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3月下旬に九州の南部をスタートした桜前線は、春の日本列島を駆け上がるように北に向かう。そして5月の中旬に北海道の北端で終着を迎える。例年、稚内か根室が終点となる。今年は稚内の方が少し早く桜満開のニュースが流れた。だが、気候の異変なのだろうか。わが道東の桜はその時まだ蕾状態であった。どうやら桜前線は少し歪な状態で先に進んだらしい。それでも5月20日を過ぎる頃には満開。日本で一番遅い花見を楽しむこととなった。早いのもいいが、遅いのも悪いものではない。道東の中でも「ふたご桜」で知られる津別を巡りながら、周辺の桜を楽しんだ。
桜前線は基本的にはソメイヨシノの開花宣言でもある。しかし、北海道にはこのソメイヨシノがない(南部の函館周辺にはある)。エゾヤマザクラかチシマザクラが中心となる。ソメイヨシノのような派手な印象はないが、ヤマザクラには素朴な美しさがある。日本の原点美を見るようで、ソメイヨシノより好きだと言う人が結構いる。なんとなくワビ・サビの情緒を感じさせる。藤沢周平の短編小説に「山桜」というのがあった。日本女性の真の姿をそこに描いていたのを思い出す。そんな気分で道東の桜を観賞していた。
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デジブック 『桜の宴』
津別のふたご桜は、写真家姉崎崎一郎氏と詩人谷崎俊太郎氏による絵本「ふたごのき」のテーマとして取り上げられた。毎年、桜満開の折には多くの人を集めている。周辺には百本を超す桜が植樹され、町立自然運動公園となっている。
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それにしても原野人さんもいろいろ走り回ってますね。
鳥を見たり、花を見たり、そう言われれば、結構出掛けてますね。春になると出掛けたい場所が多くなりますから。
たぶん晴れた日は、どこかでふらふらしてると思います。