信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

新年のご挨拶

2017年01月01日 | 挨拶


 新年あけましておめでとうございます。



 輝かしい平成29年の新春を、お健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 日頃、村民の皆さんには、村政運営にご理解とご協力を賜り、村民の皆さんとの協働による村づくりをさらに進めるために、それぞれのお立場でご支援、ご尽力を賜っていますことに心より感謝を申し上げる次第でございます。
 さて、国では先月22日に一般会計の歳入歳出の総額を、過去最大の97兆4547億円とする平成29年度予算案を閣議決定いたしました。総額は今年度当初予算に比べ7329億円増え、5年連続で過去最大を更新しました。国債の新規発行額は34兆3698億円と今年度以下に抑えましたが、歳入全体の35.3%を占めております。
 政策経費は73兆9262億円で、この内社会保障費は4997億円増の32兆4735億円に膨らみました。財政再建計画に沿って高齢化によります伸びを、概算要求から1400億円圧縮するため、医療や介護の保険料や窓口負担を一部引き上げ、消費税率10%への増税で予定しました低所得者向け給付金など一部の施策は増税延期に伴い実施を見送るとのことであります。
 また、地方特例交付金を含みます、地方交付税交付金は、2860億円増の15兆5671億円を計上し、特別会計からの加算分が縮小するため、自治体への配分額は16兆3298億円と今年度を下回るとのことでございます。
 そして、国の平成29年度の予算案や今年度の補正予算案等も加味しまして、先月19日に平成29年度予算編成打合せ会議を開催しました。「生坂村第5次総合計画」を根幹に「いくさか村づくり計画」を実施計画として進めています村政運営に加え、昨年度策定しました「生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略」を念頭におきまして、引き続き様々な課題解決に向けて、職員も知恵を出し創意工夫をして、真に必要とされる事業へ限られた財源を効果的に配分しなければと考えているところでございます。
 また、引き続き経費の節減と合理化に努めながら、村民の皆さんのニーズに応えられる施策の推進を図り、将来の見通しを充分考慮した有効で効果的な予算配分に努めてまいります。
 それでは、昨年を振り返りますと、重点事業の「子育て支援事業」としましては、水道料金の軽減と3歳児以上の保育料の半額を交付いたします「健やかに産み育む子育て支援金」に加え、3歳児以上、第3子以降の保育料を無料にしております。
また、村単福祉医療費の18歳までの無料化、インフルエンザ予防接種など各種ワクチンの接種の全額助成も18歳まで継続してまいりました。
 児童館・生涯学習施設「たんぽぽ」で行っています「いくっこ 子育て支援」の「ぴよぴよひろば」の未満児対応の充実強化と、新生児から18歳まで全ての子どもと家族を対象に、保健師や保育士の常駐によります育児相談・支援を主にした総合的な子育て支援を行ってまいりました。また、「子育て支援センター整備事業」は、設計図が出来あがりましたので、今月17日に建設工事の入札を行った後、19日に臨時議会をお願いし、お認めいただきましたら建設に着手し、7月頃の竣工を目指して進めてまいります。
 そして、児童館・生涯学習施設「たんぽぽ」では、引き続き司書、学習支援員、指導員、コーディネーターと多くのボランティアの皆さんのご協力をいただき、子ども達が児童館で勉強やスポーツができる環境を充実させ、学力・運動力の向上に取り組んでまいりました。
 生坂村で結婚、出産、育児、教育が安全・安心に一貫して行えますように、結婚祝金を新設し、給食費の半分補助のため、「安心・安全な食育につながる補助」を400万円に増額いたしました。
 それらによりまして、今までの出産祝金・入学祝金・奨学金貸付制度、給食費の補助等の子育て支援事業により、安心して健やかに産み育てられ、次代を担う子ども達が個性豊かに育まれる環境づくりと教育の充実強化に努めてまいりました。



 次に「福祉の村づくり事業」では、今年度から健康福祉課に保健師3名と教育委員会の子育て支援係に保健師1名の体制にして、引き続き保健指導と相談・支援に取り組んでまいりました。
 また、当村の医療費の伸びが抑えられ、基金が増えている状況から、国保税の税率を約12%引き下げましたが、病気が重篤化した方がお出でになり、医療費が伸びている状況ですので、引き続き保健師によります健康指導を行い、健康増進、健康保持に努めていただきますように啓発強化をしてまいりました。
 また、高齢者となっても安心して住み続けられることのできる地域づくりと生活支援サービスを目指して、第6期介護保険事業を実施してきまして、当村の介護保険料は、基準額で月4,700円と県下の平均より700円ほど安い介護保険料で運営をしております。しかし、今年度当初は介護保険特別会計の基金がない状況と一般会計からの繰り出し金で運営しているところであり、第6期介護保険計画通りに運営できない現状に苦慮しているところでございます。このままの状況が続きますと、第7期介護保険料は大幅な値上げが危惧されるところでございます。
 やはりそれらの対応には、村民の皆さんに健康管理の意識を高めていただき、健康保持や介護予防に努めていただきますとともに、保健師によります健康指導や特定健診・特定保健指導の受診をしていただき、健康寿命を伸ばしていただきますようお願いいたします。
 また、社会福祉協議会が介護認定者に合わせた介護サービスを、デイサービスセンター「かしわ荘」と地域密着型デイサービスセンター「はるかぜ」の両施設で、安心して介護が受けられる体制を維持されておりまして、さらに介護サービス、高齢者生活福祉センターの運営、軽度生活支援、配食サービス、居宅介護支援、福祉有償運送サービス等の充実に努めていただきました。
 それらによりまして、健康な暮らしの継続と福祉の充実により、高齢者の生活の安定に努めるために、引き続き「福祉の村づくり事業」を重点事業として取り組んでまいりました。
 次に「産業振興事業」としましては、村民の皆さんから要望をいただきました、圃場整備、農業用用排水施設整備などの農業基盤整備事業や、農業集落道整備などの農村生活環境整備事業、直売施設及び加工施設の建設によります6次産業化等が総合的に行えます「県営中山間総合整備事業」の、圃場整備につきましては、大日向南平地区の約4haをぶどう畑にするために工事が急ピッチで進んでおります。新規就農研修制度の研修生や応募者がいますので、研修期間中にぶどう園が整備できますように進めているところでございます。そして、北平地区の圃場整備も工事が発注されている状況で、着々と計画に沿って進捗しているところでございます。
 また、昨年3月30日に活性化施設の建設予定地が決まり、4月20日の平成28年度第1回「生坂農業未来創りプロジェクト会議」から毎月1回の会議を重ね、活性化施設の建設、運営関係、農産物等集出荷関係のスケジュール予定に沿いまして、建設内容や運営方法、出荷組合の設立準備等について検討協議を進めてきました。
 その検討協議の中で、村民の皆さんに「農産物直売所の生産者募集アンケート」をお願いし、色々なご意見をいただき、それらも参考に更に検討協議を深めているところでございます。そして、建設内容につきましては、概略設計から詳細設計に入っているところでして、管理・運営方法につきましては、2つの方式に絞り込みができたところでございます。
 また、11月15日に初めて「農産物等生産者組合立ち上げに向けての打ち合せ会議」を開催させていただき、栽培管理日誌の内容、直売所の経営や設備、農作物の栽培品目、集出荷方法等の多くのご意見、ご質問をいただきました。
次回の会議には、栽培管理日誌の具体的な内容、農産物の栽培方法・計画・管理、直売所の運営方法等をなるべくお示しし、ご意見・ご要望をお聞きして、販売形式、取扱品目の絞り込み、運営方法等を協議することにしたいと考えております。
 そして、議会から丸山木工さんの跡地利用につきまして、文章による諮問をお願いされました問題は、議会で協議をされた結果は、「賛否両論であり結論が出ないため、今後は慎重に事業を進めて欲しい」と答申をいただきました。
 その答申を受けて、課長会議等で協議の結果、松本建設事務所、長野県建設部、長野国道事務所等に「重点道の駅」として整備をしていただくように要望をいたしました。
 当村としては、活性化施設に隣接した土地であり、地方創生の小さな拠点づくりの中核施設として、また総合防災施設として整備をすることが望ましいと考え、今後もしっかりと要望活動をしてまいりたいと考えているところでございます。
 そして農業公社特産品開発部では、大豆、小麦などの村内産農産物の有効活用を図り、広く村外へも販売していただくなど「かあさん家」を健全経営して、雇用確保の点でも貢献していただいていると感じております。この様に6次産業化の取り組みによります特産品開発などを進め、さらに健全運営に努めていただいているところでございます。
 また今年度の農村集落活性化支援事業は、400万円ほどの交付金により、生坂農業未来創りプロジェクト会議が中心になり、相模女子大学との地域協働活動、北海道標津町との交流活動、先進地の視察研修、特産品の販売活動等の事業を実施してきました。また、ラフティング・パラグライダー・マウンテンバイクなどのアウトドアツアー、農業体験ツアー、大城・京ヶ倉トレッキングツアーなどの体験型観光を振興し、村の活性化とやまなみ荘の誘客につなげてきました。
 村内商工業者に対しましては、商工会への経営指導の補助、生坂マル得商品券の発行補助、個人住宅リフォーム補助等に加え、「生坂村店舗整備促進事業補助金」を昨年9月1日から施行しまして、村内に店舗を新築、増改築または改修する者へ商工会が助成する場合、その助成経費に対し、予算の範囲内で補助金を交付することについて、生坂村商工業振興条例に定めるもののほかに、必要事項を定めました。それらによりまして地元商工業者の育成を行ってまいりました。
 以上の農業、商工業の振興、6次産業化等によります「産業振興事業」で当村の経済の活性化を目指したいと考えております。



 次ぎに「地域活性化対策等事業」としましては、今年度は新築1棟の定住促進住宅の建設を行っていますとともに、いくさか大好き隊員によります、環境保全・農地保全等の作業、地区の行事・伝統文化の継承、村の観光や情報発信、高齢者の見守り、農業支援、6次産業化、移住者田舎体験ハウスの運営等を「地区担当職員」と連携をして、地域・村の活性化につなげていくために、引き続き活動してまいりました。
 全10区に自主防災組織と自主防災倉庫の整備が完了し、更に各区の「自主避難計画」の「防災マップ」に加え、地域防災計画によります「家庭用防災マニュアル」の活用の周知徹底に努めました。また、体制強化のための防災訓練を、9月4日に震度6弱以上の大規模な地震発生により、一部の家屋倒壊と死者及び負傷者が出たことを想定して、全村的に実施いたしました。また、3市5村の医療救護訓練も初めて実施し、健康管理センターなどに4箇所の医療救護所を開設して、山口医師のトリアージ訓練や日赤救護チームの巡回によるペア病院訓練も行っていただきました。
 また現在、宇留賀区の公民館を改修し、小立野部、大日向部の消防詰所を建替えて、耐震性を確保するために整備しております。
 そして、個人住宅の精密耐震診断並びに三世代以上と移住者に対し、補助の増額をしました耐震改修補助とリフォーム補助によります耐震化改修の啓発に努め、地域防災力の強化と防災・減災対策に取り組み、「災害に強い村づくり」を進めてまいりました。
 社会資本整備総合交付金によります村道改良事業では、村道1級1号線、村道西398号線等の生活道路の改築工事に併せ、老朽化した舗装、法面、橋梁の道路施設の修繕も実施しました。
そして、自助・共助・公助を基本とし、村民の皆さんと行政が対等な関係と信頼関係で結ばれ、さらなる協働による村づくりを推進するための「絆づくり支援金」は、選定の結果、8事業、支援金の総額が、1,921,000円で、歴史伝承事業、神社修繕事業、特産品推進事業、公園整備事業、公民館改修事業と多岐にわたり、各地区や団体・グループで協働によります活動を行っていただいております。
 「男・女村活性化対策」は、村おこしで活躍していただいています「暮らしを楽しむセミナー」として、「おじさま倶楽部」「女・人輝きくらぶ」等の活動でグループ育成の成果が出てきております。
 「おじさま倶楽部」は、「信州ひすいそば」を栽培し、「新そばを味わう会」や、やまなみ荘での手打ちそばの提供、どぶろく「腹の神」の醸造などに取り組んでいただき、「女・人輝きくらぶ」では、「一日だけの生坂食堂」や醤油造りにも取り組み、給食センターに寄付していただくなど多岐に渡って活動していただき、村の活性化に大変貢献していただいております。
 「お父さん頑張る会」は、今年度21年目に入り、農業公社の豆腐や味噌などの原料になります品質の良い大豆を1町歩ほど栽培されたほか、ハチクの会、粉もん工房など大変多くの団体・グループの皆さんが、村づくり、村の活性化、環境保全等々のご活動をされているところでして、それぞれの立場でのご活動で、村政運営に参画されている割合は日本の自治体の中でトップクラスであると、心から感謝と敬意を表する次第でございます。
 これらの事業によります人口維持対策及び安全安心な生活の確保、地域・村の活性化に努めてまいりました。



 「地方創生加速化交付金」を活用して行っております「平成28年度いくさかぶどうブランド推進事業」は、株式会社ながのアド・ビューローと数回にわたる打合せ会議を行っておりまして、いくさかぶどうのブランド化に向けて「イクサカラット」というネーミングとロゴマークが決まり、キャラクターのイメージと「カラットリン」いう名前の申請、ポスター、パンフレット、ロゴシール、のぼり、法被などの製作を進めているところでございます。また、プロモーションビデオ、テレビの特集番組の制作やテレビ・新聞等の広告の内容なども検討しているところございます。
 そして、圃場整備が進んでいます南平地区には、ぶどう棚2ha分とぶどうの苗を準備していまして、当事業が今年度中に完成するために進めているところでございます。
 やまなみ莊の運営に付きましては、毎月定例会を開催し、運営委員会はなるべく春夏秋冬に1回ずつの開催をお願いし、健全経営に向けて職員一丸になって頑張っているところでございます。
 また年末年始は、昨年に引き続き通常通り営業をして、2日には鏡開きをし、お餅をついて、お客様に振る舞うイベントも行います。
 また、昨年1月から「農村集落活性化支援事業」により、交流が始まりました北海道標津町の海産物を直送していただき、海鮮丼フェアを第6弾まで実施して、多くの皆さんにお越しいただき、やまなみ荘をPRすることができました。
本格的なラフティングコースを設け、パラグライダー浮遊体験、レンタサイクルの配置、大城・京ヶ倉トレッキングなどのアウトドアプランも充実させてまいりました。
 先月3日からは、スポーツパークに昨年より多い、約20万球のイルミネーションが輝いて、とても綺麗ですので、村民の皆さんには、是非やまなみ荘に足を運んでいただき、引き続きのご利用をよろしくお願いいたします。
 村民の皆さんが集う憩いの場、観光・交流の中核施設として、また、就労の場として村には欠かせない施設でありますので、今年も引き続き地元食材を使ったお料理、各種プランの企画や展示なども提供させていただき、おもてなしの心を大切に頑張ってまいりますので、変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
 村営バス「いくりん」につきましては、現在の「地域公共交通確保維持改善事業」の補助金では、市町村ごとに算定される国庫補助上限想定額が決められており、年々減額されているところですが、特別交付税で8割の補填がありますので運行できている状況でございます。
 村営バスの運行は、生坂村で生活する上で欠かせない事業であり、利用者の皆さんのご意見、ご要望をなるべく反映し、明科駅でJRとあづみんと池田町営バスとの接続を考慮して、今年度は「下り21便」をダイヤ改正させていただき、座れない方がいます「上り2便」は、15人乗りのいくりんを追走させております。そして、村民の生活の足の確保と利便性の向上、効率的な運行によります財政負担の軽減など、持続可能な運行を進めるために、引き続き村民の皆さんのご利用をよろしくお願いいたします。
 次ぎに、今年度も県の「地域発 元気づくり支援金」により、村名申請の3件と団体申請4件の併せて7件に対して、支援金総額9,037千円を活用して各種事業を実施しております。
 第1次募集では、今まで進めてきました住民主導型警戒避難体制の一層の定着化を進めるため、避難訓練の継続実施とともに防災講演会の開催、支え合いマップの整備等により防災体制の充実強化を図ります「地区の防災安心応援事業」、生活習慣病予防、介護予防とともに効果的なウォーキングの普及や筋力トレーニング・ウォーキング習慣の定着化等を実施します「歩いてつながる地域の輪事業」であります。
 また、団体事業として、ニンニクの栽培面積の拡大や黒ニンニクの加工体制の整備、加工技術の向上等を図ります「大日向地区 集落再熱事業」、いくさかスポーツパーク内にイルミネーション約20万球を装飾しながら婚活イベントを開催し、約2ケ月半の夜間イルミネーションを点灯します「イルミネーションの光とともに村の魅力・出会いの場提供事業」、村内の観光名所や文化財、ビュースポットを周回ポイントに当てはめたロゲイニングの開催や大城・京ヶ倉トレッキングコースの携帯マップや案内看板を設置し、知名度向上を図ります「アウトドアで村おこし事業」でございます。
 第2次募集で採択されました事業は、交通事故の多発する箇所に、スピード抑制及び歩行者に注意等の注意看板を設置し、更に高性能の防犯カメラを購入して、交通事故がなく、犯罪のない住み良い生坂村を目指します「注意喚起で目指せ!無事故・無犯罪の村「生坂」と、近年増えています単身女子の就農希望者をターゲットとした新たな受け入れを行い、地域への定着につなげることで、若い女性の感性、女性独自の視点での新しいスタイルの農業や夢のある農業を生み出す「夢ステージに挑戦!農業女子応援事業」であります。
 今年度もこの元気づくり支援金事業で、村民の皆さんが協働による事業を実施していただき、さらに地域、村の元気を生み出す取組で、村の活性化、生きがいづくりに結びつけ、村内外に生坂村のパワーと素晴らしさを発信していただいていると感じているところでございます。
 第五次総合計画のキャッチフレーズであります「犀川の朝霧のように村民の希望が翔け昇る郷 いくさか」に愛着と誇りを持っていただき、地域の絆を大切に、支え合い守り育てていこうという責任感を共有する中で、村民の英知を結集して、自信と希望を持って、安全で安心して暮らしていける生坂村であり続けるために、本年も村民の皆さんのご理解とご協力の基、協働による村づくりの継続をお願いする次第でございます。
 結びに、生坂村の発展と村民の皆さんのご健勝、ご多幸をご祈念し、本年も、変わらぬご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、村民の皆さんにとりまして、幸せ多き年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。



 平田議長の平成29年新年ご挨拶



 あけましておめでとうございます。
 村民の皆様におかれましては、輝かしい新春を健やかにお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
 昨年の世界を取り巻く出来事ではイギリスでは国民投票の結果EUを離脱しましたし、アメリカ大統領選挙では予想を大きく覆し、何かと話題の多いトランプ氏が当選しましたが、29年度に向けて世界はじめ、日本との関係が気になるところであ
ります。
 国政では7月に参議院選挙が行われ、選挙区で民進党の新人候補が当選されました。12月国会では来年度予算総額が97兆5千億円前後との大型予算になるとの見通しを示しました。そして自治体に配る地方交付税交付金は3千億円多い15兆6千億円になることの発表がありましたが、近年災害が多い事や東日本大震災のその後の復興は進んでおりませんし、原発の影響は、集落はそのままであり、早い復興が望まれます。
 生坂村は村税と国と県からの交付金で賄われておりますが、人口減少などで交付金も減少する中で、8月には生坂村議会は国へ、村の重要な事業について要望活動を行いました。
村で現在進められている主な事業では社会資本整備事業を活用して村道1級1号線草尾区竹鼻地籍の道路改良が行われております。
 県営中山間総合整備事業では3年目になりますが、大日向区の南平、北平地籍の造成工事が行われておりますし、上生坂区の梅月地籍には直売施設の場所が決まり、29年度に向けて加工所の建設に先立ち、設計や運営、そして環境整備計画が進められることになります。
 隣接する丸山木工跡地は村の中心部であり、環境面でも方向性を研究していかなければなりませんが、その一つとして、地方創生拠点づくりの中核施設及び総合防災施設などの整備が研究計画されております。
この跡地取得については議会に諮問があり、協議の結果、賛否両論があり、議会として結論が出ないため、今後は慎重に事業を進めてほしいとの回答をしました。
 地方創生加速化交付金事業の説明では、初年度は計画書を作成する事業でありましたが、2年目は実行初年度とのことで計画されておりましたが、申請が不採択となったことから、今後の事業が進展していくのか心配されるところであります。



 昨年の主な災害では、4月の熊本地震では、余震・本震など震度7の揺れが二度もあり、新築住宅までもが壊れる被害が発生しました。10月には鳥取県中部で震度6の地震が発生し、市役所や民家では窓ガラスが割れたり、土蔵の壁が崩れ落ちたり、瓦が落ちるなどの被害がありました。一方台風災害では8月に台風10号によって岩手県や北海道に被害をもたらしましたし、16号では一時的に大雨が降り生坂村にも被害をもたらし、小立野地区、日岐地区では道路の決壊などの被害がありましたが、復旧に向けて工事が進められております。
 今年の天候は異常気象に見舞われ、夏には過去の最高温度を更新し、暑い夏となりましたが、秋の不順な天候では、稲の刈り取りができなかったり、はぜ掛けでは1ヶ月以上脱穀が出来ないなどで、芽が出たり、むれたり、同割れなど品質を損なう被害結果となってしまいました。
 生坂村議会は、開かれた議会、議員の資質向上に取組むことを目標に、議員懇談会や議会だよりの発行、定例議会一般質問や視察研修などを行なってまいりました。
 村民の皆様には議会に対し、日頃から多大なるご理解とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。生坂村議会の任期は5月11日でありますが、4月の後半には任期満了に伴う議会選挙がございますので、生坂村の将来を想い、志を高く、村の今後のニーズに合う改革に取り組もうと思う気持ちのある方は是非立候補をしていただきたいと思います。
 結びに村民の皆さまにおかれましては、本年が輝かしい充実した一年となると共に、健康で朗らかな一年でありますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。


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