毎日が高地トレーニング

標高950メートルの高原での日々。各地のお薦めトレイル、ジョギングコースの紹介です。

クレイドルマウンテン登山記(コース詳細)  タスマニア旅行記3

2019-08-25 12:16:30 | 登山

2018年12月11日 タスマニア島に着いて3日目、 クレイドルマウンテンの山頂まで登ってきました。

以下、その時の記録です。今後行かれるかたの参考になるようにコース画像を多く載せました。

(行程)クレイドルマウンテンビジターセンター(バス乗車)9:50~ダブ湖駐車場10:13~クレーシャーロック10:37~ウィルクス湖11:46~Face track合流12:09~Summit Track分岐12:43~クレイドル山頂エリア13:38~14:16(下山開始)~  Face track合流15:31~キッチンハット15:38~マリオン展望台16:11~ウォンバットプール17:19~ローニークリーク駐車場18:30~Interpretation Centre20:04~ビジターセンター前20:30~ホテル(Discovery Holiday Parks)自室前20:40

9:25ホテル(Discovery Holiday Parks)の自室を徒歩で出発

ビジターセンターまでは歩いて10分です。

ビジターセンターのカウンターで国立公園入場チケットを購入(車1台、8週間有効で 60ドル)

こちらの画像はビジターセンター併設のカフェです。飲料を購入できるのもここが最後です。上部は池の水しかありません。

しっかり水分は持っていきましょう。

無料バス(国立公園入場チケットで乗り放題)で終着のダブ湖(Dove Lake)まで。バスは次々でていました。

クレイドルマウンテンとご対面。写真と同じで感動。

青空でテンションも上がります(10:20)

今回はダブ湖の東側を半周してLake wilksの脇を登ってキッチンハット手前からクレイドルマウンテン山頂を往復してくるコースです。帰りは、マリオン展望台、ウォンバットプール、ローニークリーク、そしてクレイドルバレーボードウォークをホテルまで歩いて(小走りして)下りました。  (今回は、と偉そうに書きましたが、当地に来たのは今回が初めてです)

グレイシャーロックの上に人が見えます。

トレイルはしっかり整備されています。

グレイシャーロックの上からのダブ湖。

このコース全体に木道がとても美しく配置されていて気持ちよく歩けます。

晴れてよかった。

駐車場のほぼ反対側まで来ました。

湖畔でも木道は小さな登り下りがあります。

ここから湖畔を離れてウイルクス湖を目指します。

ウィルクス湖(Lake Wilks)

ウィルクス湖を過ぎると岩場が現れますが、歩きにくくはありません。

振り返って眺めるダブ湖

Face Trackと合流(12:09)

Face trackは、少し歩きにくいです。捻挫に注意しましょう。登り下りもあります。

 

face trackは崖下を行くダイナミックなトレイルです。

Face track途中から見たウィルクス湖とダブ湖

のんびり休憩する登山者。ゆったりした空気が流れます。

地衣類?もきれい

木道はスリップしないように金網が張ってあります。 ウォンバットの糞発見。

そびえ立つクレイドルマウンテン。

サミットトラック(Summit track)入口(12:43)

山頂までのコースです。(これは、下山後にマリオン展望台方向に少し歩いた所からの画像です。)

サミットトレイルは徐々高度を上げ、岩も大きくなっていきます。

徐々に右方に巻きながら高度を上げます。

岩を乗り越えていく感じです。

ポールが立っていてコースを示しています。

振り返ると大展望!

股関節が柔らかくないと岩を越えにくいです。

よく岩が崩れないものだと感心してしまいます。右の頂が山頂だと思っていたら違いました。

ここで大地震があったら人生終わりですね。

稜線を越えたらさらに下りと登りが続いていました。

山頂まであと少し!

 

山頂エリアに到着(13:38)山頂は平らで広く、2~3か所、人の集まる場所ができていました。

眼下に雪渓。勝手に「ネコちゃん雪渓」と名付けました。山頂にいた中学生たちも「カット(Cat)!」と叫んでいました。

すこしカンガルーにも見えます。

落ちたら命はありません。

こちらは、稜線を過ぎたあとの登り道です。7~8名のかたが山頂目指して登っています。

怖かった分、達成感も倍増!

こちらが本当の山頂かも。標高は1545メートル。そんなに高くはありません。奥に見える山はBarn Bluff(1559M)

です。

立派な柱状節理。

360度の展望です。下り開始は14:16

ここが登りで一番難しかったところ。うまく足場を見つけることが大切です。

このコース、鎖場やはしごはなかったと思います。

なんと子供をおんぶして登るカップルがおりました。でもこのまま進むか悩んでいる様子でした。私が子供なら背負われたくありません(汗)。

だいぶ岩も小さくなってきて、ほっと一息。

休憩。

花の季節の始まり、って感じです。

サミットトレイル入口には15:31に戻ってきました。これはさらに少し下のキッチンハット。水もキッチンもなくただの小屋です。少し離れたところにトイレがありました。トイレもあまりきれいではありません。多くのリュックサックが置かれており、多くのかたがサブザックでサミットアタックをしている様子でした。

キッチンハットからマリオン展望台(Marions Lookout)までは穏やかで快適なトレイルです。

緊張もとれて楽しいウォーク。

振り返ると大分クレイドルマウンテンから離れてしまっていました。

マリオン展望台手前(16:11)

マリオン展望台からの眺望

こちらもマリオン展望台から。クレイドルマウンテンの頂上より、ここを目標にするハイカーのほうが多そうでした。ここでも十分に楽しめます。

マリオン展望台からの下り。(マリオン展望台には16:11~16:45まで滞在)

左はクレーター湖です。

おしゃれなテラス

ウォンバントプールが見えてきました。この先、ホテルまでの行程は、タスマニア旅行記4で記述します(たくさんのウォンバントと会いました)

 

(まとめ)

クレイドルマウンテン登頂は今回の旅行の最大の目標でした。天気にも恵まれて、ちょっとドキドキしながらも山頂に立つことができました。皆比較的軽装で、中学生たちも集団で登っていましたので、足場を確認しながらゆっくり歩けば、多くの方が登れそうに思いました。ただし関節の可動域の狭い人、高所が苦手な人、バランス感覚の悪い人は、無理して登らないほうがよいと考えます。売店や水場はありません。しっかり準備して登りましょう。


蓮華温泉から白馬岳~雪倉岳~朝日岳~蓮華温泉 1周日帰りトレイルランニング

2019-08-07 21:10:58 | トレイルランニング

2019年8月4日(日)蓮華温泉から白馬岳~雪倉岳~朝日岳~蓮華温泉と日帰りで1周トレイルランニングをしてきました。以下はその時の記録です。

行程:蓮華温泉ロッジ3:30AM~白馬大池5:17~白馬岳7:28~7:54再出発~三国境8:19~雪倉岳9:42~朝日岳11:59~12:26再出発~吹上のコル12:45~花園三角点14:00~白高沢橋14:42~兵馬の平15:38~蓮華温泉ロッジ16:12 

車中泊をして、2:50に起床。3:20に駐車場を出ました。蓮華温泉ロッジ裏手に水道があり、自由に使用できます。3:30に登山開始。

天狗の庭で夜明けを迎えます(4:31) ここまで急登ですが、道はしっかり整備されていて歩きやすいです。

白馬大池はテントがいっぱい(5:17)

これから進む稜線が一望できます。

人が急に増えました。白馬大池に泊まった方たちです。

船越の頭。眼下に雲海。


穏やかな稜線が続きます。紅葉の時期もきれいです。

手前が白馬岳

東側からのプレート運動によって持ち上げられて形成された地形であることがわかります。

山頂直下

白馬岳山頂到着(7:29)

方向盤は昭和15年との記載が台座にありました。

遠くのとんがりが剱岳

大雪渓側(東側)は荒々しい岩稜地帯です。

大雪渓を登る人たちも見えます。

山頂は大賑わいです

朝日岳に向けて出発(7:55)

三国境(8:20) 山頂~三国境間は多少岩場があってすれ違い待ちが多少発生していました。

コマクサも所々に咲いています。

以前に白馬岳に来た時からいつか下りたいと思っていた大斜面。念願叶って大満足。

雪倉岳避難小屋。バックは雪倉岳

来た道を振り返ったところ。鉢ヶ岳は巻いてます。

雪倉岳。展望は良いです(9:44)

朝日岳までに2つの水流と交差しました。2つ目のほうが水量が豊富でした(画像は2つ目の沢)

花の多いコースです。背後は朝日岳。

 

水平道分岐(11:18) 皆さん楽しく語らっておられました。

朝日岳への急登

出来立ての木道。この先に作業中の方々がおられました。感謝です。

 

朝日岳山頂(12:00) 明るい雰囲気の山頂です。右に写っている方からこの先のコースの情報をいろいろいただきました。

雲が増えてきて、眺望はあまり得られませんでした。

朝日岳直下には大きな雪渓もありました。雪渓上は歩きません。

吹上のコル(12:45)

花がいっぱいです。

延々とトレイルが続きます。

朝日岳から蓮華温泉までは10.9kmということになります。この標識は4~5個しかありませんでした。

 

水場は何か所もありました。ただし雪解け水なので衛生度は不明です。

展望テラス。木道だけでなく、テラスを作成するそのセンスが最高!

テラスから眺める朝日岳

いつまでも居たくなる心地よい空間。

木道が長く続きます。相当な費用とエネルギーが投入されているコースです。

里山の小路のような草原もあります。

結構時間がかかってやっと花園三角点に到着(14:01)

白高地沢にかかる立派な橋。標高1354mですでに蓮華温泉より100m低いです(14:44)。

さらに200m下って同じような橋を渡ると登り返しが始まります。

兵馬の平(へいまのたいら)標高1320m。花真っ盛りでここまでの疲れもすっ飛びました(15:39)。

 

花園独り占め!

花園から標高差150mをさらに上がってキャンプ場にでました。

 

蓮華温泉ロッジに帰還(16:12)

この道を歩いてきました。

いったん駐車場へ戻ります。左はトイレ。

昨夜は3台くらいしか空きスペースなかった駐車場。日曜の午後は空きも多いです。

ロッジでコーラを買って、温泉料金を払って野天風呂へ。内湯のみは損ってことね。

一番大きな仙気ノ湯   霧につつまれて神秘的でした。

帰りの林道からの一枚。見えるのは雪倉岳あたりかな。


今回のコースは以前から1周したかったものの、ラストの部分に300mの登り返しがあって辛そうでなかなか決心がつかなかったコースです。思った通り朝日岳からの下りは時間もかかり汗だくでのゴールとなりました。このルートを逆に登っていく方も多く本当に尊敬してしまいました。登りだと何倍も辛そうです。

ただし木道や階段がしっかり整備されており、このルートの管理をされている地元(新潟県糸魚川市)の愛情が強く感じられるトレイルでした。