの試合は月火になる。つまり、当初は木土日の予定だったのが、実際は金月火で、頼みの土日は試合がないというとんでもない事態になったのである。私は暗澹(あんたん)たる思いに沈んだ。
 雨音が強くなっている金曜日の深夜、私は心を決めて加藤副部長と協議し、試合を棄権することに決定を下した。翌日、小松ヘッドマネに一斉メールの送付を頼んだ。それは以下の文面である。
 「月・火の公式戦はキケンすることにします。理由1、雨天順延が2度続き、選手が欠勤・欠席などの変更で大変であること。理由2、不十分な戦力で試合を行うことは相手チームに失礼であること。わざわざ日程の変更に苦労した選手・スタッフの諸君ありがとう。残念だが、今後の試合に全力を尽くそうではないか」という一方的な通達である。情が入れば迷いも生じる。(「キケン」の文字変換がカタカナになってしまったのは、「危険」を暗示する天の声だったんだろうか)