今日は待ち焦がれた、「アルピーヌ A110」に試乗できる日です!
先月、新生アルピーヌのA110の広告を見てから「一度でいいから見てみたい!」モード。
ダメ元で、比較的近場のアルピーヌディーラーさまにメールで「買えないけど見たい」、と💦
まぁダメと断るディーラーは少ないですね。
Okを頂いたものの、既に多くの試乗予約が入っていて 今日になった次第。
グーグルマップで事前に場所を確認してたので、比較的楽にたどり着きました。
因みに、マップでは「ルノー販売店」だったり「ガソリンスタンド」だったりと画が変わります。
アルピーヌ扱い店として、まだそんなに月日が経ってないのでしょうか。
到着時、営業さまが接客中で、結果 外でいろいろなルノー車を見たり撮影したりできました。
でも、やはりフレンチブルーのアルピーヌは一際 目を引きます。
「アルピーヌ A110」です。
往年の ラリー等で大活躍した 「A110」 の特徴を随所に散りばめた美しい車です。
実際にはエンジンが後輪後ろ(RR)からミッドシップ(MR)になっていたりと変わってますが。
近くに寄ると、そのコンパクトさに驚きです。
マツダの「ロードスターRF」を少しだけ大きくした程度って印象です。
聞けば、車幅 1,800㎜ しか無いのだそうで、昨今の肥大化するスポーツカーを考えると貴重です!
エンジンは1,800ccのターボだそうです。
ボディは1.1t という目標値を得るため、構造からホイールの肉抜きまで徹底した軽量化が成されてるとか、スゴイ。
アルピーヌのエンブレム。
一旦は活動を終了したルノーのスポーツ部門、「アルピーヌ」。
実は以前、フランス車を扱う店が近くにできた(数年で閉店)のを覗きに行き、「V6T」というモデルを真剣に考えた事があったのを思い出しました。
ただ、その独特の構造から、不具合一発で数十万という話を聞き、諦めたのでした。
それでも、このエンブレムが忘れられませんでした。
エンジンがミッドシップなため、こんな所に吸気口がデザインされてました。
さり気なくオシャレです。
試乗を前に、簡単なアンケートと、試乗に必要な「誓約書」に目通しとサインが必要です。
勿論、免許証のコピーも。
これだけ高価なお車、万が一壊されたらディーラーだってたまったものでは無いですから。
そんな手続きをする店内には2台の 「A110」が。
こちら、現在販売中のUSED(でも手が出ない)。
最初に日本に50台だけデリバリーされた、左ハンドルでバックカメラ等の無い素の「A110」。
ホイールのデザインで見分けがつく、かな。
でもって、こちらが「A110S」。
既存モデルのハイパワーバージョン(50psも強力なのだとか!?)。
ルーフがカーボンになっていたり、かなりスパルタンなホットモデルだそうです。
まだナンバーが付いておらず、販売開始前の展示車でした。
しかし、どうしてもそのスタイルとコンパクトさに圧倒されっぱなしに。
特に車高の低さは、最近見たどの車をも圧倒し、ザ・フレンチスポーツってイヤでも伝わります。
運転席はあまり画像が無いのですが、いたって普通の印象。
日本の車にありがちな、妙にゴテゴテと満艦飾にしてしまうのとは真逆な感じ。
でも、必要なものは整然と並び、頻度の少ないものは階層メニューで操作できる切り分けが好感。
ステアリングの径はかなりコンパクトで、コレがスポーツカーであることを主張してるみたい。
かなりの太巻きです。
メーターは完全液晶、表示はかなりアナログ的。
正直、液晶モニターは多機能にできる反面、安っぽさだったり、質感に乏しい傾向があるので個人的には好きじゃない。
でも、このA110みたいに、小さくとも時計がアナログ表示で見れたりという小技があると、ちょっと安心できたりする。
シフトは3ボタン式で、レバーはありません。
D、N、R を押すだけ。
最初はどうなんだろうと冷や冷やでしたが、意外と人間って順応できるみたいw
内装は流石、1千万近い車だけはあります。
細部の仕上げはフランスのオシャレも加わり、とっても凝ったものになってます。
今回は試聴しませんでしたが、オーディオのスピーカーにFOCAL(それも麻のコーン)が使われてたりと、ルノーにもない高級品が奢られる、まさに「スペシャル」でした。
かと思えば、思い切って武骨なのがシートレール。
軽量化のためもあり、電動とか一切ありませんが、その肉抜きされたレールには驚かされますね。
シートはバケットタイプ。
背中にエンジンがあるので、リクライニングは無かった気が。
ドアを開け、超絶低い車内に「潜り込む」と、スポっ!と腰がシートに「吸い込まれ」ました。
同時に、両脇腹をサイドサポートがガッチリと挟み込み、腰から下が完全にホールドされます。
ペダルは2ペダルですが、スポーツカーの定番で足元は決して広くありません。
今回、ロードスターの前例もあったので、一応 幅の狭いドライビングシューズを持参しましたが、まぁスニーカーでもなんとかセーフ。
ただ、無駄にボテっとした靴とかは、お勧めできませんね。
腰から上は意外に拘束されず、自由な印象です。
極端に低い天井で、閉塞感がかなり強いですが、こんな辺りが窮屈さを感じさせないのかも。
先のシートレール、かなり調整幅が広く、150cm位の女性から、180cm位の男性まで対応できるようになってるらしい。
ステアリングも、チルト、テレスコと調整できるので、余程の事が無ければポジション出せない人はいないのでは。
出発前にルームミラーとサイドミラーを調整してくださいと指示が。
ルームミラーは、…エンジンカバーと低い天井で、正直 「ほとんど見えない」ww
サイドミラーはオモチャみたいに小さいもので、こちらも普通の車サイズに見慣れてると驚きますね。
今回は試乗車が高額だし、度胸も無いので、事前にスポーツモード、パドルシフト、等を一切使用しない事を自ら宣言。
とても弁償できる額じゃないですから、ドキドキです!
試乗開始。
「普通に乗れますから」と女性の営業さまに諭されながら走りだす。
「軽い」、「スムーズ」、普通に走る、少々拍子抜け?
慣れない左ウィンカーに注意しつつ、走りだすと前方視界はとても良く、それ以外があまり見えないのも「味」、みたいな♪
バックミラーを見ると、大きく張り出したリアフェンダーが見え、今乗ってるのがタダモノではないとやっと実感できる程度。
乗り心地はかなり硬い。
なのに、路面のギャップで揺すられたり、突き上げられても不思議といなしてくれて、身体への影響は軽微。
あれ、これって長距離とか、下手したら毎日の通勤でも普通に乗れたりしないかな?
今回は回転を上げないつもりでしたが、気づくと法定速度をアッサリと超えるあたり注意が必要かな。
少し直線で軽い加速させてもらった時、初めて背中側にエンジンがあるのに気付いた。
それほどに、普通に走る分には静かで快適。
但し、周りからの視線は常に感じましたw
試乗は本当に営業所の周りをぐるっと一周で終り。
ただ、ちょっとクネクネとした裏道とかを織り込んでいるので、コーナリングは思いっきり楽しめました。
ステアリングは全くに近くアソビが無いので、S字みたいな道では一筆書きで軽々と走り抜けます。
アンダー、オーバー、一切ない完全なニュートラルな前後配分なのか、少しでさえハンドルを切ると口元がニヤケてしまう♪
国産車でもコーナーが速い車はありますが、ここまでドッシリと接地感があり、かつ安定して鋭利な刃物のように切り込める車は、あまり心当たりがない。
軽くてバランスが良く、足回りがイイと、車ってこんなに楽しいんだって心底感激しっぱなし。
限界点が高すぎて、こちらがビビってブレーキ踏んだけど、慣れたら必要無いレベル?💦💦💦
そして、日本の道路に合った小柄なボディサイズが、とても嬉しい。
室内は正直、天井物凄く低いし、前後方向は2シーターだから察して知るべし。
横方向は日本の軽自動車と同じか、少し広い程度でしょうか。
ともかく、走るのに必要無いものは極力排除する潔さが逆に「本物感」を演出してる気がする。
こんな車が日常の足になったら人生観変わるかなー。
間違いなく、休日はワインディングロード求めて走るんだろうなぁww
フランス車という単語から想像するフワフワでウォームな傾向とはほとんど合い入れないピュアスポーツ。
あるいは高速ツアラー。
「アルピーヌ A110」。
日本ではドイツ勢が人気ですが、フレンチスポーツも注目だなって思った。
営業所に戻っても、暫し車の周りをウロウロしてしまい、いつまで見てても気が治まらない。
こんな経験は正直、覚えてる範囲でも少ない。
恰好イイ、というか、美しい造形に 「一目惚れ」してしまったらしい。
とはいえ、高価なロードスター(マツダ)が2~3台買えるお値段は、夢見るには遠すぎです(涙
ディーラーさまのご厚意で、恐らく生涯に何度も無い貴重な体験を頂きました。
何か数日はこの興奮、覚めない気がする。
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