やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【小学校漢字の読み】162(最終回)  「完全習得システム」をめざした試みのようすは・・・ 

2015年11月02日 | 教育4 漢字の読み:学習プリント

・《小学校教育漢字1006字の読みの完全習得用の自学システム》に使う学習プリント:全160枚・・・月・金曜日に連載。※商業販売目的でなければ、画像(jpeg:拡大縮小が簡単にできる)をコピーして使用可。学校・塾内使用可
・使い方1 ①[ ]に読みがなを書く。②漢字と、その漢字の代表的な意味を表している絵を線でつなぐ。③(翌週掲載の)解答を見て自己採点する。④読めなかった読みを覚える。
・前問題<1011121314151617181920212223242526272829303132333435
3637383940
41424344454647484950515253545556575859606162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120

121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160(最後の問題)161

■作成開始から小学校での試行までほぼ3年

 この「小学校漢字の読み:完全習得システム」は、8年前の平成19年、唐津市立田頭小学校の校長のときに作り始め、できた問題から順に校内で使い始めたもの。
 (※田頭小はh22年に相知小に統合された。その後、学級担任の裁量で部分的に利用された。)

・最後の奉職校:唐津市立佐志小で、2年目のh21年度の6月から9か月ほど、全システムを実験的に試行させてもらった。「佐志小:学校ボランティア助手(h21年度創設)」のお母さん方のうちの数人の協力を得ることができたので可能になった。※スタッフは私とその助手の方々だけ。

・職員や保護者への説明を経て、2~6年生(300名強)に参加呼びかけ・・・3,4年生を中心に数十人が挑戦した。(期間限定だったので)完全制覇したのは3年生の女子1名。

■《自学中心の、完全個別学習方式》なので、学習塾や家庭学習に適している。その主な特長は

 ※公立学校は、①おおむね「集団学習方式」を採用し、②「国定の学習指導要領」の実施を目的にしているので、このシステムを公式に導入するのは難しい。
 《学校秩序や人権尊重にもとづいた人間関係を壊すことなく、飛躍的に学力を向上させるカリキュラムを開発する》という、意欲的な(法改正により今年度から首長が最高責任者になった)教育委員会が現れれば可能性はあるが・・・

1 進むコースは自分で選べる・・・①種類別コース=品詞順=問題番号順  ②学年別コース:1年生配当漢字から2~6年生配当漢字へと進む。 ③特定の学年配当の漢字だけ学ぶ。

2 自己採点が原則・・・160枚の学習プリントの採点は自分で「解答」を見て行う。満点になるまで同じプリントを繰り返す。ただし、

3 進級テストあり・・・おおむね20枚ほどのまとまりごとに、スタッフ監督のもとで「進級テスト」を行う。※ごまかしができないように(ずるをする子は必ずいるのです)。合格しないと先へは進めない。

4 実は、内容はとても高度・・・常用漢字表による「すべての読み」が載っている。だから、現役の小学校教師でもむずかしい読みもある。(※それでも、意欲さえあれば、3年生でも全学年分制覇可能)
 ⇒「日本語の基本語彙学習」としても機能する。⇒学力が上がる。

■関連の過去記事

「漢字博士プロジェクト」続報1

本校の様子~インフルエンザ/漢字博士プロジェクト~

漢字博士プロジェクト:3年生が博士に!

 

 ざっとこんな感じですが、詳しくお知りになりたい方はご連絡を。

 人気ブログランキングへ←参考になりましたらクリックをお願いします! 読んでくださる方の存在が励みです。※コピー・リンクは引用元を明記してご自由にどうぞ