いろいろ やじうま!

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さよならオレンジ

2014-01-22 | Weblog

昨年9月頃新聞の書評を読んでいて気になったので

図書館で予約(ネット)しておいたら(予約順が16人目)先日やっと借りることが出来た。

「さよならオレンジ」 岩城けい著  第29回太宰治賞受賞

             

内戦のつづくアフリカから、難民としてオーストラリアの田舎町に流れてきたサリマ。

母語の読み書きすらままならない彼女は、二人の息子を育てながら精肉作業場で働く一方で、

英語学校に通いはじめる。そこには、自分の夢をあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」

ほか、さまざまなクラスメートたちとの出会いが待っていた。

それから数年間の彼女達の生活の変化がこの本の内容(簡単すぎるけど)

私はオーストラリアは、低賃金労働者を確保するためのワーホリと

語学留学が一大産業になっている為、オーストラリア政府の観光キャンペーンに影響され

誰にでも住みやすい明るい所と思い込んでいた節があり

今なお残る人種差別の中で徐々に自分らしく地域に溶け込み生活してゆく彼女たちに

感動し 想像以上に読み応えがあった本でした。

岩城 けいさんは 大阪出身大学卒業後、単身渡豪。日本人と結婚。在豪二十年です。

 

もう1冊借りた本、児童図書ですが

「忘れないよ リトル・ジョッシュ」 マイケル・モーバーゴ作 渋谷弘子・訳 牧野鈴子・絵

         

2001年にイギリスを襲った口蹄疫を経験した家族の話です。

13歳のベッキーが初めて自分で羊のお産をさせ

生まれた子羊に「リトル・ジョッシュ」と名づけた・・・

この本は図書館で何気無く見ていた「赤毛のアン」の隣に並べられてあった本でしたが

マイケル・モーバーゴの他の本も読んでみたいなと思わせてくれた本でした。

動物の絵も素晴らしかったです。