2017年5月3日、長野県南佐久郡北相木村、南相木村にまたがる御座山にトレランスタイルで登ってきました。二百名山に名を連ねているものの、今までほとんど関心のない山でした。実はこの日は、川上村から三国峠を越えて中津川渓谷に抜け、両神山に登る予定でしたが、中津川林道が通行止めだったため、急きょ地図を眺めて、最寄りの御座山に変更したのでした。
ところが、今回、予定変更で仕方なく登った御座山で、その素晴らしさに気づかされました。地元の山でありながら今まで関心がなかったことを恥じた次第です。
御座山の魅力をあげると以下のようになります。
1.独立峰で、近くに展望を邪魔する山がない。
2.山頂付近は岩稜になっており、木がないので展望がほぼ360度開けている。
3.さまざまの山なみを眺めるのに絶妙の位置にある(中部地方の山も、関東地方の山も見られる位置にある)。
3.山頂直下までは樹林帯で見通し悪く、頂上で突然展望が開け、びっくり箱のような劇的な変化が味わえる。
この日は、曇天だったにもかかわらず、空気が澄んでいて、八ヶ岳、浅間山、南アルプスはもちろん、北アルプス、妙高、苗場山エリア、谷川、会津、那須エリアまで確認することができました。
行程:南相木村 上栗生(くりゅう)林道途中9:26~栗生登山口9:42~不動の滝10:06~御座山頂10:50(~11:25まで滞在)~見晴台12:05~白岩コース登山口12:46~白岩13:18~山口14:02~栗生峠15:15~スタート地点(林道の途中)15:53 (距離 約28km)
長野、埼玉をつなぐ三国峠は5月1日から通行可能と交通情報ではなっていましたが、埼玉県側に土砂崩れ箇所があるらしく、封鎖のままでした。
峠付近も十分に崩落してます。
埼玉県側はダート。
しっかり封鎖されています(埼玉県側)。
本来、ツーリングマニアにはたまらない道です。私も学生時代に徒歩と自転車で2回、秩父方面からここを越えた懐かしい思い出があります。
峠直下も路肩が削られてます。
三国峠越えは断念し、馬越峠を車で越えて、上栗生おぐら山荘の少し上の林道の路肩に駐車して、そこから御座山に向けて出発です(9:26)
明るい林道を進みます。
栗生コース登山口。6台の車が停まっています。
まだ新緑には早いようです。その分、見通しは良好。
不動の滝。
ここ不動の滝から山頂まで1350メートルとのこと。実感としては、もっと長く感じました。
頂上まで500m。実感はもっと長いです。
クサリ場。あまり危険ではありません。
御座山の岩稜が見えてきました。
頂上手前の避難小屋。ここを左に曲がればすぐに山頂です。
突然、劇的に展望が開けます。
御座山山頂(2112M)。 右奥に見えるのが浅間山。左奥は北アルプスです(10:50到着)。
下にも岩峰あり。昭文社の山と高原地図には道は載っていません。
南~南東にかけては金峰山、甲武信岳が連なります。
左に北八ヶ岳、北アルプス、左に茂来山、湯の丸。
避難小屋内部。きれいでした。
下りは北相木方面に進みました。雪が多少あります。
下山路途中にも小さな岩場はあります。
結構不整地が多いのであまり走れません。
シャクナゲの木のトンネル。
見晴台(12:05) ここだけちょっと開けています。
長者の森コースと白岩コースの分岐点です(12:25)。左の白岩コースに進みました。実際は、長者の森から往復する登山者が多いようです。
山頂からここまでに10人くらいの登りの登山者とすれ違いました。
白岩コース。登山口までの農道が狭く、農作業の邪魔になるので車で入らないほうが良いコースみたいです。
白岩口コースの出口。車が1台停まってました(12:46)。
農道が長かった! この日は農作業はしていませんでした。
一旦、林の中にはいります。
白岩の集落が見えてきました。
白岩ルート入口。各ルートの説明がなされています(13:18)
ここ右が白岩コースです。
ここからしばらくは広く明るい農村風景の中をゆったり下っていきます。
石碑も大切にされています。
うだの沢沿いの道がないのに表示がある誤り看板。
左が御座山のようです。
山口に着きました。ここから左に折れて、栗生峠に向かいます。
山口公民館前バス停から山手(東側)を望んだところ。ここを右に入っていきます。
明るい農村風景が続きます。
橋をわたるとその後は、登りです。山口公民館前バス停が標高980メートルで栗生峠は1500メートル近くあるので500メートルくらい登ることになります。
ここを右に曲がります。まっすぐ行くと御座山の南の鞍部に出る山口コースになるようです。
車はまったく通りません。単調な林道です。
ゆっくり走れるくらいの傾斜です。
栗生峠到着(15:15)。あとはひたすら下りです。伐採直後のエリアを行きます。
だいぶ下って分岐は左へ。
下栗生の集落。
クロネコ発見。熊ではありません。
この分岐は左へ
ここは右へ
車に戻ってきました(15:53)。思った以上に下山後の、車道歩きが長く、良い練習?になりました。
(まとめ)
御座山は、天気の良いときに登れば、非常に満足度の高い眺望の得られる山です。地理的にちょっと不便な分、「地味な名山」になっているのかな、と推察しました。
今回のコースで道迷いするような箇所はありませんでした。
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