毎日が高地トレーニング

標高950メートルの高原での日々。各地のお薦めトレイル、ジョギングコースの紹介です。

奥秩父1周トレイルランニング(川又~雁坂峠~破風山~甲武信岳~十文字峠~栃本~川又)

2014-08-23 05:02:47 | スポーツ

 2014年8月2日(土)奥秩父の埼玉県内の山々を1周するトレイルランニングをしてきました。コースは秩父湖の奥に位置する川又をスタートし、雁坂峠~破風山~甲武信ヶ岳~十文字峠~栃本とサツマイモ形に尾根を時計回りで進みました。距離は40kmです。

(行程)

川又5:57~雁坂峠9:05~甲武信ヶ岳11:37~三宝山12:03~十文字峠13:26~白泰避難小屋(三里観音)16:10~栃本~川又18:00

 

Cimg0004

上記画像は「栃本広場」。はじめここをスタート地点にする予定でしたが、車一台もなく、人家も遠く、車上盗難に遭いそうな気がしたので、やめました。トイレはあります。

Cimg0006_2

 

ここは川又です。正式な駐車場はありませが、何台か広めの場所に停まっていました。

2~3台なら邪魔にならずに駐車できそうです。

水洗トイレがあります。ここから走り出すことに決めました。

Cimg0009

はじめは国道を雁坂トンネル方面に上がっていきます。歩道はないです。(5:57)

Cimg0013_2

ここが登山道入り口。ここには駐車場もトイレもありません。(6:10)

 

 

Cimg0027_2

はじめの1時間は急登です。それが終わると広めの明るい尾根道になります。

Cimg0032

樺避難小屋。ここまでの30分くらい、数匹のアブ(スズメバチのような模様をしたアブ)にずっとまとわり付かれ、小屋内に一時退避。窓ガラスにまでぶつかってくる攻撃的性格のアブでした。日焼け止めのにおいにでも興奮してしまったのでしょうか。こんなに追われ続けたのは初めてでした。小屋はきれいです。(7:42)

Cimg0040_2

昔の人々はこの道を通って秩父と山梨を行き来したそうです。

 

Cimg0042_2

雁坂小屋の管理人さんが作られたと思われる人間味ある看板が所々に出てきます。

「だるま坂」は最後の急登です。

Cimg0047

標識は距離も書かれています。

Cimg0054

奥秩父らしい苔むしたトレイルになってきました。明るくて心地良いです。

Cimg0058

今日は雲多く、午後から雷雨の予報です。雁坂小屋が見えてきました。

Cimg0062

水場。ここで今朝デビューの新しいデジカメが水没し使用不能になりました(ショック!)。この先は携帯カメラで撮った画像になります。

 

Dsc_0635_2

雁坂小屋の水場です。1回50円と書かれていました。先ほどの昇竜の滝から高低差を利用しホースで水を引いています。(8:53)

 

Dsc_0640_2

雁坂峠(9:05)。明るい峠です。 日本三大峠らしいです。その基準ってなんなんでしょうね。

Dsc_0641

雁坂嶺(9:30) 2289M  雁坂峠より地味です。

 

Cimg0066

西破風山( 2317M)  このあたりは岩が不規則に露出していて歩きにくいです。スリップや捻挫に注意しながら進みます。このあとは岩場の急な下りがあります。

Dsc_0646

下りきった笹平の鞍部にある破風山避難小屋。扉に「埼玉県」と書いてあるので埼玉県で建てたのでしょうね。内部もきれいです。

Dsc_0647

笹平以降登り返しの急登が続き、サイノ河原に出ました。雨が本降りになってきて、出合う人も少なく心細くなってきます。

Dsc_0650

甲武信小屋(11:25) 5月に来たときは外の蛇口が使えず、小屋内のタンクから水をいただきましたが、今回は蛇口から水がでました。1リットル50円です。冷たくておいしい水です。

皆寒そうに雨の止むのを待っている様子でした。私は先を急ぎます。

Dsc_0653

甲武信ヶ岳(2475M)山頂(11:37)途中からヤッケ着用です。西のほうから雷鳴も聞こえだし、緊張感が高まります。

Dsc_0657

 

三宝山(2483M)。 実は甲武信ヶ岳よりこっちのほうが高いんです。

この先、十文字峠までも結構登り下りが多いです。クサリ場もあります。決して穏やかな尾根ではありません。

 

Dsc_0667_2

尾根のひらけた場所から西の川上村方面を望んだこところ。断続的な雷雨の割には雲が高く展望は良いです。

午前中から雷が来るとは予想外でした。岩尾根の見晴らしの良いエリアは雷さまに目をつけられないようになるべく姿勢を低くして早めに通り過ぎます。

Dsc_0669

十文字小屋のすぐ上の分岐点。右の栃本方面に進みます(13:26)

Dsc_0674

苔蒸したふかふかのトレイル。もちろん緑の苔のところは踏まないように進みます。

 

 

Dsc_0680_2

股の沢林道、柳小屋方面は、崩落があり通行止めです(2014,8月現在)。

Dsc_0681_2

四里観音像。このあとも観音象が三里から一里まであります。どれもひっそり立っています。

このコースは昔、栃本から信州へ抜ける大切な道だったことがわかります。

Dsc_0686

今日はホカオネオネ使用です。ただしこのホカシューズは日本でホカが出始めたときのものと比べて底の面積が小さいためクッション性が落ちます。またひもの穴の間隔が広くワンタッチ式の固定なので、足の甲の締め付けがやや弱く、つま先に負担がかかりやすい気がします。

ホカオネオネは今まで5足買っていますので、後日詳しく感想を述べたいと思います。

Dsc_0690

四里観音避難小屋。屋根が一部破損していましたが、内部の天井は問題ありませんでした。

近くに水場の表示もありました。

Dsc_0697_2

フラットな林道がでてきました。これは中津川林道方面から延びてきています。少しだけここを進み再び細い山道に入ります。

Dsc_0700

栃本までの尾根道は山の北や南の斜面を巻いていることが多く、トレイルが細いです。しかも北斜面では左手が切り立っていることが多く、滑落しないように注意が必要です。決してのんびり気持ちよく走れるトレイルではありません。登りも多いです。

この標識のどちらに鍾乳洞があるのかはわかりませんでした。

Dsc_0708_2

のぞき岩は眺望良いです。走ってきた西の尾根方面を見たところ(16:01)。

雨があがり、少し空が明るくなってきました。

Dsc_0710

のぞき岩のすぐ向かいに白泰山避難小屋。

 

Dsc_0714_2

のぞき岩以降は広くて走りやすい道になります。

 

Dsc_0721

車道に一度出ます。20メートル先で再び山道に入ります。

Dsc_0728_3

ここで山道が終わりです(17:31)。この先の林道のカーブのところに谷からパイプで引いた水が流れています。顔を洗ったり飲んだりできます。

Dsc_0732

栃本の民家が見えてきました。いつものことながら山から下りてきた時のこの風景に安堵感を感じます。

 

Dsc_0734_3

栃本の関所。関所といってもはじめは藩士が一人で業務をこなしていたこと、何度も火災にあい、今の建物は江戸末期のものであること、もともと平屋で明治以降に2階が増築されたことなどが書かれていました。

 

Dsc_0738_2

栃本からもさらに下ります。

Dsc_0739_2

18時00分、川又に帰ってきました。トイレ前で、太いホースから水が勢いよく流れており手足顔しっかり洗ってすっきりできます。

 

この1周コースは、前々から走ってみたいコースでした。小さい登り下りが多いので距離以上に疲れました。前半と後半に古道があり、靴もないいにしえの時代の人々の苦労に思いを巡らしながら進むことができました。

スタート地点の選択枝になる栃本広場と川又は標高差が400メートルあります。栃本広場スタートだとはじめ一気に下らないといけないですし、もし引き返したときにまた400メートル車道を登らないといけないことになります。ですから車利用の場合、川又を起点とすることをお薦めします。

途中にエスケイプルートはありません(エスケイプすると川又に戻ってこられません!)。

今回は天候が良くありませんでしたが、日の長い季節の天候の良い日に入られたほうが無難でしょう。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿