遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

トリカブト

2019-10-19 16:02:29 | 日記
令和元年10月19日(土)

鳥 兜 : とりかぶと、附子(ぶす

キンポウゲ科トリカブト属の総称
中国原産の多年草。
秋の野山を歩いていて、ハッとする程に美しい
紫がかった碧色の花に出会うことがある。

草丈は50~100cm、葉は手のひらの様な
形で深く裂けている。


「鳥兜」と書き、毒を持った植物で知られる。
塊状となった根は乾燥させたものを鳥頭(うず)
または附子(ぶす)と呼び、昔 毒矢に用いた
と言われる程の猛毒を持つが、生薬に用いられる。
花の形が、舞楽や能の冠物「鳥兜」に似ている
事から名付けられた。
俗説に不美人の事を「ブス」というが、これは
鳥兜中毒で神経障害が起き、顔の表情が可笑しく
なったのを指す言葉との説がある。

全国に30種類ほどの自生種がある。
花の色は紫の他、白、黄、ピンク色等がある。

白色のトリカブト

鳥兜には猛毒があり、野草を食べるのは危険で
ある。特に葉が「ヨモギ」の葉に似ているので、
誤って採取し、食べて中毒を起こす事故は多い。
ヨモギとトリカブトの違い

ヨモギの葉裏

ヨモギの葉裏は白色、香りが良いが、鳥兜の葉
は艶があるが香りが無い。

鳥兜の葉は艶があるが香りが無い

ヨモギは土手等の日当たりの良い場所が多いが、
トリカブトは山中や川縁のじめじめした場所に
多い(最近では家庭菜園でも多いので、鳥兜は
絶対食べない事)

食べると、嘔吐、呼吸困難、臓器不全などから
死に至る事もある。トリカブトの毒は即効性が
あり、摂取後数10秒で死ぬとの事。
これに対する特異療法や解毒剤は無いので注意。
鳥兜の塊根を干し乾燥させたものを「附子」と
言い、生薬として強心作用、鎮痛作用等の効能
がある。毒性があるので素人の処方は禁止され
ている。 「葛根湯」「八味地黄丸」等に配合
されている。

最近、切り花として「鳥兜」の人気が高い、、
食しなければ、紫色のとても美しい花が生け花
等にも重宝されている様だ。
ネット通販でも「トリカブトの種子」を販売
されている。アマゾン、ヤッフーショッピング
等から手に入る様で、、、、驚いた。


今日の1句

仕舞屋の一輪挿しの鳥兜     ヤギ爺



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