毎日が高地トレーニング

標高950メートルの高原での日々。各地のお薦めトレイル、ジョギングコースの紹介です。

前穂高岳、奥穂高岳、涸沢、日帰り1周登山(上高地から)

2017-10-29 22:09:05 | 登山

2017年9月16日(土) 上高地から前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳、ザイテングラード、涸沢、横尾、上高地と日帰りで1周してきました。

この日は秋の3連休初日。しかし台風が接近し、天気は下り坂。入山者は少なそう。穂高周辺は混雑していると、岩場の渋滞があってなかなか前に進めないらしい。 そんなわけで、「スピード登山に今日はベスト!」と考え、やや危険をともなうこの1周コースにトライしました。

 

行程:沢渡バスターミナル4:40~(バス)~上高地バスターミナル5:10到着(5:15スタート)~前穂高岳8:47~奥穂高岳10:17~涸沢ヒュッテ12:27~上高地バスターミナル15:25

沢渡から4:40の始発バスに乗って、朝5:10に上高地バスターミナルに到着。バスには20人くらい乗っていました。

天気悪くなるっていうのに、本当にみんな山好きなのね!

まだ河童橋も静かです。

河童橋を渡り、木道を進みます。画像では、明るく見えますが、林の中を歩くにはまだライトが必要です。

岳沢登山路入口(5:32)  ここから岳沢小屋まで4kmです。

所々にこのような表示があり、励みになります。

岳沢小屋が見えてきました。

岳沢小屋(6:48)。  見晴らし良く、明るい雰囲気。

 

正面に見えるのが焼岳です。右下の赤い屋根は岳沢小屋。

梯子やクサリ場も現れます。一歩ずつ慎重に歩いたので、あまり危なくは感じませんでした。

西穂高岳方面。

重太郎新道上部。

雷鳥広場。

紀美子平に到着(8:25)。紀美子さんとは、重太郎新道を切り開いた今田重太郎さんの娘さんの名前です。

幼少のうちに亡くなられたとのことです。

紀美子平を上から眺めたところ。みんなヘルメットです。

紀美子平から前穂高岳までは往復です。斜度が急になり、なかなか山頂は見えません。

登っていると突然、頂上が目の前に現れました(8:47)。誰もいなくて、一人で独占!  トレランスタイルですが、今日は走っていません。落石を起こしたり、他人に対して危険なので、このコース、涸沢までは走ってはいけません。

 

前穂高岳の山頂は広いです。東の端に行くと眼下に梓川が良く見えました。

 

紀美子平に帰還(9:10)。ここから吊尾根の始まりです。

ズームにすると、河童橋エリアが手にとるように見えました。

歩いてきた吊尾根を振り返ったところ。実際には稜線上にはトレイルはなく、少し南の斜面をトラバースするように道が続きます。

霧の中に奥穂高岳の頂が見えてきました。

小さい社と方向指示盤が奥穂山頂の特徴です・・・ (と、偉そうに書いてますが、奥穂高岳に来たのは私、今日でまだ2回目です、へへ)。

奥穂高岳山頂(10:55~11:01))。雲の中で、遠くはなにも見えません。でも頂上に立てただけで80%くらいは満足なんです。

奥穂を後にして北の稜線を下ります。紅葉の始まり。

穂高岳山荘直上部がクサリ場になっています。好天の休日だと渋滞しそうです。

穂高岳山荘は、霧の中にひっそりしていました(10:55)

 

ザイテングラードの下りの始まり~。遥か下方に涸沢ヒュッテ。

 

雲が切れて、いっとき奥穂高岳方面が望めました。

ザイテングラード上部。登山者も増えてきました。

ぜいたくな涸沢の眺め。

ザイテングラードは落石に注意してより慎重に下ります。

大勢のグループでも静かに登り、静かに休むって感じでした。

急斜面が終わり、カールを横切っていきます。トレイル上の石がフラットになるように配置されており、歩きやすくなっています。

涸沢ヒュッテのこのテラスに感激!(12:27)

売店もあります。いろいろ揃っています。ラーメン1000円、生ビール800円、ソフトドリンク300円。

涸沢に初めて来て、その魅力がわかりました。

本谷橋(13:17) 涸沢に登っていく多くの登山者とすれ違いました。ここまでに100人以上。天気悪くても3連休だし、立派な山小屋があるので、皆キャンセルしないで登山を決行したのでしょうね。

本谷橋を過ぎると道も非常に良くなります。ここなら小走りできます。

 

横尾山荘が見えてきました。梓川を渡ります。

見慣れた横尾山荘前に到着(13:49)

上高地と槍ヶ岳を結ぶ登山路にもなりますので、道幅は広くなります。

徳沢園。この建物も立派で魅力的です。

徐々に雨も降り始めました。予報通りです。

明神館前も人は少なめ(14:52)。

小梨平はキャンパー居ました。雨でも仲間と一緒なら楽しいでしょうね。

上高地に帰還。やっぱり人少ない(15:19)

上高地バスターミナル到着(15:25) 予定より早く戻ってこられました。暑くなかったのがよかったようです。

持参した水分もだいぶ余りました。

沢渡バスターミナルからすぐの足湯に浸かってまったり。外は雨。足湯で緊張がほぐれていきます。

このあとファインビュー室山で温泉に入って、帰路につきました。

 

(まとめ)

1.重太郎新道は下りのほうが危険なので、そこを登りとして、涸沢に下る時計回りが良いと考えます。

2.岩場は、落石を起こさないように慎重に進みましょう。トレランスタイルというだけで他の登山者を不安がらせている可能性があります。今回の反省点です。

3.混み合っていると、岩場で待ち時間が生じる可能性があります。登山者の少ない時期や悪めの天候の日を狙ったほうが、ストレスなく歩けそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


南アルプス、畑薙第一ダム~椹島~二軒小屋(東俣林道)サイクリングの旅

2017-10-25 21:39:48 | トレイルランニング

2017年8月19日(土) 南アルプスの畑薙第一ダムゲートから椹島を経て、二軒小屋まで折りたたみ自転車で往復してきました。

当初は、聖沢登山口に自転車を置いて、聖岳、赤石岳をややトレラン風に1泊でめぐる予定でしたが、畑薙ダムへの到着があまりにも遅くなりすぎたため、自転車往復の旅に変更したのでした。以下はその時の記録です。

行程:畑薙第1ダムゲート出発10:52~椹島13:38(再出発14:40)~二軒小屋15:56(再出発16:25)~椹島入口17:14~畑薙第1ダムゲート18:34  (距離約54km)

畑薙第1ダムから上流へ約1km車で走ると上の画像の駐車場が現れます。昭文社地図(2017年版)では、P20台となっていますが、この奥にも駐車スペースがあって、合わせると50台くらいは停められそうです。この日は十分ゆとりがありました。(注:東海フォレストのバス利用者はここに車は停めず、ダムの1kmくらい下流のもっと大きな駐車場に車を置き、そこからバスに乗車することになっています。したがって、ここに停められるのは、バスを利用せずに歩くか自転車の人だけになります。)

山での移動用に12000円で買った折りたたみ自転車。パンク修理セットを持ってないことに一抹の不安を感じながら出発(10:50)

ここがゲート(10:52)  監視の方もいました。自転車はフリーです。一般車は進入禁止です。

見ての通り、「南アルプスの入り口です」的な潤いは、ほとんど感じられません。

この東俣林道、そもそもは登山者のためにつくられたのではなく産業(林業、ダム)のための道だからでしょうか。

ダム湖の上に魅力的な吊り橋を発見。畑薙大吊橋(11:11)

往復しました。もちろん徒歩です。

恐怖感と楽しさ。  前から人が来たらどうしよう。

赤石ダム手前の展望所。わずかに雲に隠れているピークが上河内岳のようです。ここだけは舗装でした。

崩落個所もあります。

聖沢登山口(13:11)

1か所だけ、赤石岳が望める場所がありました。

東尾根(大倉尾根)入口。

椹島への分岐です。ここから急な下りです。

椹島は明るい雰囲気に満ちています。(13:38)

キャンプエリアの芝生きれい!

水場もピカピカです。

売店。14時でいったん閉店する様子でした。

そこに1機のヘリコプターが飛来。すごい風。

後で小屋の人に聞くと、赤石岳方面に歩いて救助に行くとのことでした。う~かっこいい!

宿泊棟の入り口。

ここで1日ゴロゴロしていたい。そんな気にさせてくれる場所でした。

椹島をあとにして、さらに北上していきます。

林道は、椹島までは不整地が多く、崩落個所もあり、さらに登り下りをくりかえしましたが、椹島以降は、路面も安定し、走りやすくなりました。

緑のトンネル。心地よい風が吹きます。

この分岐を右に行くと車道でそのまま二軒小屋に行けます。しかし、標識もなにもないので知らない私は左に進路を取りました。

柵がみえます。あれ、右だったのかなと気づきます。でもそのまま直進。

 

滝なのか堰なのか不明です。細かい水しぶきが林道まで飛んできて心地良かったです。

こんな山奥に、こんな人工的な水路はなぜ?って思いましたが、この奥にダムがあるみたいです。

林道はフェンスで閉鎖されており(その気になれば、自転車はまだ先まで進めます)、水路の手前の山道を少し登って二軒小屋に到着。

小屋が2軒だけあるので、二軒小屋と呼ぶのかな。

椹島ロッジ

二軒小屋入口 ナチュラル感いっぱい。

かわいい女性もおりました。いつか泊まりで来たいなあ。

静岡市(地元)から来られた方々と話が弾み、皆で記念撮影。

もっとここに居たかったけれど、着替えもないし、泊まらずに復路につきます。

行きは気が付きませんでしたが、注意していると所々にこのような距離表示がありました。

平沼ゲートとは畑薙第一ダムゲートのことです。前者が正しい呼称かもしれません。

小石下、清水平、千枚岳方面への登山道入り口。

椹島分岐。帰りは寄らずに右に進みます。途中、登山道入口近くでは、このように駐輪中の自転車を複数台見ました。

走っている自転車とは一度も出合いませんでした。

路肩注意。下流のほうが、崖エリアが多く、荒れています。

ゲートが見えてきました。

私が通過すると同時に、閉門されてしまいました(18:34)。

閉門してあっても、自転車は左わきのスペースから入れそうです。

駐車場に無事帰還。パンクしなくてよかった。ありがとう、マイ自転車。

4~5km車で下ったところに白樺荘があります。日帰り入浴は18時までで、タイムオーバーでした。

 

今回の東俣林道に関して

1.一般車は通りません。たまに東海フォレストの小型バスと作業用車両が通ります。路肩不安定ですので、すれ違い時は、止まったほうが安全です。

2.起伏は結構あります。私は5~6回、自転車降りて押して登りました。

3.水たまり、おうとつ、岩ごろごろエリアと路面は決して良くありません(とくに椹島までの区間)。パンク修理セットと空気入れはあったほうが安心です。

4.椹島、二軒小屋以外は売店もありませんし、自販機もありません。

5.街灯は全くないので、夜間走行に備えて明るいLEDライトは必携です。

 

以上、この予定外の東俣林道サイクリング、思いのほか楽しかったので記事にしました。