遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

菰まき

2020-12-04 15:57:20 | 日記

令和2年12月4日(金)

菰 巻 : 藪 巻

雪折れの恐れの在る庭の樹木や竹などを筵や縄等で

ぐるりと巻く。

曲げるべき枝は曲げて縛り付け、竹などを添えて

補強する。

丹念な作り、大雑把な形などそれぞれに味わいが

ある。

菰巻きは江戸時代から、大名屋敷の庭園で行われ

てきたとされる害虫の駆除予防である。

松などに多い松毛虫等の幼虫は、冬になると地上

に降り枯葉等の下で越冬する習性があり、11月頃

になると松や杉等の幹に、地上から2m位の所に

藁で出来た菰を巻き付ける。冬の間この菰の中で

越冬した幼虫を、春に菰と伴に焼却する。

これが本来の「菰巻」の目的であるが、樹木に

により、防寒の意味もある。

近年、様々な研究によると菰巻による害虫駆除

には余り効果が得られないとの指摘もあり、

皇居や京都御苑などでは菰巻の中止をされて

居るようだ。

 

名古屋市の徳川園ではこの時期になると様々な

冬支度があ行われている。

園内にある、松の根本から1~2m位の高さに

菰を巻き付ける。

牡丹園では、冬牡丹の一株ごとに「藁苞」(わ

らづと)という藁で出来た囲いで覆う。

又、園内の龍仙湖の周辺に4株のソテツが在り、

庭師が菰を巻き、全体をまるで鎧のように覆い

ハサミで切り整えた。

 徳川園ソテツの菰巻(中日新聞朝刊より)

防寒のためで来春(3月頃)に外すとのこと。

 

 

今日の1句

菰巻かれ蘇鉄のまるで様変わり   ヤギ爺



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