本校で6月に始めた「無学年制の漢字の読み自習システム(通称:漢字博士プロジェクト)」の試行のことについて、6月11日の「全国学力テストの学校別の結果を公表すべきか?」の最後あたりに紹介しています。 おそらく佐賀県の(全国の?)公立小学校では珍しい学習(内容も方法も)なので、ほぼ1ヶ月おきぐらいに、様子を報告することにしましょう。
■学習プリント・・・同じ種類(下記参照)の漢字の読みの問題を、原則的に配当学年ごとに掲載。
※「意味」を示すものとして「絵」も載せ、該当漢字と絵を《線で結ぶ》問題も掲載。
■《コース》の選択
1 種類順コース・・・名詞の「動物」から始まる種類順に進む。(=プリント番号の順)
・6年生は全員このコースで進む。5年生はこれか下記の学年順コースのどちらかを選んで進む。
・特長=教育漢字1006字のすべてを意味的な種類ごとに整理しながら、常用漢字表に定めてあるすべての読みが習得できる。
・20枚ごとに8つのレベルに分け、進級テストに合格したら次のレベルに進むことができる。
《種類》=漢字を訓読み、あるいは音読みにして「単語」になる場合に、語彙(意味的)分類したもの。=全40種類。
※分類は筆者独自の、《事象》および《概念》を意味分類したもの。
◆名詞:5項目の18種類=ものを表す漢字(8種類:動物、植物、動物の部分、植物の部分、自然の物、・・・)/できごとを表す漢字(2種類:自然現象・状態、社会現象・状態)/属性を表す漢字(2種類:ものやできごとの属性、数関係・数詞・単位) /もの・できごと・属性の関係を表す漢字(5種類:位置・方向・空間、時、人間関係・組織・・・)/複合・総合・抽象的な意味を表す漢字(1種類)
◆動詞:10種類
◆形容詞・形容動詞・副詞:6種類
◆要素漢字(非単語):6種類
2 学年順コース・・・おおよそだが、1年生で習う漢字から始めて学年順に進む。(各学年のなかでは、種類順に進む。)
・5年生はこのコースも選択できる。4年生以下は、全員このコースで行う。
・特長=おおよそ各学年の配当漢字を、意味的な種類ごとに整理しながら、常用漢字表に定めてあるすべての読みが習得できる。1年生配当漢字から順に進むので、2年生からでもできる。
・8つのレベルに分け、進級テストに合格したら次のレベルに進むことができる。
■5・6年生153名・・・始めてからほぼ一ヶ月が過ぎようとしている。レベル2に6名、レベル3に3名、レベル4に1名、レベル5に4名が進んでいる。
■進級テスト実施にまだ余裕があるので、ボランティア助手のお母さんたちの要望もあって、今日から4~2年生の希望者も実験的に募集した。 4年生が4名、3年生が13名、2年生が7名応募してきたので、「お試し問題」をしてからスタートした。ゆっくりと、遊び感覚ですればいいと言っている。
09.6.30
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