大和心眼ーヤマトシンガンー

情報操作、捏造、隠蔽に騙されるな!茹でガエルにならない方法

SF映画『エリジウム』からわかる将来の姿。暴走政権で人間不在の政策が加速し、二極化社会へ移行する。

2014-02-11 12:44:30 | 日本の政治
9日の都知事選挙でしたが、舛添さんが予想どおりの当選で、早々と都知事のイスを獲得しました。予想どおりのシナリオでよかったですね。前回の猪瀬元都知事の場合は、金銭スキャンダルで印籠を渡されました。人間誰しも、叩けばホコリはでてくるもの。今回の舛添さんは、大丈夫なのでしょうか。

すでにウラ情報では、このようにたくさんの疑惑があがっていますが?

【追加】舛添 都知事「不正」選挙で当選
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-11768634017.html


まあ、都知事になられたのだから、一つひとつ丁寧に説明責任を果たすのでしょう。
猪瀬元都知事よりも多い政党助成金の2億5000万の疑惑問題も解決ですね!
再選挙なんてことになったら、情けないですからね。

さて、今回は、現実の世界と近未来社会を表しているSF映画を紹介します。『エリジウム』です。
現在TUTAYAでのレンタル回数NO1になっており、関心のある方が多いようです。

★映画『エリジウム』オリジナル予告編



映画というのは、大衆洗脳につかわれることが多く、ダイレクトにメッセージを発するよりも、わからないうちに脳にイメージが焼きつけほうが拒否されません。映画の場合、一般大衆に一気に広まるための洗脳の道具として最適です。下記のビデオでもわかるとおり、ハリウッド映画は、無意識の洗脳道具として活用されています。

★映画による無意識の洗脳



この映像の中にでてくる言葉で次のように言っています。
==============================
人間行動の方程式は、一つの科学にすぎない。
向かわせたい方向がある場合、関連する式の理解とボタンを押す順番次第である。
手段、提示、プロパガンダを正しくやれば、大衆はプログラム通りに反応し、行動する。
==============================

(参考)
映画による大衆プログラミング:ハリウッドとは「Hollywood」(聖なる木)、つまり魔術師が使うもの。
http://martin310.exblog.jp/18717530/


さて、この『エリジウム』からわかるメッセージとは、どんなことなのでしょうか?

見ていない方もいると思いますので、簡単なストーリーから紹介しましょう。
=========================================
2154年、大気汚染や人口爆発によって地球上の生活環境は悪化している。少数の富裕層は衛星軌道上に建造されたスタンフォード・トーラス[5]型の宇宙コロニー「エリジウム」へ移住しており、高度な科学技術により老いや病から解放され、水と緑にあふれた理想郷で暮らしている。

一方、荒廃しスラム化した地上では、大勢の人々が過酷な労働とエリジウムより遥かに遅れた医療に喘いでいる。市民はエリジウムの生活に憧れ、密航を企てる者もいるが、デラコート防衛長官(ジョディ・フォスター)は反移民法を敷き、アーマダイン社製ドロイドや傭兵を配して侵入者の排除に努めている。

そんな中、ロサンゼルスに暮らす工場労働者のマックス(マット・デイモン)は作業中の事故により余命5日と診断される。マックスはエリジウムの先端医療に希望を求め、闇商人スパイダーとの取引に応じてコロニーへ向かうが、謀略に巻き込まれる中で不平等なこの世を正すために立ち上がる。
===========================================
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0

Wikiから引用

とまあ、つまりは、近未来社会は、富裕層と貧困層の二極化社会が出来上がっており、富裕層(1%)の人々は、荒廃化と環境汚染が進む地球に住まずに、スペースコロニーで高度な医療技術と手厚い管理体制で特権階級として裕福に暮らしているということです。その犠牲になっているのが、地球に住む99%の人々。映画の最終章では、主人公が結果的にこの不平等社会を壊すために行動するのですが、それはここではあまり問題にしません。めでたしめでたしのよくある結末です。

そもそもこの映画をつくった監督ニール・プロムカンプさんは、出身地の南アフリカ共和国に残る人種差別問題をSFエンターテインメント作品に仕立て上げた『第9地区』(2009年)で、アカデミー4部門にノミネートされた方で、低予算3500万でつくられたにも関わらず、大ヒットしました。

その力量を見込んだハリウッド界隈のユダヤ人たちは、この監督に予算を投資し、これから到来する未来社会の理想郷を描かせ、事前に一般大衆(先進国家の)に洗脳していくことを決めたのだと思います。すでに、貧困国や医療体制の整っていないエリアでは、この映画のような状況になっていますが、99%の人々が下位に落ちていくことは、まだ現実に起こっていませんよね。

これから予想できることを、あらかじめメッセージとして大衆の脳裏に埋め込ませるのが、この映画の役割です。(あくまでも私の感想なので、楽しくみられる方は、ウラ読みなど不要ですが)

町田さんの映画評を見てみると、詳しいストーリー展開や背景が理解できます。
(ネタバレ注意ですが)

★町山智浩 映画 エリジウム Elysiumを批評



さて、それでは、本当に日本にも二極化社会がやってくるのでしょうか?すでに到来してきています。というか、二極化になるように、一生懸命変な法案を通していますね。

例えば、この間の国会中継での議論の中で、この国の政権担当する方々の本質がわかります。
人間不在の政策を実行していることの証明です。

★衆議院予算委員会 共産党・佐々木憲昭



企業には、復興特別法人税は、事前に5%の減税を行ったうえで、3年に限り同額の税金を課すということになっていました。しかし、復興が進んだことで、1年前倒しで廃止するそうです。実際には、企業に負担がいかないようにしてましたので、年間8000億円の減税で、トータル20兆円の減税となっています。
しかし個人には、復興特別所得税として、納税額に2.1%上乗せし、これが25年間続きます。
トータル納税額は、約8兆円の増額になっています。



いったい、企業と個人を比較するこの差は、何なのでしょうか?
明らかに、税金をつかって間接的にお金を移動する所得移転ですね。
企業が潤わなければ、個人の所得に廻ってこないために、企業だけを優先し、取りやすいところから収奪する感覚です。しかし、企業が裕福になっても、個人には廻ってきません。
(共産主義じゃないからね)

なぜなら、資本主義社会の場合、利益を永続的に出すことで成立しているからです。
そう、利益の源泉は、人件費を押さえることも含まれます。固定費として原価にはいっていますので、当然抑制しなければ、利益はでませんね。利益がでてトクをするのが、経営者(資本家)とその株主です。そして、その一部の甘い汁を分けてもらっている既得権益者(政治献金など)の方々ですね。所得が移転しています。(いっそのこと、企業献金禁止にしましょう!)

さらに消費税増税8%で、多くの中小企業の7割が消費者に転嫁できないと言っていますが、どっから税金をとるのでしょうか?経済産業大臣は、転嫁拒否に対する取締まりを強化するようです。出来る限り転嫁をしてもらうようです。業者は、身銭をきって納付するのですね。共産党の主張は、まともな人の感覚と思いませんか?このような社会構造の中で、個人に対してだけ増税すれば、あきらかに低所得へと転げ落ちていきます。

入ってきても、とられるばっかりなのですから、一種の上納金のようなものですね。
人間不在のこのような政策が永続的に続いていけば、二極化社会も目の前です。
まるで意図的に二極化をつくっているようなものです。

アベノミクスで騒いでましたが、アベノミクスで喜んだ方々はいますか?
資産を持つ一部の人々だけですね。最近、こんな記事がでました。
実態は、「"アベノミクス"でも賃金上がらず…現金給与、前年に続き過去最低水準」ということです。

======================================
厚生労働省は5日、2013年の毎月勤労統計調査(速報)の結果を発表した。それによると、基本給や残業代などを合わせた2013年の平均月間現金給与総額は31万4,150円となり、1990年の調査開始以降で最低だった前年の31万4,127円と同水準にとどまった。

基本給などを示す「所定内給与」は、前年比0.6%減の24万1,338円で8年連続の減少。残業代などの「所定外給与」は、同1.8%増の1万 9,097円で4年連続の増加。所定内給与と所定外給与を合わせた「きまって支給する給与(定期給与)」は、同0.4%減の26万435円と3年連続で減 少した。

ボーナスなどの「特別に支払われた給与」は、前年比2.1%増の5万3,715円と2年ぶりの増加。実質賃金指数(現金給与総額)は同0.5%減となった。
=====================================
マイナビ マネー[2014/02/05] から引用
http://news.mynavi.jp/news/2014/02/05/295/
この実態からわかることは、すでにアベノミクスは破綻しているということです。

ついにアホノミクスになりました。


富裕層の一部の人々だけが潤う、不平等政策の大成功です。

今後も、これを進めていくのですね。

この映画『エリジウム』の世界は、まさに今、ここで起こっている現在進行形のことなのです。

近未来の世界を見せることで、見えない洗脳により、大衆からの反発を押さえるという意味もあるのでしょう。あなたは、この映画、どうとらえましたか。楽しくみていられるのも、あとわずか!

それでは、また。

おまけ
===============================
★テレビ主題歌、映画などで大活躍のようですね。ブームの兆しあり。

androp「MirrorDance」(from new album "door" )



==============================