原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

秋色採集(1)

2009年09月18日 09時29分01秒 | 自然/動植物
野山が衣替えを始めた。秋の色を求めて山に入った。匂うような緑一色から、そこかしこに黄、紅の色が絵具を落としたように存在していた。道東の秋の紅葉は全山が一色に染まることはない。恥ずかしそうにあちこちで顔を見せるだけだ。派手さはないが、それだけに味わいがある。山に染まりきれない異端者のように感じて私は好きだ。



心静かに秋の風情を楽しむために、音楽が聴きたくなった。クラッシックファンならこんなとき何を聞くのだろうか。クラシックにあまり詳しくない私は何にしようかと考えた。浮かんだのが「PP&M」。9月16日にMのマリーが亡くなったという報道があった。大ヒットとなった「花はどこへ行った」が脳裏によみがえる。
時代が大きく経過したことをしみじみと感じる。
たしか音源があったはず。捜してみた。テープが出てきた。残念ながら再生機がない。CD全盛の今では、ラジカセがない。ここでも時代ギャップに突き当たる。

やむを得ず、パソコンに収納されている「夏の終わりのハーモニー」のムーミン・バージョンをバックグランドで流している。



ボブ・ディランが作詞作曲した「風に吹かれて」を、世界中にヒットさせたのも、PP&Mであったことを改めて思い出す。CDでも買いに行こうかと思う。

青春時代を彩ってくれたマリー・トラバースに合掌。

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2 コメント

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PP&M、懐かしい! (numapy)
2009-09-18 10:03:27
そうですね、亡くなりましたね。青春時代がドンドン欠けていく。これも生きてる、ということなんでしょう。
ウチにはもはや博物館入りのラジカセがあります。
クルマもテープです。聴けますよ!

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やっぱり、ですね。 (原野人)
2009-09-18 15:29:58
youtubを探ったら、さすがです。ありました。久しぶりに懐かしい歌を聴きました。
いまさらですが、当時の世相がくっきりでした。そしていまだに同じことを繰り返していることを実感しました。
人間はやはり、同じ過ちを繰り返すようですね。
地球もまた秋から冬へと向かっていることを感じます。
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