『ローズマリーの赤ちゃん』の記事の中で少し触れた『グロリア』(ジョン・カサヴェテス監督、1980年)について書いてみようと思う。
後の『レオン』(リュック・ベッソン監督、1994年)が、この映画をどれほど意識したのか知らないが似たような設定をしていた。
もっとも、あの映画も印象が強くて好きだが、こちらの方がもっと強烈な記憶を私に残した作品だった。
ニューヨークのサウス・ブロンクス。
あるアパートを数人の男たちが取り囲む。
そこの住人、ジャックはギャングの会計係をしているが、組織の金を横領したうえにFBIに情報を洩らした。
そのために彼らから命を狙われるはめになってしまった。
丁度その時、同じフロアのグロリアがコーヒーを飲みにジャックの家に来た。
怯える一家の異常な雰囲気の中で、ジャックは6歳のフィルを預かってくれとグロリアに頼む。
そして、情報の詳細を記した手帳をフィルに託して・・・・
出だしの雰囲気から、いっ時も画面から目が離せない。
緊迫した状況のなかをグロリアは、フィルを連れて逃げる。
二人がいくら逃げようとしても、相手はギャング、マフィアである。
その先々で情報網が張り巡らされている可能性がある。
グロリアに疲れが滲み出て来る。
グロリアは、もともと子供が大嫌いである。
フィルを守るにしても、なんで私がこんな危ない目に合わなければいけないのと思う。
それでも、容赦なく危険が迫る。
さあ、ここからである。
グロリアの本来の強さが発揮される。
追い詰めて来た相手に銃をぶっ放す。
レストランでも“公衆の只中であんた達、人が殺せるか”と、お客が呆然としている中で、逆に銃を突きつける。
まだまだ、ある。
地下鉄の電車のなかに乗り込んできた相手を、思いっきり殴る。
要は、群衆の中での機転の利く対処のしかた。
その度胸の良さと賢さ。女性だからと言って侮ってはいけない。
じゃ、なんでこのおばさん、綺麗だけどやっぱり少しおばさん、そんなに強いの?と思う。
それには、ちゃんと理由があった。なるほど、そんな訳なら強いわけである。
“ジーナ・ローランズ”様。
むちゃくちゃカッコよくって、服装もずばり決まっていました。
これを観てしまった男の私でも、その強さに憧れてもう忘れられない。
ああ、ジーナ様、ラストも感激しました。
子供嫌いなあなたの、その変わる姿を見て。大好きです。
後の『レオン』(リュック・ベッソン監督、1994年)が、この映画をどれほど意識したのか知らないが似たような設定をしていた。
もっとも、あの映画も印象が強くて好きだが、こちらの方がもっと強烈な記憶を私に残した作品だった。
ニューヨークのサウス・ブロンクス。
あるアパートを数人の男たちが取り囲む。
そこの住人、ジャックはギャングの会計係をしているが、組織の金を横領したうえにFBIに情報を洩らした。
そのために彼らから命を狙われるはめになってしまった。
丁度その時、同じフロアのグロリアがコーヒーを飲みにジャックの家に来た。
怯える一家の異常な雰囲気の中で、ジャックは6歳のフィルを預かってくれとグロリアに頼む。
そして、情報の詳細を記した手帳をフィルに託して・・・・
出だしの雰囲気から、いっ時も画面から目が離せない。
緊迫した状況のなかをグロリアは、フィルを連れて逃げる。
二人がいくら逃げようとしても、相手はギャング、マフィアである。
その先々で情報網が張り巡らされている可能性がある。
グロリアに疲れが滲み出て来る。
グロリアは、もともと子供が大嫌いである。
フィルを守るにしても、なんで私がこんな危ない目に合わなければいけないのと思う。
それでも、容赦なく危険が迫る。
さあ、ここからである。
グロリアの本来の強さが発揮される。
追い詰めて来た相手に銃をぶっ放す。
レストランでも“公衆の只中であんた達、人が殺せるか”と、お客が呆然としている中で、逆に銃を突きつける。
まだまだ、ある。
地下鉄の電車のなかに乗り込んできた相手を、思いっきり殴る。
要は、群衆の中での機転の利く対処のしかた。
その度胸の良さと賢さ。女性だからと言って侮ってはいけない。
じゃ、なんでこのおばさん、綺麗だけどやっぱり少しおばさん、そんなに強いの?と思う。
それには、ちゃんと理由があった。なるほど、そんな訳なら強いわけである。
“ジーナ・ローランズ”様。
むちゃくちゃカッコよくって、服装もずばり決まっていました。
これを観てしまった男の私でも、その強さに憧れてもう忘れられない。
ああ、ジーナ様、ラストも感激しました。
子供嫌いなあなたの、その変わる姿を見て。大好きです。