2018年5月27日、秩父湖から和名倉山、将監小屋、飛龍山、雲取山、三峰、秩父湖と1周するトレイルランニングをしてきました。秩父湖から和名倉山までが破線ルート(難路)となっており、いままで踏み込めずにいましたが、ほとんど問題なく、和名倉山に立つことができました。和名倉山以降の稜線はアップダウンが続き、決して楽ではありません。雲取山から霧藻ヶ峰までもアップダウンが多い上にガレ場もあり、気が抜けませんでした。三峰神社から秩父湖まではほとんど人が歩かないコースのようで、もっとも道が不明瞭でした。
行程:二瀬埼玉大山寮4:50~和名倉山7:53~将監小屋9:58~飛龍山11:41~雲取山13:30~三峰神社16:36~埼玉大山寮17:56 (距離約40km)
埼玉大山寮奥の駐車場出発4:50 車は、4~5台くらい停められそうでした。この日は日曜日でしたが、私のみでした。
埼玉大寮の手前にも広い(20台くらい停められそうな)駐車スペースがありました。
秩父湖に架かる吊り橋を渡ります。この吊り橋までの道が結構荒れています。ちょっとよろめくと湖に転落しますので慎重に歩きましょう。
植林帯の急登を申し訳程度のつづら折りで登っていきます。
反射板跡地5:57 ここからしばらくは平らです。
崩落個所。トレースはしっかりついています。
森林軌道跡地を進みます。
線路が残っているのは水平道の終点のここだけでした。
造林小屋跡(6:29) 昔の地図だとここに小屋があり、小屋の中を通り過ぎるように道があったと記載されています。
ここが今回のコースで最も迷ったポイントです。造林小屋跡から20~30メートル先だったと思います。ドラム缶の方向に踏み跡があり、直進したくなるのですが、実は右に曲がり登っていくのが正しいです。ここには標識がほしい、と感じました。右に登っていくと小川があり、それを横断していきます。そのあと急登がしばらく続きます。
急登を終えると標識も出てきてひと安心。
苔むした樹林帯。最近雨が少ないのか、冬の雪が少なかったのか、苔はやや乾燥気味でした。
北ノタルはどこかわからぬうちに通過してしまい、気づいたら二瀬分岐でした(8:10)
縦走路を逸れて、東の和名倉山山頂を目指します。
和名倉山山頂(7:53) 展望はないものの、木漏れ日が降り注ぎ、明るく気持ちの良い山頂でした。
分岐山頂往復エリア。枝が伸びてトレイルが少し狭くなっているところもあります。
往路をしっかり覚えていないと直進してしまいそうな箇所があり注意が必要です。
二瀬分岐に戻ってきました。
ときどき西側方面に視界が開けます。
明るい小ピーク
二瀬分岐以降、南方面から和名倉山に向かう登山者とすれ違うようになります。
山ノ神土までに20人くらいと出会いました。結構アップダウンはあり、南からの往復登山でも決して楽ではなさそうです。
明るい東仙波(2003m)
正面のピークには登らずに、左の裾を巻いていきます。やや笹が深いところもあります。
山の神土到着(9:44)。ここからは奥秩父主脈縦走路です。
防火帯も伸びていて明るい稜線です。
将監峠から将監小屋へ。下に見える建物は新しくできたトイレです。
水が豊富にながれています。ここでしっかり補給します。
稜線より南側をトラバースしていくので、日に照らされて心地良いトレイルです。登り下りは結構あります。
飛龍山。直登ではなく、南側にいったん巻いてから山頂へ道が伸びます。
崩落あり。通過してから振り返ったところ。下に急峻な斜面が続くので見た目以上に危険な箇所です。トレイルは踏み抜きの可能性があり、谷側は転落したら止まらない斜度です。トレイルより山側の笹の上を歩きましょう。
飛龍山への分岐。禿岩はここより少し手前にあります。
飛龍山頂(11:41)。倒木が多く、以前より少し明るくなった印象を持ちました。
飛龍から雲取山にかけては、こんな天空の回廊のようなところもあります。
これから進む稜線がしっかり眺められます。まだまだ遠い!
三条ダルミから雲取山山頂までは急登が続きます。飛龍から雲取山までにすれ違ったのは3人くらいでした。
雲取山頂(13:30)。新しくできた立派な標柱。山頂には7、8人。
雲取山荘は標高1830メートル。雲取山から200メートルくらい下ります。
水は勢いよく流れていました。心温まる標識も刷新。
雲取山荘からしばらくは良く踏まれた歩きやすい道です。
酉谷山のある長沢背稜と別れてからは登りが続きます。白岩山は標高1921メートルもあるので、雲取山荘より90メートルも高いことになります。大ダワの鞍部からは200メートル近く登ります。
もう下り基調と考えて気楽な気分になっていた身には辛いです。
白岩山を越えてしばらくすると今にも壊れそうな白岩小屋に出ます(14:49)
トウゴクミツバツヅジも最盛期でした。
0.5kmごとにこの標識がでてきて、励みになります。
三峰が近くなると標識も徐々に立派になっていきます。
お清平(15:28)。別名お経平。 悲恋のお清さん説。石にお経を書いて埋めた説。2つの名前由来説があるそうです。
晩秋のような落ち葉のふかふかトレイル。
霧藻ヶ峰(15:40)。 閉店し(昼間はやっているのか不明)、人影はまったくありませんでした。公衆トイレがありました。
霧藻ヶ峰からは三峰神社までずっと下りです。トレイルも小走りしやすくなります。
参道の雰囲気がでてきました。
車道エリアに帰還(16:31)し、ひと安心。
今回の準ゴール地点なので、記念撮影しました。参拝の方もいて、安堵感に満たされます。
三峰神社の境内は、夕刻なのにたくさんの人。
コマ犬はオオカミ。
参道も立派。
ここが本殿のよう
コマ犬のオオカミ君と記念撮影
通過してきた山を振り返ります(16:50)
さあ、これから埼玉大学山寮まで下山です。まず、旧ケーブルカー駅のあった方面へ向かいます。
ここは左へ(右は再び神社に入ってしまいます)
この鳥居は左へ。若いころにケーブルカーで来たことがあるのに、全然記憶がありません。
ここも以前はお店で栄えていたのでしょうね。
だんだん寂しくなってきて、人の入った痕跡が乏しくなってきました。
コースロストを疑い、引き返そうとしたら、この標識が現れました。
標識に従って下山開始。人は全くいません。
所々に標識はありました。
地図にある通り、一旦、車道に出ます(17:20)。
自販機付きのあずまやです。
車道を離れて、再び少し登ります。
西日のこぼれるいい感じのトレイルになってきました。
再度、車道に合流。しばらく車道に沿って進みます(歩道あり)。
歩いている人は私のみ。
ここで再び山道に入ります(来た道を振り返ったところ)
歩く人は少なそうなですが、しっかりしたトレイルです。
消化ホース格納箱に人里感が一気に増しました。
地図にない道が現れました。
民家の前を通過。
最後は少し道が荒れています。捻挫に注意しましょう。
トレイル終了。
車道に出て左を向けば、この通りスタート地点です(17:56)
(まとめ)
和名倉山までは、道は整備されていて、迷うことは少ないです。造林小屋の先は直進しないように注意しましょう。
和名倉山から二瀬分岐に戻る際、右方向に進む地点を忘れないようにしましょう。
二瀬分岐から山ノ神土までは登り下りが多いです。
将監小屋はぜひ立ち寄り豊富な水を補給しましょう。
雲取山以降も登りが結構ありますので、最後まで力を残しておきましょう。
三峰神社から埼玉大山寮までが一番、道がわかりにくいです(上記画像を参照ください)。
ロングトレイルで埼玉県側に戻るエスケイプルートはありませんので、日の長い季節の天候の良い日に入山しましょう。
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