やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

漢字博士プロジェクト:3年生が博士に!

2010年03月17日 | 教育2 国語・日本語教育

 本校独自の実験的な《漢字博士プロジェクト》が終わりに近づきました。内容については ここここを見てください。
 
 小学校で学ぶ漢字(教育漢字1006字)なのですが、常用漢字表のなかの教育漢字のすべての読みについての習得学習なので、相当難しい問題。(小学校の教師でさえ満点は無理)

■進級テストで進むレベルを細分化・・・開始時は、どちらのコースも8レベルで設定。が、難しいようなので、2学期途中から番号順(種類別)コースは19に、学年順コースは22に細分化した。効果あり。

■実施状況など・・・6月から5・6年生、7月から3・4年生、12月から子どもの要望により2年生開始。いずれも希望制で、学校全体や担任の働きかけはほとんどなし。したがって、進みぐあいは、各こどもの自由意志と意欲を反映。
 6・7月に70人ほど挑戦を始めたが、夏休み、冬休みで激減。3月まで挑戦したのは10人ほど。

■結果
・順番コース(全19レベル/挑戦者:6年生、希望する5年生)・・・挑戦者22名。
 最終合格レベル(L)=L2:9名 L5:4 L6:1 L7:1 L9:1 L12:2 L14:3名。

・学年コース(全22レベル/挑戦者:希望する5年生、4・3・2年生)・・・挑戦者73名。
 最終合格レベル(L)= L1:11名 L3:1 L4:1 L5:1 L6:3 L9:1 L17:1 L22=漢字博士:1名
 (※L17と22の合格者は2名とも3年生女子。レベル17があやねさん、漢字博士がさきほさん。)

 限界はあるが、実は子どもたちの知性とパワーにはすごいものがある。子どもは、興味と意欲があれば、並みの大人もかなわないような力を身につけ、発揮する。
 しかし、現代の日本では、ほとんどの学校でも家庭でも子どもの真の力をみくびっている傾向がある。ひいては、子どもの力を引き出すどころか、抑えたり、伸びる芽を摘んでしまう傾向さえ見られる。おそらく、社会が便利で豊かになって、子どもの力がいらなくなったから、そうなってしまったのだろう。
 50年前の10歳ごろ、両親共働きだった筆者は、土間でかまどとはがまでご飯を炊いていた。うちの奥さんは、5歳頃に身重の母の代わりにご飯を炊き、味噌汁まで作っていたそうだ。そのころの子どもたちは苦労していたからこそ輝いていた、家族に真に必要とされ、頼られていたから。全力で力と知恵を磨き続けたと思う。

 現代の子どもはかわいそうだと思うのは私だけだろうか?
 豊かな飽食日本で、ペットのようになってしまっているような・・・ 

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