谷沢健一のニューアマチュアリズム

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2年目の初日(その2)

2007-01-15 | YBC前進
 参拝後、20人の選手たちはただちに柏日体高に移動した。しかし、前日の雨でグランド状態は悪く、柏日体高野球部の練習も午後にずれ込んでいた。
 久保田、上村両コーチとも相談して、手賀沼周回のロードワークに出ることにした。高台に位置する日体高から10分程いくと、湖岸が見えてくる。釣針形の手賀沼は周囲34km、ちょうど葡萄の房の形のように中央が広がっている。
 ここでも昔よく遊んだ、懐かしい場所だ。沼で溺れた記憶もある。小さな淡水魚が釣れて日が暮れるまで楽しんだ。一時は、汚い臭い手賀沼として悪名が高かったが、浄化の努力が実を結んで、昨夏はトライアスロン大会が実施されるほどになっている。
 私は率先して湖岸を走り出したのだが、数分も立たぬうちにあっという間に選手たちに抜き去られ、置いていかれてしまった。それで、椿本マネと左前方に見える我孫子高(12月にお借りした)のことなどを説明しながら、片道7kmをゆっくりしたペースで走りきった。
 だが、復路は強い逆風で、走ろうとしてもあまり前に進んでいかない。足も痛くなり、ぞくぞくと寒くもなる。這這(ほうほう)の体(てい)で学校に辿(たど)りついた。久保田、上村両君は若いだけに悠々と完走。選手たちもすでにキャッチボールに移っていた。
 継続してトレーニングをしているだけに、選手の練習メニューは一つ一つの間隔が短くなっている。また、メニュー各々に元野、木藤両君の的確な指示がなされていることは心強い。各自、程良い軽食を持参して、練習間に要領よく食すことができるようになっていて、効率の良い練習が可能となった。
 これも柏日体高校のご厚意によるものであり、感謝の念を忘却してはいけない。YBCの選手たちに、高校の方々へしっかりした挨拶をはじめ、礼儀をわきまえ続けることを、改めて励行するよう喚起したいと思う。クラブチームは心ある人たちの支えなしには成り立たないのである。