飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

4.売上UP作業計画 31

2018-05-30 09:33:25 | 売上50%UP作業計画。

売上UP相談は
早めの相談が より効果的です       

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     瀬戸大橋30周年四国は    new
      本州ス―パーの草刈り場に
                連載  8

     反撃はコストと時間がかかる

     こうしたことを言うと、四国のス
     ーパーはなぜ反撃しなかったのか
     、という疑問を持つ方も多いと思
     う。進化した店舗が生まれたので
     あれば、その新型を出して対抗す
     ればいい。その通りなのだが、あ
     る意味、箱ものでもある店舗商売
     では、既に造ってしまった店を新
     しいものに転換するのは、時間も
     おカネもかかるのだ。特に地域で
     の有力企業の場合、造り替えなけ
     ればならない店舗の数は多くなる
     。また、新しいタイプの店に適し
     た立地条件は異なっているケース
     がほとんどで、同じ場所での建て
     替えには向かないことが多い。建
     物のつくり、サイズ、駐車場の規
     模などが違うと、前の店の広さ、
     道路付きでは再構築できないのだ
     。新規参入企業と較べて、既存店
     の処理にかかる費用やエネルギー
     の分、圧倒的に不利なのである。
     (次回に続く)

 

 

     瀬戸大橋30周年四国は    
      本州ス―パーの草刈り場に
                連載  7

    10年間で売り上げが
     ゼロから400億円に

     さきほどのランキングにも顔を出し
     ていた、本州有力企業のハローズと
     いうスーパーがある。この企業は四
     国フロンティアを、戦略的に攻める
     ことで成長した代表格である。この
     会社のエリア別売り上げ推移を図に
     してみると、08年には四国での売り
     上げはなかったが、18年には400億
     円以上になっている。元々の地盤で
     ある中国地方での増加額のおよそ倍
     であり、いかに四国に重点を置いた
     かが分かる。ハローズは、ある時期
     に、広島県福山市にあった物流拠点
     と本社を、瀬戸中央自動車道(瀬戸
     大橋)の起点である早島インターチ
     ェンジ周辺に移転させ、そこを橋頭
     堡(きょうとうほ)として四国各地
     に進出していった。同社は、大型複
     合施設を出店し、周囲の小型・中型
     店からシェアを奪ってしまう、とい
     う勝ちパターンを着実に実行し、 1
     200億円企業に成長していった。

 

 

     瀬戸大橋30周年四国は    
     本州ス―パーの草刈り場に
                連載  6

     本州から見れば新大陸

     このため、本四連絡橋が出そろっ
     た00年代には、四国の対岸である
     中国地方の有力企業は、こうした
     大型複合施設を得意とする企業や
     新手のディスカウントストアなど
     で占められていた。中国地方では
     00年代以前にこのような競争が進
     行したため、小型・中型単独形式
     の競争相手は既に淘汰が進んでお
     り、大型複合施設同士、もしくは
     ディスカウントストアとの競争と
     なり、有力企業間で勝ったり負け
     たりという激戦に入りつつあった
     。そうした時期に四国に3 本の橋
     が架かり、実質地続きとなったこ
     とで、本州企業にとって進出可能
     なエリアが拡大した。その上、四
     国には小型・中型単独店が温存さ
     れていたため、本州の有力企業か
     ら見れば、そこはまさに「新大陸
     」であった。こうして四国には、
     中国地方から有力企業がなだれ込
     み、ほぼ一方的にシェアを奪って
     いった。
     (次回に着く)

 

 

 

     瀬戸大橋30周年四国は    
     本州ス―パーの草刈り場に
                連載  5

     四国内は穏やかな競争だった

     かつて、本四連絡橋のない時代、
     四国への物流はコストがかかる割
     にはマーケット規模が小さいとい
     う判断から、本州の企業は四国へ
     の進出には消極的であり、四国内
     では地元企業がシェアを分け合っ
     ていた。エリア内での競争があっ
     て、上位集約は進行したが、基本
     的には限られたプレーヤー同士で
     の陣取り合戦であったため、ある
     意味、手の内が分かった相手との
     緩やかな競争だった。その間に、
     本州のスーパーはかなり進化して
     いた。幹線道路沿いに、大型の食
     品スーパー+ドラッグストア+ホ
     ームセンターや百円ショップとい
     った専門店との複合施設を造り、
     小型・中型の単独店(スーパー、
     ドラッグストアなどが単独で出店
     している店。フリースタンディン
     グとも呼ばれる)を運営している
     企業を駆逐した。
     (次回に続く)

 

     瀬戸大橋30周年四国は    
     本州ス―パーの草刈り場に
                連載  4

     本州企15年度で43%で拡大中

     黄色網掛けが本州企業、網掛けなし
     が四国企業を示しているのだが、0
     0年には上位企業の大半が四国企業
     だったのが、15 年には本州企業が
     多数ランキングを占拠していること
     が一目瞭然だ。00 年当時のトップ
     シェア企業  だったマルナカという
     スーパーは 15年でもトップなのだ
     が、  国内最大手でもあるイオング
     ループに買収されて、  本州企業に
     なった。それ以外でも、  この期間
     に本州企業の参入が相次ぎ、  新し
     い顔ぶれによって  四国マーケット
     は再分割されてしまった。00 年に
     7  %程度だった本州企業のシェア
     は、15 年時点では43  %となり、
     今でもそのシェアは拡大中という
     状況だ。スーパーマーケット業界
     においては、四国は本州企業の草
     刈り場となったのである。

 

 

     瀬戸大橋30周年四国は    
     本州ス―パーの草刈り場に
                連載  3

     四国は本州企業の草刈り場に

     地続きになった四国では環境変化
     の影響で、この 15年ほどの間に、
     スーパーマーケットの勢力地図が
     激変した。橋で本州につながった
     徳島県、香川県、愛媛県( 3県の
     合計)における 00年と15年の食
     品販売額ランキングを比較してみ
     た(図表)。

徳島、香川、愛媛のスーパーの食品販売額ランキング 徳島、香川、愛媛のスーパーの食品販売額ランキング

     (次回に続く)

 

 

     瀬戸大橋30周年四国は    
     本州ス―パーの草刈り場に
                連載  2

     吸引効果とストーロー効果

     瀬戸大橋30周年に関連する報道
     では、例えば、「橋は産業、観光
     などで経済効果を生んだ。移動や
     輸送の時間は短縮され、県産品の
     販路拡大や企業の進出などをもた
     らした。県勢発展、四国における
     拠点性の維持。恩恵は大きい」と
     いったプラスの経済効果を伝えな
     がらも、本州に人や商売を吸い上
     げられる「ストロー効果」といっ
     たマイナス面での影響について書
     かれたものが多かった。ただ、外
     国人観光客の増加という面では確
     実に吸引効果が見られるようであ
     り、インバウンド需要の取り込み
     には、今や欠かせないインフラと
     なっているようだ。
     (次回に続く)

 

     瀬戸大橋30周年四国は   
     本州ス―パーの草刈り場に
               新連載  1

     瀬戸大橋が開通して今年で  30周
     年を迎えた。開通当初は通行料の
     関係もあり苦戦したようだが、香
     川県から岡山県まで通勤、通学す
     る人も増えて、今では橋を通る車
     は1日に2  万台以上、JR瀬戸大橋
     線の利用者は 1日 2万人以上とな
     り、本州~四国の行き来はかなり
     密接になった。JR瀬戸大橋線には
     何度か乗ったことがあるが、岡山
     ~坂出間は思った以上に近い上に
     、景色も素晴らしく快適だ。それ
     以前は連絡フェリーで2 時間だっ
     たところが、40  分に短縮された
     ことも大きい。1988  年の瀬戸大
     橋に続き、98年には明石海峡大橋
     、99年に瀬戸内しまなみ海道が開
     通して、  本州と四国を結ぶ3ルー
     トが完成。2000年代以降、本州~
     四国間は実質地続きになった。
                    中井彰人 ITmedia
              (今回新連載です)

  

     出荷量4年で7倍     new
         流拡散ピーチの人気の秘密
              最終回  5

     なぜ中国人観光客が
     支持しているのか?

     龍角散ピーチが中国人観光客に支
     持される理由はいくつか考えられ
     る。まず、中国では都市部を中心
     に大気汚染が深刻な問題となって
     おり、品質が高いと評価されてい
     る日本製のど薬の需要は多い。ま
     た、コンパクトなサイズでそれほ
     ど価格が高くないので、知り合い
     や親類に配るお土産に適している
     こともある。龍角散の広報担当者
     は別の要因として「  地道なPR活
     動でインバウンド需要を作り上げ
     てきたことが奏功した」と説明す
     る。同社はインバウンド需要が注
     目される前から、現地の旅行者向
     けのフリーペーパーに広告を掲載
     し続けてきた。10  年に中国人個
     人観光客向けのビザが緩和された
     際、当時の経営陣がビジネスチャ
     ンスと考え、積極的な PR 活動を
     行ったのだ。こういった活動の成
     果が徐々に浸透していった。龍角
     散ピーチ以外にも、龍角散(微粉
     末)や「龍角散ののどすっきり飴
     」シリーズも訪日観光客に売れる
     商品に育っている。17  年度にお
     ける同社の売上高は約176億円だ
     が、インバウンドに起因する売り
     上げは約3割にものぼる。「中国
     の方にとって生活に欠かせないも
     のとして認識された」(同社広報
     )ことが、龍角散の売り上げアッ
     プに大きく貢献しているようだ。
    (今回最終回有り難うございます)

 

 

     出荷量4年で7倍    
       流拡散ピーチの人気の秘密
             連載  4

    ミントよりピーチが人気

    インバウンド需要を取り込んで売
    り上げを伸ばしているココカラフ
    ァインでも同様の動きがある。「
    龍角散ダイレクトスティック」シ
    リーズの売り上げは17年比で1.5
    倍のペースで増えており、ミント
    よりピーチのほうが人気だという。

photo True Dataのインバウンド消費動向調査に基づいた18年2月の売り上げ個数ランキング(出所:True Data公式Webサイト)
     (次回最終回お楽しみに)
 

 

     出荷量4年で7倍    new
       流拡散ピーチの人気の秘密
             連載  3

     中国人観光客に大人気

    龍角散ピーチの売り上げに大きく
    貢献しているのが中国人観光客だ
    。龍角散の広報担当者は「中国の
    方が多く購入しているようだ」と
    説明する。同商品は韓国、台湾、
    香港では購入可能だが、中国では
    販売していない。広報担当者の説
    明を裏付けるデータがいくつかあ
    る。データ分析などを手掛けるT
    rue Data(東京都港区)は、全
    国ドラッグストアのPOSデータを
    もとに18年2月のインバウンド消
    費動向調査を実施した。調査によ
    ると、龍角散ピーチはトップ3に
    ランクインしている。True Data
    はインバウンド消費において、リ
    ップクリームやこんにゃくゼリー
    といった商品でも、ピーチ風味が
    売れ筋になる傾向があると分析し
    ている。インバウンド消費の主役
    である中国人観光客にとって、桃
    は不老長寿の象徴であり、縁起の
    よい果物だ。
    (次回に続く)

 

 

     出荷量4年で7倍    
     流拡散ピーチの人気の秘密
             連載  2

   桃風味の龍角散が
   誕生した背景

   「龍角散ダイレクトスティック」
   シリーズは「龍角散(微粉末)が
   飲みにくい」という顧客の声を受
   けて開発された。それまでの龍角
   散は、専用のサジにとって口まで
   運ぶ必要があった。しかし、粒子
   があまりにも細かいため「さじか
   らこぼれてしまう」「口に含んだ
   直後にむせてしまう」という問題
   があった。顆粒状ならば、口に運
   ぶまでに飛散する心配がない。さ
   らに、口の中に入れてから溶ける
   ので、むせることなく飲み込むこ
   とができる。
   (次回に続く)

 

 

     出荷量4年で7倍    
   流拡散ピーチの人気の秘密
           新連載  1

         のど薬「龍角散」シリーズに「
         龍角散ダイレクトスティック ピ
         ーチ」(実勢価格:税込550円
         前後)がある。最も歴史がある
         青いラベルの龍角散(微粉末)
         は缶に入っているが、「ダイレ
         クト」シリーズは顆粒の状態で
         スティックに入っているものと
         、トローチタイプがある。龍角
         散ピーチは2008年に発売され
         てから、売り上げを大きく伸ば
         している。龍角散(東京都千代
         田区)によると、17  年度の年
         間出荷量は約 500万個で、 13
         年度から 7倍以上に増えている
         という。さらに、龍角散(微粉
         末)と龍角散ダイレクト 3種の
         売り上げ全体に占める龍角散ピ
         ーチの割合は約 3割にものぼる
         。同社は  16年に製造ラインを
         強化し、必要に応じて 24時間
         生産を実施しているほどだ。な
         ぜ、これほど売れるようになっ
         たのか。
                        昆成徳 ITmedia
         (今回新連載です)

 

 

   廃道に鉱脈を見出した  new
         男の快活な人生  最終回 20

   モチベーションノコントロール
   が源

   「モチベーションが維持できなく
   なったら、何も生み出せなくなっ
   てしまいます。山にも行く気力が
   なくなって、モノも書けなくなる
   。そうしたら私は本当に食べてい
   くすべがなくなります。私は常々
   廃道に行き続けて、燃料を補給し
   続けないといけないわけですよ。
   自分にも読者にも対価を与え続け
   ないといけない」この後何年も生
   きていくためには、将来への不安
   に目を向けず、今ある気力を全力
   で守る。矛盾しているようで矛盾
   していない。この徹底したモチベ
   ーションコントロールこそが、 1
   0 年前と変わらない、平沼さんの
   屈託のなさの源なんだと思った。
     平沼さんは80歳になっても廃道探
   索を続けたいという。「廃道に行
   けなくなったら生活保護一直線で
   すしね。まともな社会人経験が数
   年間のコンビニエンスストアくら
   いしかない人間が、今さら別の道
   を選ぶことはできないですから
   (笑)」
   (今回最終回有り難うございます)

 

 


   廃道に鉱脈を見出した  
         男の快活な人生   連載 19

   探索した順番ではなく気が向いた
   順にレポートを書くのものそうだ
   し、プレッシャーや公開範囲の狭
   さを伴う同人誌をやめたのもそう
   。アフィリエイトという、記事に
   対する直接的な対価ではない手法
   を基本の収入源にしているのもそ
   うだ。

   モチベーションの敵になるような
   ものは極力排除する

   読者の声も過度には追いかけない
   。「山さ行がねが」や公式ツイッ
   ターに届くコメントには目を通す
   が、それ以上を追うとネガティブ
  
   な反応に気がめいったり、他の廃
   道サイトの情報が入って心がザワ
   ザワしたりするリスクが高まるか
   ら触れないままにしている。とに
   かくモチベーションの敵になるよ 
   うなものは極力排除して、ストレ
   スなく廃道に相対するように細心
   の注意を払っているわけだ。
   (次回最終回お楽しみに)


 

 

   廃道に鉱脈を見出した  
         男の快活な人生   連載 18

   モチベーションが
   減退したことない

   変化に対して鷹揚な背景には、自
   らの価値を間断なく見つめる冷静
   さがある。自らを甘えた逃げる人
   間と評するのもそうだし、廃道レ
   ポートというコンテンツの評価分
   析にしてもそうだ。「廃道探索に
   は前述のような独特の魅力があっ
   て、私は今のところはすごく楽し
   い情報発信ができているという自
   負があるんですよ。代えが利かな
   い魅力があれば、それをどうおカ
   ネに換えるかが変わってもどうに
   かなる。だから、将来稼げなくな
   るという心配もしてないです」こ
   の代えが利かない魅力を維持する
   のは、自らが持つ廃道へのモチベ
   ーションしかない。これまで廃道
   へのモチベーションが減衰したこ
   とはない。それは自然にそうなっ
   たわけではなく、周辺にまとわり
   ついてくる「嫌」を意図的に取り
   除いてきたからだ。
   (次回に続く)

 

 

    廃道に鉱脈を見出した  
         男の快活な人生   連載 17

    生き方の変化は嫌じゃない

   将来への不安は「あったはず」だ
   が、スロットで思うように勝てな
   くなってきた頃も押し潰されるよ
   うな怖さは感じなかったという。
   それは自らが認めるように根が楽
   観主義者ということもあるだろう
   けれど、生き方が変化することが
   「嫌」ではないのが大きいように
   感じる。「変化して当然ですし、
   変化に対して声を上げて食い止め
   るような気力もないですしね。そ
   ういうアンテナも張っていません
         し。だから、たとえばアフィリエ
        イトの仕組みが終了したらすごく
         悩むと思うんですけど、そのとき
         はそのときで別の稼ぎ方を考える
         と思います。また同人誌をやるか
         もしれないし、別の方法かもしれ
         ない。今は私のサイトを好きだと
         言ってくださる読者がたくさんい
         てくれるので、そんな仲間と知恵
         を出し合って維持するように頑張
         ると思います」
         (次回に続く)

 

 

   廃道に鉱脈を見出した  
         男の快活な人生   連載 16

   好きなことだけやってきました

   平沼さんは語る。「まじめさとか
   真剣さとかとは真逆な位置で、嫌
   なことから逃げて好きなことだけ
   やってきました。今食べていけて
   いるのも、本当に運がいいという
   か恵まれているんだと思います」
   それが謙遜でないところに生き方
   の極意がある。平沼さんは、自分
   を「甘えていて、嫌なことに立ち
   向かえない人間」だとわかってい
   るという。権威を伴う人間関係や
   仕事へのプレッシャー、不安やス
   トレスなどなど……。そうした嫌
   なことを避けて生きていけるよう
   に、意識的に自らを導いていると
   ころがある。人間関係が嫌だから
   学校を辞めたし、会社組織に属さ
   ない生き方を選んだ。同人誌も「
   おカネを払って読んでくれるプレ
   ッシャーと、一生懸命書いても最
   大500人にしか読んでもらえない
   こと」と折り合いが付けられなく
   なってやめた。
   (次回に続く)

 

    廃道に鉱脈を見出した  
           男の快活な人生   連載 15

    廃道で生活が出来て10年

           2018年現在、サイトのアクセス
           数は1日9000~1万程度。2012
           年頃から安定しており、基本的な
           生活費はアフィリエイト収入だけ
           で賄えている。同人誌はすでにや
           めており、イベントも収支的には
           プラスマイナスゼロなので計算に
           入らないが、書籍やDVDの監修・
           執筆のギャランティは大きな支え
           だ。撮影機材やGPSを新調したり
           中古車を購入したりするのは、そ
           うした臨時収入がなければ難しか
           った。決して裕福ではないという
           が、完全に廃道だけで食べている
           状況になっている。そしてそれが
           10年弱続いている。
           (次回に続く)

 

 

    廃道に鉱脈を見出した  
           男の快活な人生   連載 14

    廃道モチベーションが湧いてく

    当初アフィリエイト収入は月に1
    万円いかない程度だったが、広告
    の品が売れて報酬が入るタイプだ
    けでなく、広告クリックが直接報
    酬になるタイプも加えたら数段ア
    ップした。その頃アクセス数は1
    日7000近くに達し、数値の伸び
    は同人誌の売り上げにもつながっ
    た。廃道の魅力を知った新規読者
    はサイトから同人誌の存在を知っ
    て、バックナンバーもまとめ買い
    してくれる。1部400円のPDFフ
    ァイル。在庫リスクは一切ない。
    ピーク時は400~500人の購読者
    がいて、毎月発行するたびに仲間
    と割っても十分な収入になった。
    それに加えて、編集者と書籍の企
    画を膨らませたり、『廃道ナイト
    』(東京カルチャーカルチャー/
    2009年~)などのイベントを主
    催したりするなど、積極的にコン
    テンツを育てていったことも見逃
    せない。人付き合いが嫌いなのは
    変わっていないが、廃道の魅力を
    伝えることに関してはモチベーシ
    ョンがいくらでも湧いてきたとい
    う。
    (次回に続く)

 

 

           廃道に鉱脈を見出した  
           男の快活な人生   連載 13

           同種のサイトの追随を
     許さなかったからこそ

           スロットでの勝ちに頼れなくなっ
           てサイトの人気を収入にする方法
           を取り入れた時期と、水面下で蓄
           積していたサイトの評価が表に出
           てきた時期がうまく重なった。 2
           000年代後半特有の、個性的な個
           人サイトの書籍化やメディア進出
           が目立った時代背景も無視できな
           いだろう。廃道は個人サイトとい
           う新しいサブカルチャーの泉から
           汲み上げられた新コンテンツとし
           て扱われた。2000 年前半に興っ
           た「廃墟ブーム」や、鉄道趣味の
           1 ジャンルとして長く定着してい
           る「廃線趣味」とはまったく別の
           文脈だ。そこで平沼さんが第一人
           者とみなされたのは運ではない。
           7 年以上もクオリティの高いレポ
           ートをコンスタントにアップし続
           けて、同種のサイトの追随を許さ
           なかったからだ。大抵のサイトは
           画期的な切り口であっても 1年と
           更新が続かない。発足時かそれ以
           上の密度と品質でコンテンツを生
           産し続けるのは、いつの時代でも
           ほんのひと握りだ。
           (次回に続く)

 

 

    廃道に鉱脈を見出した  
           男の快活な人生   連載 12

         貯金の減るのが止まった

          週 1ペースで廃道を巡り、文献を
          調べながら日に 4時間かけてレポ
          ートを書き上げる。探索した順番
          に手を付けるのではなく、興が乗
          ったものから記事化していくのが
          信条だ。空いた時間には昔ほどは
          勝てなくなったスロットを回しに
          出掛ける。そんな生活を 1年近く
          続けていくうち、預金通帳の残高
          は80万円ほどになっていた。そこ
          で底を打ったのは幸運でしかなか
          ったと振り返る。「アフィリエイ
          ト広告を貼るようになって少しず
          つサイトから収入が得られるよう
          になってきたことと、NHK  から
          取材されたりしてメディアから取
          材してもらうことがちょくちょく
          出てきて。書籍のお仕事もいただ
          けるようになったのが大きいです
          ね」
         (次回に続く)

 

 

   廃道に鉱脈を見出した  
        男の快活な人生   連載 11

   上京し一人暮らし始める

   この頃になると、廃道で食べてい
   きたい気持ちは多少芽生えてはい
   たが、まだ現実的な手応えはなか
   った。2006年秋頃から廃道の同
   人誌を仲間と作ってネット販売す
   るようになり、毎月数万円の収入
   になってはいたが、それだけで生
   活が成り立つイメージはどうにも
   湧いてこない。それでも上京に踏
   み切った背景には、コンビニエン
   スストア時代に貯めた貯金に手を
   つけていなかったことと、当時は
   パチスロで月に20万円くらい安定
   して勝っていたことがある。東京
   でも同じ調子でやれば何とかなる
   と思った。貯金から200万円下ろ
   し、その200万円が底をついたら
   実家に戻る。両親とはそう約束を
   交わして家を出た。上京。東京の
   郊外に家賃3万2000円の物件を見
   つけて、以来現在までの根城とし
   ている。もともとおカネを使わな
   い性格なので、家賃に水道光熱費
   や食費、廃道関連の費用を足して
   月15万円あれば暮らしていけると
   算段した。パチスロ生活で余裕で
   賄える、はずだった。その頃から
   勝ちにくい台が多くなり、秋田時
   代のような計算は成り立たず、早
   速虎の子の200万円を取り崩す生
   活に突入してしまう。
   (次回に続く)

 

 

   廃道に鉱脈を見出した  new
        男の快活な人生   連載 10

   突き詰めてみたいという
   欲が出てきた

   大学中退後も両親は寛容だったが
   、2003 年に店長を辞めてフリー
   ターになったときはさすがに実家
   の空気が張り詰めた。まもなくし
   て地元の出版社から声をかけられ
   、バイトとしてデータ収集や本の
   整理をするようになったが、そこ
   も 2007年には退職してしまう。
   そのとき、平沼さんには内に秘め
   るものがあった。上京だ。「勤め
   ていた出版社は郷土史に強くて、
   いつかは廃道の本も出したいとい
   う思いがありました。正直ずっと
   やっていこうという気持ちもあっ
   たんですけど、その頃『山さ行が
   ねが』の人気が高まっていて、そ
   ちらを突き詰めてみたいという欲
   が出てきたんですよね」廃道を極
   めるなら、歴史的に道が多くて他
   地域へのアクセスもしやすい東京
   を拠点にすることは外せない。
   (次回に続く)

 

 

    廃道に鉱脈を見出した  
        男の快活な人生   連載  9

        廃道の魅力

       「廃道には2段階の魅力がありま
       す。1つはその道自体の魅力。道
       として機能していた時期に多くの
       人に使われて日々変化してきた。
       そうした道を独り占めして堪能で
       きる。そこに2つ目の魅力である、
       廃道になったあとの時間経過がプ
       ラスされる。道路上に藪があった
       り橋が崩落していたり。そこを走
       破する冒険的な楽しさも味わえる
       ことがあるんです。ひどい状態の
       道だけど、かつてはそこに往来が
       あった。そういう重なりが面白い
       んですよね」その魅力を本人目線
       でありのままに伝える記事はじわ
       じわと評判を呼び、2004年頃に
       は「山さ行がねが」は知る人ぞ知
       るニッチなサイトとしての地位を
       固めていた。とはいえ、この道で
       食べていくという発想はまだなか
       った。当時はアフィリエイト(ネ
       ット広告掲載)収入もなく、暮ら
       しはコンビニエンスストアの給料
       一本。毎月5万円を親に渡して、
       残りで十分生活できた。しかし、
      それも長くは続かない。
       (次回に続く)

 

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