先ほど、お昼過ぎの地震は久しぶりに大きかった。
部屋のモノがガタガタと音を立て、家が大きく揺れた。
この辺は震度3と4の隙間程度だったらしいが、大きな揺れが来る度にあの東日本大震災の時を思い出します。
当時は電車で作業場に通ってましたが、画のように「計画停電」があって思うように移動できなくなった。
まだ寒いというのに、電力不足で電車はのきなみ暖房も入らなかったし(マジ寒かった…)。
仕方なく電車が繋がらない時はSX4で現場まで走った。
が、震災直後からガソリンスタンドに売り切れが続出!
あっという間にどこも閉店(売り切れ)し、稀に残ってる店があると給油待ちの車が数キロに渡って待ち行列を作るなんてのが珍しく無くなった。
自分も知人から情報が入ると真夜中でも遠くまで車を飛ばし、まだ買える店を探したが殆ど入手できなかった。
何時間も並んでも、ほとんどが給油制限で10Lしか入れてくれずに燃費の悪い車は買いにくるだけで無くなると怒ってたっけ。
買えれば良い方で、何十台も前で「ここで販売終了でーす!」の店員になす術なく家路につくなんてのが繰り返された。
災害時、ガソリンは超希少品になると思い知らされた大地震後でした。
今は国を挙げて電気自動車(EV)の普及を加速させてますが、あの頃を思い返すと電力不足で無駄な電力を僅かでも節電しようの気運が高まり、電車も冷暖房を切ったし、車内灯も半分に落としてたりした。
もしあの頃に戻って、それでもプラグインハイブリッドやEVを運行したいかと自身に問いかけるととてもじゃないけどノーになる。
皆が災害で逼迫する電気を僅かでも残そうと必死になってる中、車に電気を送り込む行為は台数が増えれば大きな迷惑になりかねない。
それに現在の電気は原子力が停まり、大半が火力発電所でガンガン重油を燃やして作っているもの。
「電気がクリーンエネルギー」なんてのは使う末端の印象で、大元を知れば全然地球に優しく無い。
そんな経験からか、余計に「クリーンディーゼル」の進化と普及に期待を寄せてしまうのかもしれません。
現在のディーゼル燃料、軽油は精製過程の問題からダブつき、噂では国内で消費し切れない分を海外に輸出してると聞きます。
より多段な精製で作られるガソリンは、原油から取れる量が少ない上に国内ではあっという間に消費されます。
また大きな災害が起きると考えると、一番安全で安定して入手できる可能性がある自動車の動力源はどう考えても軽油を使うディーゼルエンジンな気がしてなりません。
多くの人や荷物を移動させる必要が生じても、トルクに優れる傾向のディーゼルは無駄に燃料を消費し難い特性も非常時には有難い。
ガソリンが売り切れても軽油が残った東日本大震災の時のガソリンスタンド。
あの時、もしディーゼル車に乗っていたらガソリン求めて四苦八苦する事は無かったハズ。
幸い、当時は作業場近くのマイナーなガソリンスタンド(地元の町民くらいしか使わない)にガソリンが残っていたため、SX4で帰る時に必ず満タンにできたので凌げましたが、次も運がイイとは限らない。
今年の頭、国は災害時に自衛隊が燃料供給困難な地域に「軽油」を陸送するシステムの構築を発表しましたね。
車は移動手段。
でも災害時は「シェルター」としても意味を持つと考える自分にとって、供給が安定してる軽油で動くクリーンディーゼルは選択から外せません。
新潟県中越地震の時、十日町の親戚は家が半壊し、物流が途絶えた中で約2週間を小さな軽のワゴンに家族が乗り込み、雪が降る中で九死に一生を得ました。
常時エンジンは掛けられなかったようですが、雪風を凌げる車はたとえ軽でも究極のシェルターになったワケです。
本来の移動手段のみが車の役割なら良いのですが、日本という国は台地の成り立ちからして災害とは切っても切れないため、いざという時を考えずには…。