2013年9月21日、今年最後の3000メートル峰として、北岳、間ノ岳、農鳥岳と日帰りトレランをしてきた時の記録です。
当日は天候が良く、秋のアルプスを満喫できました。以前に北沢峠から仙丈ヶ岳、横川岳、間ノ岳と入ったときに比べて、距離も短く、時間にゆとりを持って下山できました。
行程:奈良田温泉バス停5:30~広河原6:32~北岳9:36~間ノ岳11:28~農鳥岳13:14~大門沢下降点13:55~奈良田第2駐車場16:49
朝の広河原(6:35)。 以下に奈良田から朝1番のバスに確実に乗る方法を書きます。
奈良田の奥の第2駐車場から乗ろうとするとバス台数が少なく、乗りきれないことがあります。第2駐車場から奈良田温泉の始発のバス停まで500メートルくらいですので、そこまで歩いて戻って、並んだほうが確実です。この日も始発に乗れない人が多く出たことを後で聞きました。
広河原から見た北岳
はじめからジグザグの急登です
白根御池小屋は明るい雰囲気(7:53)
草すべりを経て稜線へ
登ってきた稜線をふりかえったところ。すでに紅葉の世界。
北岳肩の小屋(9:12)
売店あります。ラーメン900円、おしるこ500円。
北岳山頂(9:36~9:50) 右の白い頂きが甲斐駒ケ岳。
北岳から富士山方向
間ノ岳に向かって南下を始めます。
こんな好天の日で、最高に幸せ! 鞍部の赤い屋根は県営北岳山荘。
こちらが県営北岳山荘。立ち寄りはしませんでした(10:25)。
勾配は緩く、快適な稜線が続きます。
中白根付近と思われます(曖昧ですみません)。
振り返ってながめた北岳。奥の白い山は、甲斐駒ケ岳。
日本で有数の標高(第5位だったような)を持つのにあまりピーク感がないのが間ノ岳の特徴です(11:28)
。
間ノ岳から農鳥小屋まではガレていてあまり楽しくない下りです。農鳥小屋に名物おじさんの姿。小屋方面に入っていくと、「道は上です」とおじさんの明るい声。上記画像のドラム缶の左側が正しい道のようです。でもおじさんと言葉交わしたかったから敢えて小屋エリアに入っていったのが本当のところです。(12:14)
農鳥小屋から急登が続き、左手に西農鳥岳が見えてきました。霧が出ていると西農鳥岳の山頂は知らずに通過してしまう可能性があります(前回がそうでした)。
ちょうど富士山の見えるところの手前の稜線が、農鳥岳の山頂になります。
農鳥岳手前は心地よい傾斜のトレイルです。
農鳥岳山頂(13:14)
農鳥岳から北側を振り返ったところ。間ノ岳、北岳が並びます。
農鳥岳からはゆったりした下りが続き、大門沢下降点に到着(13:55)。
冬季に下降路が見つけられずに遭難死した登山者の遺族が立てた鐘の標識。雪に埋もれないその高さ、鋼鉄製の頑強さ、朽ちることのない鉄板への抜き文字表示など、ご遺族の、遭難者を出したくないとの強い思いが伝わってきます。
下降点からはひたすら下りですが、疲れた脚には登り以上に長くて辛かったです。
大門沢小屋(15:07) 明るくて活気のある山小屋です。水道も整っていて、行きすがりの登山者も使用できます。
過去に大門沢小屋に到着して、あとは里山気分で気を抜いて下山を開始したら、思いの他、行程が長く、しかも不明瞭箇所もあって道迷いしかけたことのある私は、ここから気持ちを今まで以上に引き締めました。
ときどき大雨で道が流されるらしいです。整備してくださる方に感謝です。
途中、沢筋を離れて、1本尾根をまたぐところもあります。
かなり下ったのち、吊り橋と取水場があります。 夕方にはここにライトが点灯します。多分人のためでなく、取水場の
監視映像のためと思われます。この前後は、砂防ダム等の工事で本来の登山道から迂回させられ、多少時間が余計にかかります。
久々の人里感がうれしくなります。
やっと林道に着きました(16:24)
朝、バスで通ったトンネル前に出ます(16:41) 早いのでまだゲートは開いています。
橋の先に駐車場が見えてきました。ゴール間近。
奈良田第2駐車場にゴール!(16:49)
奈良田の里温泉(女帝の湯)に寄って行きました。ぬめりのあるとてもいいお湯です。温泉水のシャワーもあります。飲湯もできます。
今回は、最高の青天のもと、気持ちよく秋の南アルプスのトレラン(といってもほとんど歩き)ができました。
このルートは標高が3000mを越え、しかもエスケイプルートはないです。天候を良く調べて、入山しましょう。