毎日が高地トレーニング

標高950メートルの高原での日々。各地のお薦めトレイル、ジョギングコースの紹介です。

毛木平~甲武信岳~金峰山~廻り目平トレイルランニング(2015年9月5日)

2015-09-06 15:33:49 | トレイルランニング

2015年9月5日  長野県川上村の毛木平から千曲川の源流に沿って甲武信岳まで登り、そのあと奥秩父主脈を国師ヶ岳、大弛峠、金峰山、廻り目平と巡るトレイルランニングをしてきました。折りたたみ自転車を廻り目平キャンプ場の少し下の空き地に置き、下山後は、毛木平までサイクリングで戻りました(実は、この日一番つらかったのがこのサイクリングでした!)。でも車道を徒歩で戻ることを考えれば雲泥の差で、今後、この自転車帰還法は場所を選べば、威力を発揮することを実感しました。

 

行程:毛木平駐車場10:26~甲武信岳12:17~国師ヶ岳14:56~大弛峠15:18~金峰山16:30(16:38まで滞在)~廻り目平キャンプ場17:55~川上牧丘林道分岐点(自転車置き場)18:03~(自転車)~毛木平駐車場19:15

廻り目平キャンプ場の少し下流、川上牧丘林道の分岐点です。ここの駐車場に折りたたみ自転車をデポします(9:30)。

毛木平の駐車場の正規スペースは満車でした。10:26出発。ちょっと(だいぶ?)遅いスタートです。

この苔岩ロードが千曲川源流の醍醐味。

沢の音が心地よいです。時々、流れから離れる時もありますが、すぐにまた沢沿いに戻ります。

山道が崩落した箇所もあります。う回路がしっかりできています。

日本最長の川、信濃川の始まりがここになります。今日は水を汲むことなく先を急ぎます。ここからは急登です。(11:57)

ジグザグの急な登りを終えると奥秩父主脈の尾根に出ます。まず左に進み、甲武信岳山頂をめざします。

ここまでに登りの人は3人くらい、下りの人とは30人くらいすれ違いました。

甲武信岳山頂(12:17) いままで甲武信岳には10回以上登っていますが、今日は、毛木平から1時間51分でまずまずのペースです。

雲が多く気温も低め。動いてないと半袖では寒いです。山頂には2分間の滞在で来た道を戻ります。

この後は、県境の奥秩父主脈を西へ向かいます。ここから大弛峠までは初めて足を踏み入れる区間です。

雁坂峠~甲武信岳間のような乱高下や岩場はなく、走りやすいトレイルでした。登りも高低差100メートル以上連続するような箇所はなかったように思います。

両門の頭。ここだけ展望がよいです。ほとんど見落としそうな小さなプレートが立ち木に打ち付けてありました。

ここに写っているかたは、縦走ではなく、ここで折り返しとのことでした。

このコース、縦走中のかたは5名で、うち2名がトレランでした。

国師のタル。地図には、倒木多いと記されていますが、あまり気になりませんでした。

国師ヶ岳山頂。標高は金峰山より3メートル低いです。雲で眺望はなし。(14:56~58)

前国師岳。大弛峠が近づき、道も広くなります。

空中の回廊のよう。日本版キャノピーウォーク? とても快適!

大弛小屋。挽きたてコーヒー500円、おでん400円、大弛うどん800円、山小屋カレー700円、甘酒300円。のんびりドライブで来て立ち寄ってみたいなあ。

大弛峠到着(15:18)。登山者、サイクリスト、タクシードライバー・・・多くの人がいて活気があります。

ここの標高は2360メートル。金峰山へのメイン登山口になっているようでした。事実、ここから金峰山までの間に、下ってくるかた200名くらいとすれ違いました。

朝日峠。はっきりした標識はなかったような。

森林限界の超えてハイマツ帯になると金峰山が近いです。

最後は岩の上を歩いていきます。滑らないように注意。うまくステップが踏めると気持ち良いです。

この岩の門をくぐると金峰山頂(16:30)。 

 

 

金峰山山頂の五丈岩。この石は西の瑞牆山方面からのぼってくると座った猫またはじっとしてうごかないトトロのように見えます。

夕刻の五丈岩上空。

金峰山に今日一番の青空が広がりました。

眼下に金峰山小屋

小屋前の岩に登る親子。まだ4歳前後。嫌がる風もなく岩に取り付いてます。親の教育次第で子供はどうにでも順応していく一例といって良さそう。がんばれよー!

金峰山小屋。今夜はコンサート開催とのビラが貼ってありました。

山頂で出会った人たちの話だと、今夜はマツタケご飯が出る予定とのことでした。

あとはひたすら下るのみ。木が階段状に埋めてあったり、石がステップを置きやすいように配置されていたり、かなり歩きやすい(走りやすい)トレイルです。ただし斜度は急です。

砂防堤を右にみて、間もなく、沢を渡り、中ノ沢の出合(林道終点)にでます。この先、林道は崩落個所多く、ここまで車で入ることは絶対にできません。その意味では、ここに写っている車は、林道が整備されていたころの名残ということになります。でもなんで乗って帰らなかったんだろう?入った後に道が崩落して、脱出できなくなったのかな?

左からの落石に注意しましょう。

夏の陽ざしの中、歩いたら気持ちよさそうな林道。

キャンプ場は賑やか。岩登りの人たちの基地になっています。

金峰山荘。キャンプするときはここで受け付けします。

今ちょうどISSに滞在している油井亀美也さんは川上村の出身です。前職の自衛隊のパイロットだって格好いいのに、宇宙飛行士なんてカッコよすぎます。

同じ佐久地域の者として誇らしいです。応援しています。

キャンプ場からは車道を1kmくらい下ります。

右が川上牧丘林道への入り口です。左が自転車を止めた広場。前方を歩いているのは岩登り用マットレスを背負った下山者です。

ここが本日のゴール、明るいうちに着けました(18:03)。

毛木平駐車場(19:15) 本当のゴールです。高原野菜畑の中のだらだら登りがつらかった。

以前にこの駐車場で子熊の姿を見たことがあるので、ライト複数点けて音もだしながらかたずけです。

駐車場内に車は10~20台くらいのようでした。街灯は一切なく、ライトを消せば真っ暗です。ただ奥のほうでゴトゴト音がしてたので、車中泊の人はいたかもしれません。

 

まとめ

 実は、個人的には今回のトレランにより、青梅の鉄道公園あるいは奥多摩駅から瑞牆山荘までの奥多摩~奥秩父主脈トレイルの全行程の完歩が成し遂げられ、ちょっとしたお祝い気分です。すべて日帰りで、スタート地点に自力で戻る形で達成できました。長期休みがあれば1度に達成することも可能でしょう。実際、山雑誌でこのコースは時々紹介されています。

 甲武信岳~大弛峠間は歩く人は少ないですが、決して歩きにくいトレイルではありません。 高低差が少ないこと、岩場がほとんどないこと、苔むした場所が多く地面は腐葉土で覆われふかふかであることなどがその理由です。展望があまり利かないので、 徒歩だと時間が長く、退屈に感じる可能性はあります。

 今回は自転車活用によりこのコースを日帰りトレランで完歩することができました。途中で出会ったトレランのかたは、西沢渓谷から牛首、トサカ、奥千丈岳と回って国師ヶ岳に出て、甲武信岳から徳ちゃん新道を下る1周コースにトライしていました。山梨県側の尾根は踏み跡は微かでわかりにくく、途中誰とも出会わなかったと言っていました。私も気になっていたループコースです。でも水場が地図上ではなさそうだし、私の走力では日帰りはちょっと厳しそう。

 今回のコース、山が深く、エスケイプルートも川上牧丘林道くらいしかないので、天気予報をよく見てから入るのが安全です。あと熊鈴は必携です。単独者はみな持ってました。