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子育てペンギン☆徒然なるままに

“出すぎた”杭は打たれない!をモットーに子育て・平和・みんなが主役をテーマにワーキングママは今日も走ります♪

心の痛みを想像できない子

2012-07-06 | 子育て
「ネグレクト」とは育児放棄であり、幼児を中心に子どもが犠牲になる事件などがマスメディアで取り上げられて周知されてきていますが、
多様な事例が顕在化されていく近年は広意義には「保護者が子どもを遅くまで戸外で遊ばせて顧みない行為」をも含まれていると聞きます。

同様に、向山洋一さん命名とされる「モンスターペアレント(略称 モンペ)」もひろく広まった言葉です。

この両者のグレーゾーンとも思えるケースに出会いました。

小学校のどんな先生の指導にも従わないMくん。
Mくんは低学年のころから、(よくいえば)やんちゃタイプ。
一時間の授業を座っていられない。他人の話を聞くことができない。といった
“いわゆる”落ち着かないタイプの中心的人物で
同じタイプの子たちと一緒に、クラスの雰囲気をこわしていくような感じでした。
クラスの多くの子は、彼らの暴言や行為に巻き込まれたくない「本能」がはたらき、
その他大勢として、彼らに同調していくような風潮があったようです
Mくんには、中・高校生のお兄ちゃんがいる影響もあってか、
言葉遣いも悪く、学校の先生を含めて大人の注意を素直に受け止められないまま
現在は小学校4年生。

子どもとはいえ、幼稚園から始まる集団生活の中で、
人を傷つけてはいけないこと、人の話はきちんと聞くこと…などなど、
社会生活の基本姿勢は学んでくるはずなのですが。
残念ながら、4年生になってもそれができない。

先生やクラスの子たちに対して、傷つくような発言や嫌がらせ繰り返し、
叱られても「我、関せず」の態度です
学力は低いわけでもなく、要領もいいので、
叱られる場面によっては、「とりあえず、この場は謝っておこう」
という判断ができる子です。
一番、わかってもらいたいこと…
「あなたの言動の何がいけないのか」という点を全くわかっていません。
それは注意している先生が「心に届いていない」と実感できる。といいます。

さて、そのMくん、ある日顔にひっかき傷を作って帰ってきたそうです。
Mくんのお母さんは、さっそく担任の先生に苦情を言いに行きました。
先生はそれは、それとして対応し、
この機会にと、日頃のMくんの行動を報告し、
何の理由もなく嫌がらせの被害に遭っている子たちがいることを伝えると…
「先生ひとりで手に追えないなら、もうひとり先生をつけてもらえるように校長先生にお願いします」
と返してきました。

えっ
もしもし、お母さんそれは親としての責任放棄ですよ
同じ保護者として思いつく順番は…
①クラスの多数に迷惑をかけているのは事実なのだから、監督者=保護者としてそれを一言、謝る
②子どもから話を聞き、「どんな理由があっても、他人に迷惑をかけていること。クラスの友だちを傷つけていること」を叱る
③悪いことは悪い!と心から理解できるまで、わかるように説明する
④それでも、親の指導も聞かないようなら、再び担任に相談し、必要あればスクールカウンセラーや校長にも相談する
…っていうのが、一般常識をもつ保護者の対応ではないでしょうか

残念ながら、Mくんのお母さんは、その役割を忘れています。

わが子可愛さはわかりますが、
わが子が傷つけられたことだけで逆上し、
その子が、それ以上に他人を傷つけていることに、思いが至らない親って…

あ~こういうドラマに出てきそうな親って、現実にいるんだなぁ…と
ふか~いため息をもって知りました

「子どもの躾」としての教育者の主役は親=保護者のはずなんですけどね

人間、生まれながらにもっている気質とは、わすが2%。
その後の生育環境や出会う人たちの影響で残りの98%の性格が完成するという文章を読んだことがあります。

Mくんの家庭、とくべつに「ネグレクト」とは思えませんが
彼の心がゆがみ始めてしまったのはなぜなのだろう
Mくんだけに限らず、友だちを傷つけて面白がっている集団の子たち
彼らの成育環境がとても気になります

そして、被害にあっている子どもたちの心が折れないことを願います。

近所のおばさんに、どんな助け舟を出すことができるだろう