信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

東筑摩郡村長会視察研修1日目

2019年11月25日 | 私の活動報告
 25日(月)は雲が優勢の空でしたが、昼間は暖かく過ごしやすい体感でした。
 今年度の東筑摩郡村長会視察研修1日目は、国土交通省 九州地方整備局 筑後川河川事務所 九州北部豪雨復興センターに行き、平成29年7月5日から6日にかけ、対馬海峡付近に停滞した梅雨前線に向かって暖かく非常に湿った空気が流れ込んだ影響等により、線状降水帯が形成・維持され、同じ場所に猛烈な雨を継続して降らせたことから、九州北部地方で記録的な大雨となり、甚大な被害が発生しました「平成29年7月九州北部豪雨災害」の復旧工事の「赤谷川流域の権限代行工事及び直轄砂防事業について」視察をさせていただきました。


 最初に、柳田センター長さんから、7月5日から6日までの総降水量が多いところで500ミリを超え、ここ朝倉市等でも24時間降水量の値が観測史上1位の値を更新するなど、これまでの観測記録を更新する大雨となりました。




 福岡県、大分県の両県では、死者39名、行方不明者2名の人的被害の他、多くの家屋の全半壊や床上浸水などの平成29年7月九州北部豪雨の被害の概要、福岡県知事より要望を受け、直轄砂防事業等を実施している経緯などを説明いただきました。


 山間部における土砂・流木流出を防止するための砂防堰堤等の整備、洪水・土砂を下流まで円滑に流すための河道の改修・河道形状の工夫により、土砂・流木を伴う洪水氾濫を防止するなどの河川事業・砂防事業・地域の対策が連携した復旧の考え方、強靱ワイヤーネット・護岸工・護床工・導流工・遊砂地等が完成した赤谷川直轄砂防事業の進捗状況などについて説明していただきました。


 次に乙石川遊砂地に行き、柳田センター長さん、原田事業対策官さんから九州北部豪雨以降、流域内に残存する不安定土砂等の再移動による二次災害の防止・軽減するため、ブロック堰堤や遊砂地、強靱ワイヤーネット等の緊急的な応急対策を実施していることなどを説明していただきました。




 今年の8月27日から28日にかけての大雨により、大量の土砂が流出したが、遊砂地をはじめとする応急対策が、約16,000㎥の土砂を補足したとのことでした。






 山間部において土砂・流木等を補足するための砂防堰堤等の整備、洪水・土砂を下流まで円滑に流すための河川改修・土砂止工等の整備などの洪水氾濫を防止するなどの河川事業・砂防事業と、被害を受け廃校になった朝倉市立松末小学校へ行き、被害状況と今後の活用等について説明していただきました。














 次に平成28年4月に起きた熊本地震で最も衝撃的だったのが、熊本城の倒壊でした。熊本県では、すぐに熊本城の復旧作業にとりかかり、今回の視察では、大天守が外観の復旧作業をほぼ終え、先日4体の鯱が設置されたとのことでした。




 熊本城の10月5日から特別公開が始まって、崩れ落ちた瓦は美しく葺き直され、石垣の崩落防止などの安全対策も施された。「復興のシンボル」として着実に歩を進める熊本城の姿が浮かび上がって見えました。
 公開されているのは、二の丸広場を起点に、平左衛門丸や天守閣前広場の一部に至る約450mのルートで、天守閣のうち、大天守は石垣の復旧工事が終了し、耐震工事もほぼ完了していました。
 小天守は石垣の積み上げが完了し、今後は4階部分の瓦の設置や内部の工事などを進め、天守閣全体は2021年度末までの復旧を目指すとのことでした。




 本日の視察研修は、平成29年九州北部豪雨災害による被災及び復旧状況等を詳細にご説明いただきました九州北部豪雨復興センターの皆さんと、平成28年熊本地震により被災した熊本城の復興状況等を親切にご説明いただきました熊本城総合事務所の方に感謝申し上げますとともに、多岐にわたるご説明から多くの事業、取組等を勉強でき有意義な視察になったと考えます。


▽ 朝も写真は生坂ダム湖の風景です。







 今日生坂村では、小学校でランチルーム給食、中学校で集金日、児童館でみはるさんとつくろう、教育委員会定例会、消防署立会避難訓練、少年少女サッカー教室などが行われました。