2017年5月5日、両神山にトレイルランニングスタイルで登りました。中津川渓谷にある集落・中双里を出発し、梵天(ぼんてん)尾根経由で両神山に立ち、東岳、西岳、八丁峠を経て林道を走って(歩いて)、スタート地点の中双里に戻ってくる約22kmの1周コースです。実際に走れたのは、八丁峠からの下山路と林道だけで、そこまではほとんど歩きでした。
以下、その時の記録です。
行程:中双里10:24~白井差峠11:47~ぼんてんの頭12:27~ミヨシ岩13:40~両神山頂14:47(14:56再出発)~東岳15:24~西岳16:14~八丁峠17:02~上落合橋17:31~金山エリア17:59~出合18:45~相原橋19:04~中双里19:11
中双里のバス停の少し上流にある空き地に駐車しました。特に看板はなく、勝手に停めて良いようです。この日はGWなのに私の車だけでした。
10:24スタート
この橋を渡って左に折れるとすぐに登山口が見えてきます。標識もあります。
農家の裏庭みたいなところから登りはじめて、すぐに植林地の急なつづら折りになります。左上にあるピンクリボンが目印です。
作業道が紛らわしい箇所にはこのような標識があります。3回くらいでてきました。
動物の角磨ぎのため? 標識はどれも朽ちかけていました。
白井差峠(11:47) ここで左方向に鋭角的にまがります。まっすぐ進んではいけません。
この岩は右を巻いて行きます。
やせ尾根も出てきます。
ここもやせ尾根。
ぼんてんの頭(12:27)。誰もいませんが明るい雰囲気です。
わかりにくいですが、やせ尾根です。注意を喚起する看板もありました。
5月初めだと木々に葉っぱがなく、見通しがよいので、進む方向を見定めやすく助かりました。
大峠(13:03) ベンチがあり昔は栄っていたのかな。谷からこの峠を越える道は今は廃道らしいです。
ピンクリボンの数はこの辺までは十分でした。
急坂の上り(登ったあとに振り返ったところ)。
ミヨシ岩(13:40)。
ミヨシ岩の標識。
ミヨシ岩から北側を眺めたところ。この斜面の中央を登っていくことになります。
ミヨシ岩から北方向に下りはじめて、すぐにピンクリボンを見失いました。私はこの画像の倒木の根っこの向かって右側を進みました。
この地点が今回、一番不明瞭で不安になったところでした。緑が濃くなるともっとわかりにくくなる可能性があります。
横たわる標識見つけてひと安心
道不明瞭エリアを下るとすぐにこの明るい尾根に出ます。
両神山からの稜線に続く最後の斜面。トレイルは不明瞭でしたが上に上にと向かいました。
最後の斜面を登りきると両神山から続くなだらかな稜線に出ます。
白樺に映える青空。
突然、目の前にロープ。下山路として入り込ませないためか。このすぐ先で白井差中山宅前からの道に合流します。
少し行くと今度は複数のロープ。右手から来て、ロープを越えて振り返って撮影。ここまでされると下山路として選択するのは相当の覚悟が必要です。
今回ここに至るまでに梵天尾根を南に下山中のかた1人とすれ違いました。山頂にテントを張って、朝から降りはじめたとのことでした。思うに下りのほうが道の同定が難しいだろうなと感じました。
左の道は日向大谷口方面からの道です(こっちが一般ルートです)。
山頂直下の橋と鎖。
両神山頂到着(14:47)
人がいて活気があります。
今回のスタイルです。風もなく、ずっと半そで1枚で大丈夫でした。
これから進む北の稜線。
東岳。途中に2か所くらい鎖場がありました。
正面に見えるのが西岳。東岳と西岳の間には大きな鞍部があります。
鎖場が連続します。鎖に体重をかけないと通過できない箇所もあり、緊張します。
鎖を信じるしかありません。
時刻が遅く他の登山者がいないのが幸いでした。でも地図の表示以上に時間がかかります。
西岳手前の意外に怖い刃渡り。写っていない右下が急峻なのです。
西岳(16:14)。これで一安心と思ったら、実はまだまだ鎖場は続きました。
峠というよりピークって感じ行蔵峠。こちらから両神山に向かう場合は、ここから「いくぞー」って感じですね。
やっと鎖場が終わり、新しい道標が登場。
八丁峠(17:02) 山頂からここまで予想以上に時間がかかりました。
あとはひたすら下りです。
沢が左にあり、給水できます。林道も見えてきました。
上落合橋登山口に到着!(17:31)
八丁トンネルはがけ崩れで通れないようです(2017年5月現在)
舗装された林道を下り続けます。
金山エリアの廃屋。
千代田区以上に先進地域だったのね。
鉱山は今も営業しているようでした。なぜなら郵便局は営業しているし・・・
自販機も使えます。しかも100円で安い!
雁掛トンネル入口。時々車も通るのでライト必携です。
林道とトンネルがつづきます。
出合(18:45)。中津川林道とここで合流です。
相原橋。キャンプしている人がいました(19:04)
中双里の空地パーキングに帰還!(19:11) もう真っ暗です。
帰りは秩父の星音の湯に寄って行きました。
(まとめ)
梵天尾根コースは一般路としては、難易度が高いです。緑が茂ってくる6月以降が遠望がきかなくなり、進路の同定がしにくくなる可能性があります。
ただし、大きな危険箇所はなく、しっかり地図を見て方向を見定めながら進めば、迷うことはないはずです。霧が出ているときははいるべきでないでしょう。
今回、このコースを進むにあたり他の方々のネット情報がとても参考になりました。皆様に感謝し、お礼を申し上げます。
両神山~八丁峠間は地図上のコースタイムで進むの難しいと思います。対向する登山者の待ち時間も考慮しましょう。