毎日が高地トレーニング

標高950メートルの高原での日々。各地のお薦めトレイル、ジョギングコースの紹介です。

梵天(ぼんてん)尾根から両神山、八丁峠、ニッチツ(金山)、中双里ゴールの一周ハイキング(ゆっくりトレラン)

2017-05-18 18:38:20 | 登山

2017年5月5日、両神山にトレイルランニングスタイルで登りました。中津川渓谷にある集落・中双里を出発し、梵天(ぼんてん)尾根経由で両神山に立ち、東岳、西岳、八丁峠を経て林道を走って(歩いて)、スタート地点の中双里に戻ってくる約22kmの1周コースです。実際に走れたのは、八丁峠からの下山路と林道だけで、そこまではほとんど歩きでした。

以下、その時の記録です。

行程:中双里10:24~白井差峠11:47~ぼんてんの頭12:27~ミヨシ岩13:40~両神山頂14:47(14:56再出発)~東岳15:24~西岳16:14~八丁峠17:02~上落合橋17:31~金山エリア17:59~出合18:45~相原橋19:04~中双里19:11

中双里のバス停の少し上流にある空き地に駐車しました。特に看板はなく、勝手に停めて良いようです。この日はGWなのに私の車だけでした。

10:24スタート

 

この橋を渡って左に折れるとすぐに登山口が見えてきます。標識もあります。

農家の裏庭みたいなところから登りはじめて、すぐに植林地の急なつづら折りになります。左上にあるピンクリボンが目印です。

作業道が紛らわしい箇所にはこのような標識があります。3回くらいでてきました。

動物の角磨ぎのため? 標識はどれも朽ちかけていました。

白井差峠(11:47)  ここで左方向に鋭角的にまがります。まっすぐ進んではいけません。

この岩は右を巻いて行きます。

やせ尾根も出てきます。

ここもやせ尾根。

ぼんてんの頭(12:27)。誰もいませんが明るい雰囲気です。

わかりにくいですが、やせ尾根です。注意を喚起する看板もありました。

5月初めだと木々に葉っぱがなく、見通しがよいので、進む方向を見定めやすく助かりました。

大峠(13:03) ベンチがあり昔は栄っていたのかな。谷からこの峠を越える道は今は廃道らしいです。

ピンクリボンの数はこの辺までは十分でした。

急坂の上り(登ったあとに振り返ったところ)。

ミヨシ岩(13:40)。

ミヨシ岩の標識。

ミヨシ岩から北側を眺めたところ。この斜面の中央を登っていくことになります。

ミヨシ岩から北方向に下りはじめて、すぐにピンクリボンを見失いました。私はこの画像の倒木の根っこの向かって右側を進みました。

この地点が今回、一番不明瞭で不安になったところでした。緑が濃くなるともっとわかりにくくなる可能性があります。

 

 

横たわる標識見つけてひと安心

道不明瞭エリアを下るとすぐにこの明るい尾根に出ます。

両神山からの稜線に続く最後の斜面。トレイルは不明瞭でしたが上に上にと向かいました。

最後の斜面を登りきると両神山から続くなだらかな稜線に出ます。

白樺に映える青空。

突然、目の前にロープ。下山路として入り込ませないためか。このすぐ先で白井差中山宅前からの道に合流します。

少し行くと今度は複数のロープ。右手から来て、ロープを越えて振り返って撮影。ここまでされると下山路として選択するのは相当の覚悟が必要です。

今回ここに至るまでに梵天尾根を南に下山中のかた1人とすれ違いました。山頂にテントを張って、朝から降りはじめたとのことでした。思うに下りのほうが道の同定が難しいだろうなと感じました。

左の道は日向大谷口方面からの道です(こっちが一般ルートです)。

山頂直下の橋と鎖。

両神山頂到着(14:47)

人がいて活気があります。

今回のスタイルです。風もなく、ずっと半そで1枚で大丈夫でした。

これから進む北の稜線。

東岳。途中に2か所くらい鎖場がありました。

正面に見えるのが西岳。東岳と西岳の間には大きな鞍部があります。

鎖場が連続します。鎖に体重をかけないと通過できない箇所もあり、緊張します。

鎖を信じるしかありません。

 

時刻が遅く他の登山者がいないのが幸いでした。でも地図の表示以上に時間がかかります。

西岳手前の意外に怖い刃渡り。写っていない右下が急峻なのです。

西岳(16:14)。これで一安心と思ったら、実はまだまだ鎖場は続きました。

峠というよりピークって感じ行蔵峠。こちらから両神山に向かう場合は、ここから「いくぞー」って感じですね。

やっと鎖場が終わり、新しい道標が登場。

八丁峠(17:02) 山頂からここまで予想以上に時間がかかりました。

あとはひたすら下りです。

沢が左にあり、給水できます。林道も見えてきました。

上落合橋登山口に到着!(17:31)

八丁トンネルはがけ崩れで通れないようです(2017年5月現在)

舗装された林道を下り続けます。

金山エリアの廃屋。

千代田区以上に先進地域だったのね。

鉱山は今も営業しているようでした。なぜなら郵便局は営業しているし・・・

自販機も使えます。しかも100円で安い!

雁掛トンネル入口。時々車も通るのでライト必携です。

林道とトンネルがつづきます。

出合(18:45)。中津川林道とここで合流です。

相原橋。キャンプしている人がいました(19:04)

中双里の空地パーキングに帰還!(19:11) もう真っ暗です。

帰りは秩父の星音の湯に寄って行きました。

 

(まとめ)

梵天尾根コースは一般路としては、難易度が高いです。緑が茂ってくる6月以降が遠望がきかなくなり、進路の同定がしにくくなる可能性があります。

ただし、大きな危険箇所はなく、しっかり地図を見て方向を見定めながら進めば、迷うことはないはずです。霧が出ているときははいるべきでないでしょう。

今回、このコースを進むにあたり他の方々のネット情報がとても参考になりました。皆様に感謝し、お礼を申し上げます。

両神山~八丁峠間は地図上のコースタイムで進むの難しいと思います。対向する登山者の待ち時間も考慮しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


御座山(おぐらさん)1周トレイルランニング(栗生峠経由で帰還) 

2017-05-11 08:54:50 | トレイルランニング

2017年5月3日、長野県南佐久郡北相木村、南相木村にまたがる御座山にトレランスタイルで登ってきました。二百名山に名を連ねているものの、今までほとんど関心のない山でした。実はこの日は、川上村から三国峠を越えて中津川渓谷に抜け、両神山に登る予定でしたが、中津川林道が通行止めだったため、急きょ地図を眺めて、最寄りの御座山に変更したのでした。

ところが、今回、予定変更で仕方なく登った御座山で、その素晴らしさに気づかされました。地元の山でありながら今まで関心がなかったことを恥じた次第です。

御座山の魅力をあげると以下のようになります。

1.独立峰で、近くに展望を邪魔する山がない。

2.山頂付近は岩稜になっており、木がないので展望がほぼ360度開けている。

3.さまざまの山なみを眺めるのに絶妙の位置にある(中部地方の山も、関東地方の山も見られる位置にある)。

3.山頂直下までは樹林帯で見通し悪く、頂上で突然展望が開け、びっくり箱のような劇的な変化が味わえる。

この日は、曇天だったにもかかわらず、空気が澄んでいて、八ヶ岳、浅間山、南アルプスはもちろん、北アルプス、妙高、苗場山エリア、谷川、会津、那須エリアまで確認することができました。

 

行程:南相木村 上栗生(くりゅう)林道途中9:26~栗生登山口9:42~不動の滝10:06~御座山頂10:50(~11:25まで滞在)~見晴台12:05~白岩コース登山口12:46~白岩13:18~山口14:02~栗生峠15:15~スタート地点(林道の途中)15:53 (距離 約28km)

長野、埼玉をつなぐ三国峠は5月1日から通行可能と交通情報ではなっていましたが、埼玉県側に土砂崩れ箇所があるらしく、封鎖のままでした。

峠付近も十分に崩落してます。

埼玉県側はダート。

しっかり封鎖されています(埼玉県側)。

本来、ツーリングマニアにはたまらない道です。私も学生時代に徒歩と自転車で2回、秩父方面からここを越えた懐かしい思い出があります。

峠直下も路肩が削られてます。

三国峠越えは断念し、馬越峠を車で越えて、上栗生おぐら山荘の少し上の林道の路肩に駐車して、そこから御座山に向けて出発です(9:26)

 

明るい林道を進みます。

栗生コース登山口。6台の車が停まっています。

まだ新緑には早いようです。その分、見通しは良好。

不動の滝。

ここ不動の滝から山頂まで1350メートルとのこと。実感としては、もっと長く感じました。

 

頂上まで500m。実感はもっと長いです。

クサリ場。あまり危険ではありません。

御座山の岩稜が見えてきました。

 

頂上手前の避難小屋。ここを左に曲がればすぐに山頂です。

突然、劇的に展望が開けます。

御座山山頂(2112M)。   右奥に見えるのが浅間山。左奥は北アルプスです(10:50到着)。

下にも岩峰あり。昭文社の山と高原地図には道は載っていません。

南~南東にかけては金峰山、甲武信岳が連なります。

 

左に北八ヶ岳、北アルプス、左に茂来山、湯の丸。

 

避難小屋内部。きれいでした。

下りは北相木方面に進みました。雪が多少あります。

下山路途中にも小さな岩場はあります。

結構不整地が多いのであまり走れません。

シャクナゲの木のトンネル。

見晴台(12:05) ここだけちょっと開けています。

長者の森コースと白岩コースの分岐点です(12:25)。左の白岩コースに進みました。実際は、長者の森から往復する登山者が多いようです。

山頂からここまでに10人くらいの登りの登山者とすれ違いました。

白岩コース。登山口までの農道が狭く、農作業の邪魔になるので車で入らないほうが良いコースみたいです。

白岩口コースの出口。車が1台停まってました(12:46)。

農道が長かった! この日は農作業はしていませんでした。

 一旦、林の中にはいります。

白岩の集落が見えてきました。

白岩ルート入口。各ルートの説明がなされています(13:18)

ここ右が白岩コースです。

ここからしばらくは広く明るい農村風景の中をゆったり下っていきます。

石碑も大切にされています。

うだの沢沿いの道がないのに表示がある誤り看板。

左が御座山のようです。

山口に着きました。ここから左に折れて、栗生峠に向かいます。

山口公民館前バス停から山手(東側)を望んだところ。ここを右に入っていきます。

明るい農村風景が続きます。

橋をわたるとその後は、登りです。山口公民館前バス停が標高980メートルで栗生峠は1500メートル近くあるので500メートルくらい登ることになります。

ここを右に曲がります。まっすぐ行くと御座山の南の鞍部に出る山口コースになるようです。

車はまったく通りません。単調な林道です。

ゆっくり走れるくらいの傾斜です。

栗生峠到着(15:15)。あとはひたすら下りです。伐採直後のエリアを行きます。

だいぶ下って分岐は左へ。

下栗生の集落。

クロネコ発見。熊ではありません。

この分岐は左へ

ここは右へ

車に戻ってきました(15:53)。思った以上に下山後の、車道歩きが長く、良い練習?になりました。

(まとめ)

御座山は、天気の良いときに登れば、非常に満足度の高い眺望の得られる山です。地理的にちょっと不便な分、「地味な名山」になっているのかな、と推察しました。

今回のコースで道迷いするような箇所はありませんでした。