トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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【書評】日本レールバス大全

2010-06-05 22:37:00 | ノンジャンル
芸文社から『日本レールバス大全』が発売された。
160ページで、構成はJTBのキャンブックスに類似している。
著者は斎藤幹雄氏、岡本憲之氏で、どちらも気動車には大変造詣が深く、鉄道史学界における次の世代を担う若手である。
岡本氏は特に軽便鉄道、斎藤氏は軽快気動車を中心に多数の著作、論文を世に送り出しており、この2人の共著であるからお互いの良い処を補いつつ、大変読み応えがあった。
特に黎明期の内燃動力車両においては、従来鉄道省の開発車両は多々紹介されてきたが、殖民軌道や軽便鉄道の分野においてここまで詳細に紹介しつつも難解すぎず、うまく取捨選択して的確に纏められていると感じた。

反面新世代軽快気動車については、ほぼ同時期の国鉄~JR車両への言及が少なく、同じようなコンセプトに基づいて製造された密接に関連する車両群だけに少し不満である。

しかしながら写真を多用しつつ160ページにまとめるにはいざ仕方ない処であろう。
内燃動車関連の文献、書籍としては元JR九州社長・会長の石井幸孝氏が有名であるが、石井氏の書籍はあまりに専門的過ぎて難しい、と思われた方には本書は入門編として手に取ってみるのもよいであろう。




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2 コメント

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Unknown (トライランダー)
2010-06-13 21:23:34
>AR105様
コメント有難うございます。
10代以降の気動車は、キハ80,181を除いてバスの思想が多々取り入れられていると言っても過言ではありませんから、どこで「レールバス」としての線引きを引くかは難しい処でしょうね。

HP久々に拝見致しました。AR201は当初外国人立ち入り禁止区域の首都ネピドー運用だったらしく画像は殆どありませんでしたが、ヤンゴンに転属したようですね。
いずれにせよ貴重な画像、興味深く拝見させて頂きました。
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Unknown (トライランダー)
2010-06-13 21:25:28
>AR105様
コメント有難うございます。
10代以降の気動車は、キハ80,181を除いてバスの思想が多々取り入れられていると言っても過言ではありませんから、どこで「レールバス」としての線引きを引くかは難しい処でしょうね。

HP久々に拝見致しました。AR201は当初外国人立ち入り禁止区域の首都ネピドー運用だったらしく画像は殆どありませんでしたが、ヤンゴンに転属したようですね。
いずれにせよ貴重な画像、興味深く拝見させて頂きました。
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