9月22日(金)は雨の降りやすいスッキリしない天気で、ジメジメ、ムシムシとした暑さが続きました。
午前9時30分からは、当村の脱炭素先行地域事業計画作成及び設備設計等委託業務を契約しました株式会社エコロミの小峯社長より、当事業に関連する研修をさせていただきました。
株式会社エコロミの会社紹介で始まり、地域マイクログリット事業企画・開発・運営管理などの事業内容、今は4箇所の自治体のコンサルをしていて、基本方針として、再生可能エネルギーを通じてお客様の課題を解決し、持続可能な社会を築くことなどの説明を受けました。
次に、脱炭素と地方創生、国が目指すエネルギー社会として、国・地方脱炭素実現会議において、地域脱炭素は地域課題の解決につながる地方創生であり、スマートグリッド、Society5.0の取組などにより脱炭素を達成していく説明をしていただきました。
生坂村が目指す将来像として、地域資源を活用した再エネを各地区の特性や課題に応じて導入し、住民の暮らしの質や地域経済循環に貢献する「生坂村脱炭素基本方針」と、生坂村脱炭素ロードマップとして、村民の生活を向上し、住み慣れた生坂村で長く住める環境づくりを目指す「生坂村脱炭素事業概要」と、電力自家消費、地域内での電力融通、人工知能によるEV運用、省エネ機器補助、デマンドレスポンス、熱利用の脱炭素化、多様なエネルギー使用のSociety5.0と生坂村脱炭素事業との関係についても説明していただきました。
電気の流れとお金の流れとして、中部電力のような地域の電気会社が独占していた電力販売を、価格やサービス競争による顧客便益向上を目指した「電力システム改革」であり、生坂村では、株式会社いくさかてらすが「発電部門」と「小売部門」の2つの部門を担うとのことでした。
主な質疑応答は、新たに配電盤を設置するのかにつては、配電盤の予備に差し込むか、予備がない場合は小さな配電盤を設置すること。
電力会社が損する様な形態であり、困った時に供給してもらえるかについては、JEPXの卸電力市場で購入できて、電力を提供しなければならないと、公平面から国が決めていて、都市部では再エネでは賄えないが地方では賄えること。
太陽光か中部電力からの電気かの使用状況の可視化については、太陽光と蓄電池の残量が分かる様にモニターを入れること。アプリを作成してコントロールができ、プッシュ型で節電できるようにすること。
出来上がっている技術より、今後アンモニア発電などエネルギーの抽出をする可能性のある新技術があり、一気には進まないと思うが、5年・10年経ったら、村民の皆さんが良いなというような明るい話題については、夏場の電力が余るのでEV充電の無料化など、エアコンの温度設定はさほど気にせず、ソーラーシェアリングなどの取組ができること。
マイクログリッドの電柱化と地下埋設については、10月から各家庭に出向き、主屋や車庫の設置など、PPA事業の説明に行き、設置場所を決定したいことなど質疑応答が行われました。
その後は、築地で昼食を食べた後視察をしましたが、金曜日なのに海産物のお煎餅に列を作り、料理した海産物を食べ歩く人が多く、外国人も多くいて驚きました。
数年前に来た時に海産物を目当てに買物をする人が多かったように記憶していますが、コロナ禍の影響なのか、様変わりした雰囲気があり、その時に合った商売の姿を感じました。
最後は銀座NAGANOに行き、9日(土)に行った生坂村のPRイベント「信州生坂村 ふるさとの味届けます!」の御礼を申し上げ、1階と2階の視察をさせていただきました。
平日ですのでそれほど混んではいませんでしたが、信州のぶどうなどの果物、野沢菜漬などの漬物、ひやおろしなどの日本酒、蜂の子などの名産品が所狭しと販売されていました。
2階は、信州木曽の腹ぐすり「百草・百草丸」 ~自然の恵み生薬を用いた健やかな暮らし~と題して、御岳百草丸をはじめ化粧品、食品などを説明しながら販売されていました。
中央要望後の2日目は、株式会社エコロミの小峯社長はじめお世話になった皆さんに御礼を申し上げますとともに、脱炭素と地方創生などの有意義な研修ができて勉強になりました。
▽ 毎朝恒例の写真は、草尾の犀川対岸の高台から、青空が広がっていた上空からの風景です。
草尾上空からの風景
その他生坂村では、保育園で「でてこい魔法のおはなし」絵本コーナー、小学校でALT、中学校でかしわ祭10日前集会などが行われました。