平成31年 新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
輝かしい平成31年の新春を、お健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
日頃は、村民の皆さんには、村政運営にご理解とご協力を賜り、村民の皆さんとの協働による村づくりをさらに進めるために、それぞれのお立場でご支援、ご尽力を賜っていますことに心より感謝を申し上げる次第でございます。
さて、国では先月21日に来年度予算案の一般会計総額を、前年度比3.8%増の101兆4564億円とし、今年10月の消費税増税に備えた「臨時・特別の措置」や社会保障の充実のため、初めて100兆円を超えました。税収は5.8%増の62兆4950億円で、過去最高を見込みました。新規国債発行は9年連続減の32兆6598億円でありました。
歳出の内訳を見ますと、一般歳出は5.2%増の61兆9632億円で、今回は臨時・特別の措置などによって大幅に伸びました。
一般歳出のうち社会保障関係費は、前年度と比べ1兆704億円増えて、34兆587億円となりました。増加分の内訳は、自然増分が4768億円、社会保障の充実経費が4808億円などで、自然増分は当初約6000億円と試算していましたが、診療報酬改定によります薬価引き下げなどによって約1200億円を抑えました。
今年10月から始まる幼児教育無償化には3882億円を充てますが、来年度の無償化経費は国が全額負担するため、3882億円のうち2349億円は「子ども・子育て支援臨時交付金(仮称)」として地方に手当てすることになりました。
公共事業関係費は15.6%増の6兆9099億円で、政府は「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための3カ年緊急対策」を打ち出し、「臨時・特別の措置」の一部と位置付け、18~20年度で約7兆円の事業を実施するとしており、来年度の事業額は1兆3475億円としました。
臨時・特別の措置では、国土強靱化のほかキャッシュレス決済時のポイント還元に2798億円、プレミアム商品券に1723億円など、計2兆280億円を計上し、同措置の財源は預金保険機構の利益剰余金や昨年度の決算剰余金などの税外収入、強靱化事業のための建設国債発行で賄いました。
地方交付税は、国の税収の増加に伴い、「入り口ベース」が1904億円増の15兆5510億円で、「出口ベース」が1724億円増の16兆1809億円となり、「折半ルール」の対象財源不足は、11年ぶりに解消され財政健全化を図りました。
そして当村は、国の来年度の予算案等も加味しまして、先月に平成31年度予算編成打合せ会議を開催しました。「生坂村第5次総合計画」を根幹に「いくさか村づくり計画」を実施計画として進めています村政運営に加え、「生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略」を念頭におきまして、引き続き様々な課題解決に向けて、職員も知恵を出し創意工夫をして、真に必要とされる事業へ限られた財源を効果的に配分しなければと考えているところでございます。
また、引き続き経費の節減と合理化に努めながら、村民の皆さんのニーズに応えられる施策の推進を図り、将来の見通しを充分考慮した有効で効果的な予算配分に努めてまいります。
それでは、昨年を振り返りまして、4つの重点事業について申し上げたいと思います。
最初に「子育て支援事業」としましては、健やかに産み育む子育て支援金、18歳までの村単福祉医療費の無料化と各種ワクチン接種の全額助成を継続したことに加えまして、児童・生徒の給食費を無料化にしまして、保護者が子育てしやすい環境をさらに整えました。
また、今年度の学校給食の献立コンクールの自由献立部門で、当村の給食センターが、地元で取れた農産物をふんだんに使って、味や見た目も良く、日頃から力を入れている食育の取組も高く評価され、初めて最優秀賞を受賞しました。
子育て支援センター「なのはな」では、育児支援の拠点として親子の触れ合い、親同士・子ども同士の交流を図っております。子どもの養育が一時的に困難となった場合等に預かる子育て短期支援事業や、病気回復時のこどもを預かる病後児保育事業に対応できます体制を整えまして、保健師や保育士の常駐によります総合的な子育て支援を充実させております。
保育園は、保護者が労働等の事由がなくても、満3歳以上の子どもを預けることが出来、一人ひとりの子どもの発達や成長をしっかり見守る保育に取り組んでおります。
小学校は開校40周年の記念の年度に当たりまして、新たに学校司書の配置に併せ、小学校図書館の書架の整備や照明のLED化などの改修事業により図書館運営の充実を図りました。
また、中学校間の交流連携事業としまして、北海道標津町との交流学習を行い、異なる土地の自然・伝統・文化を学ぶ機会を設けて、とても素晴らしい経験ができたことと将来を担う人材育成を図りました。
教育・スポーツ振興と避難所などの施設でありますB&G海洋センターは、老朽化が顕著でありましたので、地域海洋センター修繕助成金3,000万円をB&G財団さんから補助していただきまして、その残りの事業費を過疎対策事業債により改修工事を行いました。
海洋センターの外壁は、白っぽく明るい色になり、当村のキャラクター「カラットリン」を描いて、とても綺麗で素敵な外壁になり、アリーナは天井のルーパーを撤去し、バスケットゴールなどをしっかり固定して、飛散防止フィルムを貼るなどの耐震化を施して、避難施設として更に安全性が確保され、照明のLED化で明るくなり、バドミントン、バレーボール、フットサルなどのスポーツがしやすくなりました。
また、小学校の放課後子ども教室や「地域未来塾」「書道教室」と、「いくさか敬老の日」、消防の辞令交付式・訓練、記念式典など、幼児から高齢者までの交流と憩いの場として、今後もしっかりと活用させていただき、更にスポーツ振興と地域コミュニティの場として、新たな取組などで利用者を増やしてまいりたいとも考えております。
これらの取り組みによりまして、生坂村で結婚、出産、育児、教育が安心に一貫して受けられますように、今までの結婚祝金・出産祝金・入学祝金・奨学金貸付制度などにより、安心して健やかに産み育てられ、次代を担う子ども達が個性豊かに育まれる環境づくりと教育の充実強化に努めてまいりました。
次に「福祉の村づくり事業」では、今年度から国民健康保険の制度改正により、都道府県が財政運営の責任主体となるなど大きな改革が行われましたが、保険税につきましては現在と変更なく運営をしてまいりました。
よって引き続き、保健師によります健康指導や特定健診・特定保健指導の受診をされて、健康増進、健康維持の啓発強化を行い、がんを含む生活習慣病を中心とした疾病予防、合併症を含む重症化予防や適切な受療行動を取ることなどに取り組んでまいりました。
介護保険事業では、今年度から第7期計画においての介護保険料は、国で示された方法により算出を行いまして、基準月額を5,700円として、所得に応じて9段階で保険料を設定させていただきました。
また、今年度は新たに地域包括ケアシステムの構築に向けて、高齢者の低栄養防止・重症化予防事業などの「介護予防・日常生活支援総合事業」の推進、認知症初期集中支援チームの立ち上げなどの「包括的支援事業」の充実対応をしてまいりました。
高齢者生活福祉センター「ふれあいの里」の増築工事によりまして、一人暮らしや二人暮らしの高齢者が利用することを重視し、介護認定を受けた方も、安心してデイサービス、ホームヘルプサービスなどを利用しながら生活できますよう支援してまいりました。
また、古坂区の介護予防拠点施設の新設により、当村北部の村民が介護予防サービスや教室に参加できる介護予防拠点になりましたことに加え、地域住民の交流施設とともに有事の際には、耐震性を確保した避難所としての役割も担える施設として整備をし、住み慣れた生坂村で安心して住み続けられる体制づくりを整えました。
そして、村民の皆さんには健康管理の意識を高めていただき、健康維持や介護予防に努めて健康寿命を伸ばしていただくことなど、健康な暮らしの継続と福祉の充実により、高齢者の生活の安定に努めてまいりました。
次に「産業振興事業」としましての「県営中山間総合整備事業」では、地方創生推進交付金により、ITシステムを用いた販売管理システムの構築及び施設内の設備の整備を行いまして、活性化施設「いくさかの郷」が、昨年9月22日にオープンすることができました。
オープンから10月中旬までは、生坂村名産の193カラットのブドウや松茸などキノコ類、かあさん家のおまんじゅう・灰焼きおやき・おにかけなどが人気であり、連日多くのお客様にお越しいただき、とても良いスタートが切れました。
引き続き「農林水産物生産者組合」が直売所に生坂村産の農産物などを出荷していただき、「かあさん家」は、地元産の食材を使ったかあさん豆腐、おまんじゅう、各種お料理などを提供してまいりますので、村民の皆さんもご利用してくださるようお願いいたします。
現在、長野県建設部が整備をしていただいています、活性化施設西側に24時間使えるおトイレと、大型車両なども休憩できる駐車スペースなども設けていただき、「道の駅 いくさかの郷」として、今年4月下旬のグランドオープンを目指しているところでございます。
この道の駅「いくさかの郷」を生坂創生の中核施設として、雇用創出、農業振興、観光振興、交流人口の増加、福祉対策などにより、村の活性化に結び付けてまいりたいと考えております。
また、その他「県営中山間総合整備事業」では、草尾上野地区と上生坂上の原地区の灌漑施設の更新、宇留賀才光寺の用水路の測量・設計、下生野用水路の基本設計、遊上地区の用水路の測量・設計と管水路工事、南平地区・北平地区の舗装工事などを行っていただいているところでございます。
商工振興では、商工会への経営指導の補助、生坂マル得商品券の発行補助、拡充された個人住宅リフォーム補助、生坂村店舗整備促進事業補助金なども実施して商工業者の育成を行ってまいりました。
以上の農業、商工業の振興、6次産業化などによります「産業振興事業」で当村の経済の活性化に努めてまいりました。
次ぎに「地域活性化対策等事業」としましては、今までの健康づくりポイント制度を拡充し、今年度から村が行います各種懇談会や子育て支援、健康づくりなどの事業について、スタンプカード方式によりポイントを付与して、そのポイント数により村営バスの回数券や村内で使える商品券などに交換できるポイント制度を実施し、村民の皆さんに各種取組や施策などの周知や参画を促し、村の活性化に結び付けてまいりました。
また、いくさか大好き隊員によります、環境保全・農地保全などの作業、地区の行事・伝統文化の継承、村の観光や情報発信、高齢者の見守り、農業支援、移住者田舎体験ハウスの運営などを「地区担当職員」と連携をして、地域・村の活性化につなげていくために、引き続き活動してまいりました。
少子高齢化、人口減少の抑制対策の移住・定住促進支援として、活性化施設向かいの旧工場用地を取得して、来年度に向けて若者定住促進住宅の建設を計画しております。また、中学生以下の子供さんがいる世帯への住宅新築、リフォーム補助を上限100万円に増額いたしました。
そして、生坂村移住定住及び空き家対策事業補助金を新設し、空き家バンク制度を利用して移住者や老朽空き家の所有者に空き家の改修や解体費用などを、条件により上限100万円まで拡充いたしました。
昨年は全国的に地震、豪雨、台風、猛暑などの自然災害の脅威を痛感した一年などとして、一年の世相を表す漢字一字に「災」が選ばれました。
当村は昨年9月2日に、豪雨による災害発生により、負傷者及び土砂災害の被害を想定して、全村的な防災訓練を実施しました。10年に一度の大雨を想定し、気象予報等に併せた、避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示を村内全域に発令して、各区で避難訓練を実施しました。
また、負傷者が出たことを想定した医療救護訓練や、火災を想定した消防団の低地から高地への中継送水訓練、災害用備品の浄水器の取扱い訓練を実施して、自主防災組織役員142名、消防団員71名、避難住民780名、自宅待機者499名の計1492名の方が参加していただき、参加率は84.4%でした。
やはり、自らの地域は自らで守らなければならないこと、自助・共助が災害時の初動体制で重要であることから、自主防災組織、消防団、村民の皆さんと行政が、連携して安全・安心な生活を守っていかなければなりませんので、村民の皆さんも防災意識を高めていただきたいとお願いする次第でございます。
そして、避難施設に指定されています下生坂体育館の耐震補強工事に併せ、就労センター移転に伴い地元の要望に応えまして、下生坂公民館を体育館内に設けることや、個人住宅の耐震改修を実施する場合の補助の上限額も100万円まで増額し、感震ブレーカー設置補助事業を新設して、小立野部と大日向部の小型動力ポンプ積載車両の更新などを行いまして、地域防災力の強化と防災・減災対策に取り組み、「災害に強い村づくり」を進めてまいりました。
社会資本整備総合交付金によります村道改良事業では、村道1級1号線、村道西398号線などの生活道路の改築工事に併せ、老朽化した舗装、法面、橋梁の道路施設の修繕も実施しました。
これらの事業によります安全安心な生活の確保及び人口減少の抑制対策、地域・村の活性化に努めてまいりました。
また、今月9日から行います「農業懇談会」で10区に出向き、県営中山間総合整備事業、地域営農組織などについて説明をさせていただき、村民の皆さんからご意見・ご要望等をお聞きし、人・農地プランに反映させてまいります。
特に、活性化施設「いくさかの郷」への農林水産物などの出荷や買物のご利用などについてご協力をお願いしてまいりたいとも考えております。
そして、自助・共助・公助を基本とし、村民の皆さんと行政が対等な関係と信頼関係で結ばれ、さらなる協働による村づくりを推進するための「絆づくり支援金」は、選定の結果、今までで最も多く11事業、支援金の総額が2,934千円となり、歴史伝承、神社維持・修繕、農業・林業振興、特産品パッケージ等の開発と多岐にわたり、各地区や団体で協働によります活動でさらに地域、村の元気を生み出す取組を行っていただいております。
県の「地域発 元気づくり支援金」によります事業につきましては、団体申請4件と村申請の2件の併せて6事業に対しまして、7,022千円の支援金により、農業・林業・観光振興などの各事業を行っていただいております。
今年度も元気づくり支援金事業で、村民の皆さんが協働によります事業を実施していただき、村の活性化、生きがいづくりに結びつけ、村内外に生坂村の元気と素晴らしさを発信していただいていると感じているところでございます。
「男・女村活性化対策」は、村おこしで活躍していただいています「暮らしを楽しむセミナー」として、「おじさま倶楽部」は、「信州ひすいそば」を栽培し、「新そばを味わう会」や、やまなみ荘での手打ちそばの提供、どぶろく「腹の神」の醸造などに取り組んでいただきました。
「女・人輝きくらぶ」は「一日だけの生坂食堂」の開催や農業体験ツアーのご協力、「ハチクの会」はパッケージを新しくして販売促進に努め、「粉もん工房」では、灰焼きおやきやピザを定期的に販売されるなど、多岐に渡って活動していただきました。
「お父さん頑張る会」は、今年度23年目に入り、引き続き農業公社の豆腐や味噌などの原料になります品質の良い大豆を1町歩ほど栽培されました。
また「お母さん頑張る会」や各地区の団体など大変多くの団体・グループの皆さんが、村づくり、村の活性化、環境保全などのご活動をされているところでして、それぞれの立場でのご活動で、村政運営に参画されている割合は日本の自治体の中でトップクラスでありまして、心から感謝を申し上げ敬意を表する次第でございます。
これらの事業によります人口維持対策及び安全安心な生活の確保、地域・村の活性化に努めてまいりました。
現在、当村で実施しています国の事業関係では、千曲川河川事務所で発注しています小立野築堤工事は、完成しました樋門から、犀川上流に向かってさらに築堤工事が進められているところであります。
国道19号山清路防災工事は、1号トンネルを来年度に発注をして、平成31年度から次年度に掛けて掘削を行う予定で、1号橋は架設工事を実施し、床板工事に着手して、コンクリート打ちなどを行い、会地区の県道接続部分は仮設材の撤去や本線の舗装を実施しているところでございます。
次に県の事業関係につきましては、大町麻績インター千曲線の山清路バイパス工事は、工場で橋の製作と現地での仮設支柱などを実施して、新しい橋の完成は平成32年3月の予定であり、橋の取付部分の舗装工事等を実施して全線開通の予定であるとのことであります。
また、一昨年秋の台風21号で地すべりが発生した大倉地区では、災害関連緊急対策地すべり事業で、地下水排除のボーリングと犀川側の押し出し部分の処理をしていただき、防災・安全交付金では、排水処理の地すべり対策事業の工事を進めていただいているところでございます。
また、「道の駅 いくさかの郷」上部の桧沢につきましては、堰堤の全体計画が出来た後工事に着手していただきますし、中村団地の急傾斜地崩壊対策事業も来年度の新規事業として実施していただけることになりました。
やまなみ莊の運営に付きましては、毎月定例会を開催し、運営委員会は年3回ほどの開催をお願いし、健全経営に向けて職員一丸になって頑張っているところでございます。
年末年始は、引き続き通常通り営業をして、2日には鏡開きをし、お餅をついて、お客様に振る舞うなどのイベントも行っております。
また、北海道標津町の海産物を直送していただき、海鮮丼フェアも定期的に実施して、多くの皆さんにお越しいただき、やまなみ荘をPRすることもできました。
村民の皆さんが集う憩いの場、観光・交流の中核施設として、また、就労の場として村には欠かせない施設でありますので、今年も引き続き地元食材を使ったお料理、各種プランの企画や展示なども提供させていただき、おもてなしの心を大切に頑張ってまいりますので、変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
村営バス「いくりん」につきましては、今年度も「地域公共交通確保維持改善事業」を活用し、犀川線と周回デマンドバスを永続的に維持していくこととして進めていますが、市町村ごとに算定される国庫補助上限額が決められており、今年度も減額の状況でありますが、特別交付税で8割の補填がありますので運行できている状況でございます。
また利用者の皆さんのご意見、ご要望をなるべく反映し、明科駅でのJRとあづみんと池田町営バスとの接続を考慮して、村民の皆さんの生活の足の確保と利便性の向上、効率的な運行によります持続可能な運行を進めるために、引き続き「いくりん」のご利用をよろしくお願いいたします。
今年度当村が、松本山雅FCのホームタウンになりました記念の年に、J2初優勝とJ1再昇格を果たしまして、反町監督さんはじめ選手の皆さん、サポーターの皆さんなど関係の皆さんに心からお祝いを申し上げます。
松本山雅FCは、2017年度Jリーグスタジアム観戦者調査におきまして、J1・J2全40クラブの中で「地域貢献度」第1位を獲得されました。
当村も今年度は、活性化施設「いくさかの郷」のオープニングセレモニーにガンズくんに来ていただいたり、生坂村振興計画審議会の委員さんに、加藤副社長さんに加わっていただき、村外からの視点で、生坂村の今後についてご意見・ご提言をお願いしているところでございます。
また、来シーズンの新提案として、選手を活用した観光PRポスターやチラシ、ホームタウンポスターへの選手写真の無償提供によります地域振興、観光PRへの活用。幅広い層に向けて馴染みがある松本山雅FCの素材を使用することで、より「興味」「感心」を持っていただく啓発活動と啓発物品への活用。小学校、中学校などに訪問していただき、運動やサッカーの場を一緒に共有することで、身体を動かすことの楽しさ、喜びを知ってもらうような活動などの提案がありますので、当村にマッチする取組を取り入れてまいりたいと考える次第でございます。
来年度以降も将来負担の軽減施策などの有効的な財源活用を図っていき、引き続き財政健全化を維持しつつ、将来に対する必要な投資は進めてまいりたいと考えております。
第五次総合計画のキャッチフレーズであります「犀川の朝霧のように村民の希望が翔け昇る郷 いくさか」に愛着と誇りを持っていただき、地域の絆を大切に、支え合い守り育てていこうという責任感を共有する中で、村民の英知を結集して、自信と希望を持って、安全で安心して暮らしていける生坂村であり続けるために、本年も村民の皆さんのご理解とご協力の基、協働による村づくりの継続をお願いする次第でございます。
結びに、生坂村の発展と村民の皆さんのご健勝、ご多幸をご祈念し、本年も、変わらぬご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、村民の皆さんにとりまして、幸せ多き年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成31年 元旦
生坂村長 藤 澤 泰 彦
平成31年新年の挨拶
新年あけましておめでとうございます。
村議会を代表しまして一言ご挨拶を申し上げます。
村民の皆様におかれましては、希望に満ちた輝かしい新春をお迎えのことと、心からお喜び申し上げますとともに、日頃の議会活動に温かいご支援とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
昨年は災害の多い年でもありました。7月には西日本を中心に広い範囲で記録的な豪雨が続き、四国地方、東海地方では、豪雨による土砂災害により、住宅被害、人的被害が起こりました。真夏が続いた8月には猛暑日が続くなど、今まで経験のない気温となり、高齢者や子供達が熱中症になり、政府は全国の公立小中学校へのクーラーの設置を呼び掛けました。また9月には北海道では胆振(いぶり)東部地震が起こり、厚真町では震度7を超える地震により、周辺の山、一帯が一気に崩れるなどで、大きな被害がありました。全国で災害に合われ、被災された方々には、一日も早く元の生活に戻れるようお祈りを申し上げます。
さて、現在我が国を取り巻く環境は、景気回復が続いていると言われておりますが、地方に於きましては厳しい社会経済状況であり、また、緊迫した国際情勢、地球温暖化による深刻な環境問題など多くの課題を抱えております。
このようななかで、当村では人口減少・高齢化が進む中で、小中学校の生徒数の減少による教育問題が話題となるようになりましたが、議会としても、子供の将来に不安を抱く環境は少しでも拭っていかなければならないと考えております。その中で、人口減少・高齢化が進む村の起爆剤として、「活性化施設・いくさかの郷」の建設は大きな意味があると思います。昨年9月22日にプレオープンした活性化施設「いくさかの郷」では、当日は大勢のお客様が来店し、生坂村特産の「灰焼きおやき」や「巨峰や、ながのパープル、シャインマスカットなどが人気であり、一時は並べる品物が間に合わないほどの人気ぶりでした。11月に入り、施設の隣では「道の駅駐車場」の建設が進められており、本年4月末にはグランドオープンを目指し工事が進められております。
次に当村の議会においては8月9日には池田町議会と生坂村議会で結成している「池坂やまびこ会」において提案された「災害協定書」が池田町町長・生坂村村長によって取り交わされました。これは双方に災害に遭った際には、双方が助け合うための協定書であります。8月23日には朝日村において、東筑摩郡議員大会が行われ、それぞれ東筑5村の課題について提案され、それぞれ議決されました。11月には東筑5村で決議された課題を、県庁に太田副知事を訪ね、陳情を行いました。また国には地元国会議員の皆さんに東筑5村で決議された課題について陳情を行って参りました。
また当村の要望活動の一環としては、8月27日には生坂村議会として、地元選出の国会議員の皆さん、はじめ国土交通省、総務省、厚生労働省などへも出向き、国道19号山清路地域の防災工事の早期実現と「社会資本整備総合交付金事業」による、村道1級1号線草尾区竹鼻地籍の道路改良の早期実現、県営中山間総合整備事業では大日向区の南平、北平地籍の造成工事が行われており、新規就農者がぶどうで生活できる仕組みが出来上がりつつあります。しかし十分な予算確保ができない状況であり、「農業農村整備事業予算の確保」によって、さらに充実した整備が出来るなどを陳情して参りました。
当村の議会は、開かれた議会、議員の資質向上に取組むことを目標に、一昨年から議員懇談会や議会だよりの発行、定例議会での一般質問や、みんなの議会などを行なってまいりました。その中で、如何に村民の皆様に、議会の必要性を理解してもらうかについて、何度も話し合いが行われましたが、議員同士では「意見が堂々巡り」となってしまうことから、2月1日に信州大学法経学部の武者忠彦准教授にお会いをし、議会の現状と議員のなり手不足や議会のあり方、議会の必要性などを理解してもらうための方策などを話し合いました。7月に入り、武者准教授との意見交換を重ね、議会を身近に感じてもらうために、11月2日に本会議場において「みんなの議会」を開催しました。
この企画は住民の皆さんが議員になって頂き、質問を現職の議員に行うもので、議員の皆さんが執行部側に立ち、回答をさせていただきました。当日は女性3名、男性1名の方が質問を行いました。傍聴席には村内の方は少なかったのですが、報道関係者や近隣から議員の方々が大勢傍聴され、地方議会の現状の課題への関心の深さを垣間見ることができました。これからも議会の課題を克服すべく、引き続き、努力をしていく所存であります。
村民の皆様には議会に対し、日頃から多大なるご理解とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。1月29日は村長選挙の告示がありますし、同時に議員の再選挙が行われます。生坂村の将来を想い、村の今後のニーズに合う改革に取り組もうと思う気持ちのある方は、是非立候補をしていただきたいと思います。
結びに本年は現天皇陛下が生前退位の意向を示され、5月には新たな新天皇、皇后が誕生し、新たな元号が発意されます。
この新しい年が皆様にとって実り多い年となりますようご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。
平成31年元旦
生坂村議会議長 平 田 勝 章
▽ 朝の写真は生坂ダム湖上空からの風景です。